2016年12月18日日曜日

北朝鮮のKh-35対艦ミサイルは近代化中の海軍に光を当てる



著 Stijn Mitzer と Joost Oliemans (編訳:ぐう・たらお)

朝鮮人民軍の多種類にわたる装備は、衛星画像やプロパガンダ映像のおかげでよく知られているにもかかわらず、朝鮮人民軍海軍の珍しい点はしばしば見落とされがちだ。
海軍の艦船の映像と高画質の衛星映像が不足していることを考えると、これは驚くことではない。
しかし、何年もの間に生産されている船の数が示すように、朝鮮人民海軍は今日の北朝鮮軍にとって重要な役割を果たしている。

この秘密の分野における最近の進展は、いわゆる表面効果船(SES)、ステルス技術、さらには国内で生産されたKh-35ミサイルの導入だった。 
朝鮮半島の真のゲームチェンジャーたる後者は、朝鮮人民海軍の新たな夜明けの始まりを意味する。

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                         SESから発射された北朝鮮のKh-35。 2カット目の左下にあるオットーメララ76mm砲のコピーに注意。

一般的に、旧式のP-15テルミット(スティックス)HY-2(シルクワーム)、自国産のKN-01対艦ミサイルを運用しているだけであると知られている朝鮮人民海軍は、ソ連の解体後に2種類の対艦ミサイルの引渡しを受けた
北朝鮮は、1999年に自国の海軍用としてイランが生産した中国のC-802供給を受け、90年代にはロシアからKh-35(3M-24とも呼ばれる)が供給された。

現時点で名称不明の北朝鮮のミサイルが、既にミャンマーへ輸出されていた。 
北朝鮮とミャンマーの関係は2000年代半ばにピークを迎え、それがミャンマーへの高性能な兵器の輸出につながったようだ。
ミャンマー海軍は、そのミサイルを他の北朝鮮製の艦載兵装(注:6銃身型AK-230、14.5mmガトリング機関砲、6連装MANPADS発射機)と共に、F11フリゲート「アーン・ゼヤ」に装備した。


Kh-35の導入は、2012年初めに北朝鮮のSESの映像が記録映画の一部として公開されたとき、4発のKh-35キャニスターを搭載するために使用される架台が映されたことで初めて明らかになった。
最近、ミャンマーのF11フリゲート「アーン・ゼヤ」の画像が浮上したことで、北朝鮮で生産されたミサイルが他の海軍用装備とともに、積極的に友好国に輸出していることが確認された。

もとはロシアの「戦術ミサイル会社」が開発した北朝鮮のミサイルは、オリジナルのロシア製Kh-35と比較していくつかの点で異なる。 
特に、キャニスターは元のUran-Eランチャーと比較すると広範囲にわたって改良されている。
追加のミサイルの増設架が3つに増え(注:ロシア製は2つで、ハープーンは3つ)、キャニスターはロシア製と比較するとより綺麗な外観になっている
また、ミサイル自体は北朝鮮の設計特有と思しき円錐形の排気ノズルが示すように、エンジンが改修されたと思われる。 
そして、北朝鮮は独自の形状の架台を製造しているとみられる。





独自生産したKh-35が元よりも性能向上または低下したのかどうかは不明だ。
オリジナルのKh-35は、高度な電子妨害の下、最大射程130kmの範囲で最大5,000トンの船舶を破壊することができる。
ミサイルは小さいサイズで、高性能のレーダー及びシー・スキミング能力、そして強度の電子妨害に耐えられる能力を得た結果、低シグネチャを実現した。

既に存在しているSSMの中で、最も費用対効果の高い対艦ミサイルとみなされるロシア製ベースの自国製Kh-35は、他の北朝鮮のSSMに比べると大きな飛躍であり、その長射程とカウンターメジャーを克服する特性のために、韓国と米国の海軍に大きな脅威を与えている
朝鮮人民海軍によって配備される手段はまだ分かっていないが、ミサイルは新しく作られた様々な海軍のプラットフォームで使用される可能性が高い。
これは、敵の海軍に大きな挑戦を示すことと、この地域の海上バランスに深刻な影響を与えることは確実と思われる。
 
Kh-35が北朝鮮で使用されていることは公式に確認されたが、北朝鮮による最初の使用は90年代にさかのぼり、それは秘密主義の国が軍事プロジェクトから覗き見を避け続ける能力があることを証明した。

北朝鮮国内で製造されたKh-35は、この先長く、朝鮮人民海軍の打撃力の先頭に立つだろう。

※ この編訳元の記事は、2014年6月に投稿されたものです。
   当記事は意訳などにより、本来のものと意味や言い回しが大きく異なる箇所があります。
   正確な表現などについては、元記事をご一読願います。
   また、北朝鮮製Kh-35の名称ついて、16年11月時点の段階で「金星-3」 であることが判明しています(詳細はこちら)。

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2016年11月30日水曜日

キューバの軍用車両・重火器

著 Stijn Mitzer と Joost Oliemans (編訳:ぐう・たらお)

補足:

- 1つの呼称名で知られる装備に派生型がある場合は、各末尾に追加して記載した。

- 記載されているすべての装備は、現在でもキューバ革命軍で使用されていると推定される。

- AAP(Artilleria Auto Propulsada)=自走砲

- AAPMP(Artilleria Auto Propulsada Multi Proposito)=多目的自走砲

- CATAP(Canon Anti Tanque Auto Propulsada)=対戦車自走砲
  
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