2016年11月24日木曜日

オリックスのハンドブック:北朝鮮の軍用車両・重火器


著:スタイン・ミッツァー と ヨースト・オリーマンズ



(各兵器の名前をクリックすると、北朝鮮で運用中の写真を見ることができます。)

補足:
  1. 1つの呼称名で知られる車両に幾つかの派生型がある場合は、各末尾に追加して記載しています。
  2. アポストロフィ内の部分は、米国防総省のM-xxxxというコード名(とある装備が確認された最初の年をその装備名に付与すること)などの非公式の名称を指しています。
  3. 車両名の後に記載された角括弧で囲まれた年は、それが認識された最初の年(注:制式化?)です。
  4. 記載されているすべての車両は、現在でも朝鮮人民軍に使用されていると推定されます。
  5. Oryx Blogからの出典を明記せずに、このリストや編集した写真を無断転載することは堅く禁じます。
  6. 最終更新日:2017年3月14日(微調整:2021年5月4日)
  7. 2017年以降から2019年秋までに登場した新型装備については、下で紹介されている私たちの本で知ることができます。

      

戦車

 

歩兵戦闘車 

     

    装甲兵員輸送車

     

    偵察車両


    戦闘工兵車

     

    指揮車両

     

    水陸両用車


    重迫撃砲


    自走迫撃砲

    •  82mm 323 "M-1985" [1976] (幾つかの記録で存在が伝えられているが, 未確認)
    •  120mm "M-1992" [1978]
    •  140mm [1981] (幾つかの記録で存在が伝えられているが, 未確認)
    •  詳細不明の自走迫撃砲

    戦車駆逐車


    牽引砲

     

    自走砲


    多連装ロケット砲

     

    (弾道・巡航)ミサイル

     

    牽引式対空砲

     

    自走対空砲

     

    自走対空ミサイルシステム

     

    固定式ミサイルシステム

     

    無人航空機 (UAVs)

    • Soviet Union ツポレフ DR-3 / M-141 レイズ (幾つかの記録で存在が伝えられているが, 未確認)
    • Russia シュメル-1 Yak-061 (幾つかの記録で存在が伝えられているが, 未確認)  
    • 独自型のMQM-107 (牽引型発射機も存在

     

    レーダー


    トラック


    ジープ類




    翻訳元の記事は、2014年1月に投稿されたものです。

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    2016年11月11日金曜日

    海軍の新生:北朝鮮の新型コルベット


    著:ステイン・ミッツアーとヨースト・オリーマンズ (編訳:Tarao Goo)

     NK News Proの記事で独占的に紹介された新しい画像では、全長約77mあるコルベット4隻の建造が進んだ段階であることが明らかになり、それは不十分な装備しか存在しない朝鮮人民軍海軍の装備再編が予想外のペースで続いていることを示しています。

     残念なことに私たちの完全な分析は前述の有料記事でしか読むことができませんが、この新しいコルベットに関して北朝鮮の兵器拡散の分野における様々な専門家の意見を集めたNK Newsの記事は無料で読むことができます

     あるいは、私達たちの本「The Armed Forces of North Korea: on the path of Songun (注:発売中)」で完全な分析を読むことが可能です(注:アートワーク:側面図も掲載されています)。


    海軍の新生:北朝鮮に新型の軍艦が配備された(NK Proの記事から)

     独占的なHD画像は、(運用の準備に入った)高度な機能を備えた秘密の新大型艦を明らかにします。

     ''北朝鮮では艦隊の新しい中核とするべく4隻の新しい大型戦闘艦が建造されていますが、それは冷戦時代の古い装備を徐々に置き換えるという新プロジェクト群の一環と思われます。

     しかし、2011年以来建造中の2隻の新型コルベットの作業ペースは遅くて無秩序なものでしたが、新しい画像は就役までにそれほど時間がかからないことを示しています。
    それぞれ全長77メートルある新型艦は、ここ数十年で朝鮮人民軍海軍が立ち上げた最も大きな海軍のプロジェクトであり、地域の敵対者に具体的な脅威を与える新しい能力をもたらしすことになります。''



    2016年11月10日木曜日

    シリアで目撃された北朝鮮の73式軽機関銃


    著:スタイン・ミッツァー、ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao goo

    北朝鮮の73式軽機関銃がイラクで目撃された後、現在(注:2016年3月)ではイラクのシーア派民兵組織であるカタイブ・アル・イマム・アリのシリアへの展開と共に、この貴重な火器の新たな実戦例が見られている。
    カタイブ・アル・イマム・アリのシリアにおける関与としては、2016年2月の北アレッポにおける同北部と北東部に展開する反政府軍の遮断を目的とした、政府軍の攻勢の中心とされたことがある。

    既に知られているように、大勢のイラクのシーア派民兵がイラクから自己の装備(アメリカ製のM-1114を含む)を持ってシリアへ展開したが、特にイラクが73式の運用者ではないと考えられていた時点までには73式が活躍する機会が彼らが持ち込んだ武器の中では完全に低いものと思われていた。

    確かに、イランは人民動員隊がその傘下で運用するいろいろなシーア派民兵に対して限られた数の同機関銃を供給した。
    元々、イランは80年代前半のイラン・イラク戦争中に73式を受領した。
    その戦争はイランに様々な種類の武器を迅速に届けることができる供給者(北朝鮮)を探させた。
    73式はより古い兄弟であるPK(M)と共によく使用されたが、イラン製PKMが十分に生産された後に廃棄されたと思われていた。
    PK(M) の隣にある弾倉を挿入した73式をイラン・イラク戦争中に撮影された下の画像で見ることができる。


    73式は主にソ連製PK軽機関銃を基本としているが、シリアやイラクといった紛争地域で常に確保できるPKで使用される7.62x54R弾薬を装填するために弾倉と箱(ベルトリンク式)の両方を使用できるという特異な給弾機構を備えていた。
    この73式は朝鮮人民軍に大量に配備されて今日でも使用されているが、記録された輸出はイランに向けたものだけである。
    他での例はジンバブエとより最近のイラクで見つけられた(注:イエメンでも目撃された)。
    解体されたIEDの隣でポーズをとる(イランが背後で支配する前述のカタイブ・アル・イマム・アリを含めた)民兵が手にしている73式を下の画像で見ることができる。

    中東における北朝鮮製武器の複数の目撃はこれらの画像として公開され、国際武器密売市場での北の影響力の大きさが、制裁でよりその力を制限されたとしても続いていることを示している。
    次に北朝鮮の兵器の新しい証拠が現れる時や場所をただ推測できることだけが、否定できない事実である。

    追記:北朝鮮の73式軽機関銃は、アレッポでJabhat Al Shamiyaの戦闘員が使用している姿が目撃された(リンク先に動画あり)。 
    また、2016年6月にはアレッポ付近でアルヌスラ戦線の戦闘員に3挺の73式が鹵獲された(下の画像)。
    これらはいずれもイランから供給されたものである。

    追記2:2017年にデリゾールの包囲が解除された後、シリア軍がISから捕獲した兵器を公開した中に73式軽機関銃があることが確認された。

    ※この記事は、2016年3月に投稿されたものです。
    当記事は意訳などにより、本来のものと意味や言い回しが大きく異なる箇所があります。
    正確な表現などについては、元記事をご一読願います。 

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