2018年6月18日月曜日

改修されたシリアのSu-24(1)



著:スタイン・ミッツァー、ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao goo

Su-24シリア空軍(SyAAF)の中で最も近代的で主要な打撃力を象徴している。同軍のSu-24は2012年11月からシリア内戦において積極的な役割を果たしている。
SyAAFが保有する攻撃機の殆どは既に老朽化しており、高度な要求に対処するために苦労しているが、Su-24はロシアの工場で完全なオーバーホールを受けた。それはSyAAFが同機を高度な運用状態で維持できることを確実にした。

シリアはSu-24を1990年から合計で20機導入した。20機のSu-24MKは1988年にソ連に発注して1990年に引き渡されたものだ。引き渡されたSu-24MKは、シリアの中部のT4空軍基地を拠点とする第819飛行隊に装備されたが、数機は南部のサイカル空軍基地に振り分けられた。
シリアが受け取った「MK」はSu-24Mのダウングレード型だ。「M」はソ連国内向けであり、MKはアルジェリア、イラク、イラン、リビア、シリアへの輸出用として生産されたものだ。










一般には殆ど知られていないが、シリアのSu-24MKは過去数年間でM2(注:Mの能力向上型)と同レベルに改修された。20機のSu-24MKはすべてがMK2に改修された。
MK2への改修でシリアのSu-24はSu-24M2と同じ規格になった。
この改修では、機体の古い制御システムを新型に入れ替えることによって改良された照準能力、航法および火器管制システムがもたらされた。
また、MK2はより新しい搭載装備であるKAB-500/1500(精密誘導爆弾、数字は爆弾の重量を示す)、Kh-31A/P、Kh-59R-73との互換性も得た。

改修の契約は2009年に調印され、2010年に作業が開始された。そして、2013年には改修の大半を終えた。[3]
改修された21機のSu-24のうち半数以上が問題なくシリアに戻ったが、2012年の秋には不幸にも最大10機がルジェフで依然として立ち往生していた(注:シリアに納入されたPNS-24航法/攻撃システムが21セットだったようです。記事で21機としているのはこれを根拠としていますが、現在ではその正確性はありません。シリアが追加でSu-24を導入したのか、それとも予備用に1セット多く発注したのかは不明です)。

ルジェフにおけるシリア空軍のSu-24(5機):2012年7月30日

しかし、SyAAFにおけるSu-24MKの重要性を考えると、アサド政権はロシアで死蔵されていた最も先進的な攻撃機を取り戻すために全力を尽くしたに違いない。
匿名希望の情報筋によると、既にSyAAFは1年前に引き渡しを受けるべく動いていていたとのことだが、もちろん、これは武器禁輸の完全な違反だ。

よく知られているMi-25を取引した例では、禁輸措置のせいでオーバーホールされたヘリコプターをシリアに運ぶロシアの船舶が戻ることを余儀なくされた[4]が、それらのMi-25は後に秘密の取引でシリアに引き渡された。[5]

Su-24MK2に関する取引への注目不足は引き渡しをより簡単にしたので、私たちはそれらが既にシリアへ戻された可能性が高いと考えても間違いないかもしれない。
ルジェフの新しい衛星画像は、グーグルアースや他のサービス上に現れた際にそれをはっきりと確認することができる(注:この記事が執筆されたのは2013年なので、現在ほど更新頻度が高くなかった状況を窺い知ることができる)。


シリアのSu-24は主にイドリブハマの上空を飛行するが、時にはデリゾールダマスカス郊外県のような場所でも飛ぶ。
MiG-23BNSu-22は使用し尽くされたも同然であり、修復するための「ブレーキ」が必要とされたことから、Su-24の使用が増加している。
このおかげで、Su-24はSyAAFの保有装備の中で最も重要な戦力としてその地位を確保した。
2012年11月28日にSyAAFのSu-24MK2がアレッポ県ダーラト・イッザ上空で撃墜された。同機がこの内戦におけるSu-24の最初の喪失となった。







さらにSyAAFはSu-24を使用してキプロス周辺の英軍の防空能力に対する調査を9月2日に実施し、10月5日にはトルコ軍に対しても行った
英軍に関しては、おそらくキプロスのアクロティリからスクランブル発進をしたと思われる。アクロティリはSyAAFにとって論理的な目標だった故に英軍に対してリアクション・タイムの調査をしたのだろう。

従来から装備していることが明らかなFAB(無誘導通常爆弾)、OFAB(破砕爆弾)、RBK(クラスター爆弾)を除いて、シリアのSu-24はKh-23Kh-25Kh-29L/T、Kh-31Kh-58、KAB-500とKAB-1500も装備している。
S-24S-25空対地ロケット弾とR-60空対空ミサイルの搭載は極めてまれで、可能性自体はあるが、無誘導ロケット弾ポッドの搭載は全く無い。






 ※ この翻訳元の記事は、2013年11月28日に投稿されたものです。
   当記事は意訳などにより、本来のものと意味や言い回しが異なる箇所があります。
   正確な表現などについては、元記事をご一読願います。 

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