2021年11月30日火曜日

ティグレ戦争:エチオピアにおけるUAEの戦闘ドローンが正体を現した



著:ステイン・ミッツアー と ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao Goo

 エチオピア政府のためにUAEの無人戦闘航空機(UCAV)が投入されているという情報については、2020年11月に反政府勢力であるティグレ州との武力衝突が始まって以来ずっと推測されてきました。

 多少の中国製「翼竜」UCAVがティグレ上空での戦闘任務に当たるためにエリトリアのアッサブ空軍基地から出撃していると頻繁に主張されていますが、2020年当時でも現在でもそのような実戦投入が確かな証拠によって裏付けされたことは一度もありません。

 しかし、紛争勃発から約1年が過ぎた頃になった今、ティグレ防衛軍(TDF)との戦いを支援するため、UAEの戦闘ドローンが実際にエチオピア軍(ENDF)に引き渡されたことを示す証拠がついに明らかとなりました。[1]

 ただし、この引き渡されたUCAVは以前からティグレ上空で活動していると主張されてきた「翼竜」ではなく、2発の120mm迫撃砲弾を搭載できる大型の垂直離着陸(VTOL)型機でした。

 これらの無誘導の迫撃砲弾は「翼竜」や他の中国製UCAVが搭載している誘導兵器に比べて命中精度が著しく低いため、固定化した防御線ではなく機動力と奇襲攻撃を力とする敵に対してはあまり役に立ちません。都市部ではその有効性がさらに低下することを踏まえると、巻き添え被害を避けるために民間人がいる地域にこれらのUCAVを投入しないように、その操縦員に大きな自制を余儀なくさせるでしょう。

 アラブ首長国連邦(UAE)は、アビー・アハメド首相率いるエチオピア政府の強固な支援者であることが証明されています。

 これまでのところ、この支援が具体的にどのようなものだったかについては、依然として議論の対象になっています。分かっているのは、大型の「IL-76」輸送機がUAEとエチオピア最大の空軍基地であるハラールメダの間を頻繁に往来していることです。[1]

 貨物の内容に関しては現時点で推測の域を出ませんが、それらにティグレ州での使用を目的とした軍用品が含まれていたことは、ほぼ間違いありません。

 これまでのUAEによるエチオピアへの武器輸送には、数多くの現代的なデザインの小火器を製造しているカラカル社製の銃火器が大量に含まれていたことが知られています。[2]

 エチオピアでも使用されているイスラエル製の「TAR-21」アサルトライフルと同様に、UAEから供給された武器は共和国防衛隊だけに支給されました。最近では、共和国防衛隊はエチオピアのよく訓練された部隊の1つとして、ティグレ戦争に積極的に加わるレベルまで任務が拡大しているようです。

       

 伝えられるところによれば、UAEが引き渡した戦闘ドローンの画像は、約4ヶ月前(2021年6月頃)にティグレ州のマイチュー地区で撮影されました。[3]

 (戦争の間にティグレ防衛軍と変身した)ティグレ軍が、この地域からエチオピア政府軍を追い出そうと何度にもわたる攻勢をかけた後、マイチューは今やティグレの確固たる支配下にあります。

 このドローンシステム自体はエチオピア軍のオペレーターと一緒に退却した可能性があります。現時点で彼らの航続距離はマイチュー周辺のティグレ軍を再び攻撃して苦しめるには不十分なものとなってしまいました。



 このUCAVのベースとなった正確なドローンの形式はまだ不明のままですが、イエメンでフーシ派に撃墜された2機のUCAVとデザインが同一です(下の2枚の画像)。当然のことながら、これらのUCAVは撃墜された当時、UAEの支援を受けた部隊によって運用されていました。

 地上に落下した後に撮影されたドローンの画像は、これが2発の迫撃砲弾を搭載するように改造された(もともと中国製と思われる)市販の大型VTOL機であることを明らかにしています。




 重い120mm迫撃砲弾を搭載するため、ドローンの両側面には飛行する際に砲弾を格納する2本の大きなチューブが取り付けられています。操縦員が適切な標的を発見した後、これらの迫撃砲弾は遠隔操作で投下され、実質的に無誘導爆弾のごとく標的に向かって急速に落下していく仕組みです。

 当然ながら、これは低高度から投下した場合でも非常に不正確な照準方法であり、ドローンの有効性を静止した標的や大規模な歩兵の集団への攻撃に限定させるものです。ただし、それらのようなシンプルな標的でも攻撃のために必要な精度を得るためには、低高度から砲弾を投下させる必要があります。

 この手法はUCAVを地上からの攻撃を受けやすくさせますが、エチオピアで撃墜されたと報じられたドローンはまだありません(下の画像はイエメンで撃墜された機体です)。



 アメリカからの政治的手段で紛争を解決するようにと強まる圧力に直面しているにもかかわらず、日常的にエチオピアにやって来るUAEの貨物便を見ると、その同盟国がエチオピアを見捨てようとしていないことは明らかです(余談ですが、政治的手法による解決というオプションについては、エチオピアとティグレの両陣営の双方が検討する意思を持っているようです)。

 興味深いことに、エチオピア政府の支援者には互いに対立する国も含まれています。実際、互いに敵対しているUAEとイランはエチオピアにUCAVやその他の武器を供給しているのです。

 これらがエチオピアへの武器の最後の引き渡しでないことだけは確実でしょう。決して確定的なものではありませんが、中国やトルコ製ドローンの配備についても何度も伝えられているため、この戦争には継続的な観察を要します(注:後に空軍が「翼竜Ⅰ」UCAVを導入したことが明らかとなりました)。



[1] https://twitter.com/Gerjon_/status/1435329547722018817
[2] Emirati Small Arms in Ethiopia https://www.oryxspioenkop.com/2021/10/emirati-small-arms-in-ethiopia.html
[3] https://twitter.com/wammezz/status/1445034651085639688

特別協力: Wim ZwijnenburgVleckie(敬称略)

※  当記事は、2021年10月5日に本家Oryxブログ(英語版)に投稿された記事を翻訳した
 ものです。当記事は意訳などにより、僅かに本来のものと意味や言い回しを変更した箇所
 があります。




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2021年11月28日日曜日

ティグレ戦争:エチオピアにおけるUAEの小火器



著:ステイン・ミッツアー と ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao Goo

 内戦で荒廃した国:エチオピアへの武器・装備の継続的な引き渡しは全く報告されておらず、現地の状況に与える影響も現時点でほとんど不明です。

 ただ、わかっているのは、エチオピアの軍備の消耗が絶えず続いている状況が、この国をイランからの「モハジェル-6」無人戦闘航空機(UCAV)さえも含む追加の武器を提供してくれる意思があるサプライヤーを地球上で探し回させているということです。

 現在、イランのUCAVはイスラエル中国のものと一緒に運用されており、これは現代における外国の武器サプライヤーのネットワークがどれほど複雑になっているかを示しています。

 エチオピア政府への支援を繰り返し表明しているもう1つの国としては、アラブ首長国連邦がありますが、これまでのところ、この支援が具体的にどのようなものだったかについては、依然として議論の対象になっています。

 エチオピア政府のためにUAEのドローンがエリトリアのアッサブ空軍基地から出撃していると頻繁に主張されていますが、現実にはほとんど現実に基づいていないと思われます。また、2020年当時でも現在でも戦場の上を飛ぶエミレーツの「翼竜」UCAVも存在が確かな証拠によって裏付けされたことはもありません(注:最近になってエチオピア軍自身が「翼竜Ⅰ」を運用し始めたことが当ブログによって判明しています)。

 それにもかかわらず、大型のIL-76輸送機がUAEとエチオピア最大の空軍基地であるハラールメダの間を頻繁に往来しています。 [1]

 貨物の内容については推測することしかできませんが、軍用品が含まれている可能性が高く、その代わりに人道援助物資はエチオピアの民間空港に届けられていると思われます。

 UAEのために運航しているIL-76は兵器システムをもたらすイランのIL-76と同じく定期的にハラールメダに着陸しているようです。この状況は、とてつもない量の武器が日常的にエチオピアへ輸送されていることを明確に示しています。[1]

 

 以前のUAEによるエチオピアへの武器輸送には、数多くの現代的なデザインの小火器を製造しているカラカル社製の銃火器が大量に含まれていたことが知られています。エチオピアでも使用されているイスラエル製の「TAR-21」アサルトライフルと同様に、カラカル社から供給された武器は共和国防衛隊(RG)だけに支給されました。

 RGはエチオピアの当局者や重要な施設を脅威や襲撃から守ることを任務としている部隊であり、この目的のために最新の小火器や軽(装甲)車両を数多く運用しています。

 最近では、RGはエチオピアのよく訓練された部隊の1つとして、ティグレ戦争に積極的に加わるレベルまで任務が拡大しているようです。




 エチオピアに引き渡されたカラカル社の銃で間違いなく最も洗練されているのは、7.62x51mm NATO弾を使用したセミオートマチックの「CAR 817-DMR」 マークスマンライフル(下の画像)です。

 エチオピア軍で使用されているPSLやSVDと比較すると、10発または20発が装填された弾倉を装備した「CAR 817DMR」は全ての指標の大幅な向上をもたらしています。

 現在、このライフルはティグレ防衛軍(TDF)のエチオピア本土侵攻を阻止するために展開している共和国防衛隊で使用されていると思われますが、これまでに鹵獲されてTDF戦闘員の手に落ちたものは確認されていません。



 RGに導入された別のカラカル製品には、5.56x45mm NATO弾を用いる「CAR 816」カービン銃があります。

 この銃については、PDW用(個人防御火器)の7.5インチからAR用(アサルトライフル)用の6インチサイズまで、多種類にわたる銃身を装備したタイプを注文することが可能です。エチオピアはこのうちの「カービン14.5」を導入したようで、すでにRGで使用されているイスラエルの「TAR-21」を補完していると思われます。

 「CAR 817-DMR」と同様に、「CAR 816」も今のところはTDFに鹵獲されていないようです。もちろん、これらはエチオピアで一般的に使用されているAK系統のライフルとは異なる種類の弾薬を使用しているため、鹵獲された場合は専用の弾薬が尽きるまではTDFの有用な武器となるでしょう。



 エチオピアに納入されたことが知られている最後のカラカル製品は、.338ラプア・マグナム弾を使用する「CSR 338」狙撃銃(下の画像)です。

 「CSR 338」はティグレ軍に鹵獲されたことが知られている唯一のカラカル製品であり、彼らは今や元の所有者たちに対していくつかの鹵獲した狙撃銃を使用しています。 この狙撃銃の軽さ(僅か6.35kg)は、エチオピアの山が多い戦闘地形において両軍に確実に高く評価されるでしょう。



 エチオピアへの継続的な武器の流入が、ますます民兵に依存している軍隊を救うのに十分なものになるかどうかは、まだわかりません。ただし、少数のUAE製小火器が内戦の最終的な結末に少しも影響を与えないことは間違いないでしょう。

 しかし、これらは紛争の間にエチオピア軍で使用されている多様性に富む武器を代表するものとなっており、2年目に突入しようとしている戦争で確実に重要な役割を果たし続けるでしょう。

[1] https://twitter.com/Gerjon_/status/1435329547722018817

※  当記事は、2021年10月4日に本家Oryxブログ(英語版)に投稿された記事を翻訳した
 ものです。当記事は意訳などにより、僅かに本来のものと意味や言い回しを変更した箇所 
 があります。




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2021年11月25日木曜日

牙を抜かれたサメたち:コートジボワールの「Su-25」攻撃機


著:ステイン・ミッツァー と ヨースト・オリーマンズ(編訳Tarao Goo

 それは2004年11月6日、土曜日の出来事でした。その日、コートジボワール空軍(FACI)の「Su-25UB」2機が、ブアケのフランス・平和維持軍の拠点に猛爆撃したのです。突然の一方的な攻撃が開始された結果、フランス兵9人が死亡しただけではなく31人の負傷に至らせました。

 この深刻な挑発行為は最終的にFACIの壊滅につながり、この先何年にもわたってコートジボワールに非常に大きな影響を与えることになったことをFACI自身が想定していたのかは定かではありません。間違いないのは、攻撃から僅か数時間後、設立されたばかりの航空兵力に残されていたものは煙を上げているガラクタの山だけだったということです。

 この悲劇につながる出来事は、反政府勢力の下部組織であるコートジボワール愛国運動(MPCI)が同国北部の大部分を支配し、コートジボワールが事実上2つに分断されたことで、ローラン・バグボ政権が不安定な状況に陥った2002年9月19日(第一次コートジボワール内戦)に始まりました。

 MPCIによって非稼働状態にある6機の「アルファジェット」軽攻撃機が拠点としていたブアケ空軍基地が占領された...つまりジェット機の鹵獲によって自軍が著しく増強されたことで、彼らは「アルファジェット」を復活させて前の所有者に対して使用すると大胆に脅迫しました。政府側は自らが保有する軍用機が存在しないため、この脅威に対抗するためにほとんど何もできなかったようです 。[1]

 蜂起が国中に拡大したスピードは、現地の治安部隊を完全に驚かせました。政府側は今や南下して首都ヤムスクロや最大都市アビジャンにまで広がる反乱に直面してたことから、フランスは「リコルヌ作戦」の一環として介入し、依然として国内に残っていた外国人全員を避難させました。

 パリが仲介した停戦を巧みに利用して、バグボ政権はこの休戦状態の間にFACIを地域最強の空軍に変えることを目指した野心的な再装備計画を立ちあげました。

 ベラルーシとブルガリアはすぐにバグボの援助に乗り出し、その結果として、前者からは4機の「Su-25」と1機の「Mi-8」、そして少なくとも2機の「Mi-24」が、後者からは2機の「MiG-23MLD」、2機の「Mi-8」、そして2機の「Mi-24」が引き渡されました。[1]

 不思議なことに、2機の「MiG-23」は彼らを運んできた「An-124」に積み戻されてトーゴのロメに移送されたものの、地元の当局に押収されて屋外に保管されてしまいました。また、コートジボワールはBAC「ストライクマスター」も2機入手しましたが、これらはフランスの民間軍事会社がボツワナから(マルタ経由で)入手して飛ばして来たものです。

 さらに、ルーマニアは「IAR-330」ヘリコプターを4機、イスラエルは偵察用の「エアロスター」UAV(下の画像)を2機納入しました。

 こうした新たな装備と人員の輸送については、FACIはウクライナ人パイロットが操縦する「An-12」に依存していた可能性があります。[1]


 それぞれ2機ずつの単座型と複座型(Su-25UB)から構成された4機の「Su-25」は2002年に引き渡され、ベラルーシ空軍のストックから直接届けられました。[1]

 単座型には「02」と「03」のシリアルナンバーが、複座型には「20」と「21」のシリアルナンバーが付与されました。興味深いことに、「21」の後部座席の外側には、「MiG-23BN」や「MiG-27」を彷彿とさせる装甲板と思しきものが装備されていました。著者の知る限りでは、装甲板の追加はこのSu-25特有の特徴であり、世界中に存在する他の「Su-25」でも見られなかったものです。

 また、「20」以外の3機だけはチャフ・フレア用のディスペンサーが装備されていました。


飛行隊発足時の苦労

 2機の複座型は2003年初頭に就役しましたが、2機の単座型を組み立てる過程では多数の歯が生える時の苦しみ(初期トラブル)に遭遇したようで、その作業はゆっくりと進められました。

 両機はコートジボワールに引き渡される以前の段階ですでに運用する必要性が大きく超過していると判断された可能性があり、この事実は、「MiG-23MLD」が納入されてすぐに返却された理由にもなっているかもしれません。

 いずれにせよ、2004年後半にフランスが介入した時点でどちらの単座型も稼働状態にはありませんでした。


 全4機の「Su-25」は、2000年代初頭からFACIのほぼ全ての作戦機やヘリコプター(そして一部のジープにさえも)に施されていた、鋭い歯をしたシャークマウスのペイントで飾り付けされました。その結果、これらの機体はこれまで空を飛び回ってきた中で最も威嚇的なカラーリングの1つと言い表すことができるものになったことは確実でしょう。

 これらの際立ったシャークマウスについては一般的にコートジボワールの航空機やヘリコプターで見られる独自の特徴だと思われていますが、実際には1990年代に一部の「Mi-24」に初めて施し始めたベラルーシが起源です。2000年代初頭にコートジボワールがベラルーシから「Mi-24」の引き渡しを受け始めた時点で、この「シャークマウス・スタイル」は好評を博し、結果的に継続されました。


 ほぼ2年間にわたる運用期間中の「Su-25」は主にヤムスクロで運用され、ベラルーシ人とコートジボアール人で構成されたパイロットと技術者の集団によって共同で飛行と整備が行われました。コートジボワールのパイロットにはかなりの年配者も含まれていたため、彼らがかつて「アルファジェット」のパイロットだったと推測することができます。

 ちなみに、ヤムスクロにおけるベラルーシ人と「Su-25」の活動については、それらと飛行場を共有していたフランス軍によって注意深く監視されていました



終わりの始まり

 作戦機という新兵器で政権の戦力が増強された後の2004年11月4日に、バグボは反政府勢力に対して最初の行動を起こしました。停戦状態にあるにもかかわらず、「Su-25UB」が北部の反政府勢力の拠点を爆撃し始めたのです。弾薬庫や反政府勢力の主要なリーダーの隠れ家を標的にしたことは別として、空爆によって多くの民間人が犠牲になったと伝えられています。[2]

 これらの出撃は、2機の「Su-25UB」がブアケにある(識別できるようにはっきりと表示された)フランスの平和維持部隊のキャンプを空爆・ロケット弾攻撃をした2日後の11月6日まで続きました。この結果として生じた悲劇については、9人のフランス人兵士と1人のアメリカ人宣教師の命が奪われ、さらに数十人の兵士が負傷したと伝えられています。

 完全に狂気の沙汰としか言いようのないことですが、その後、ベラルーシ人とコートジボワール人の乗員が混成して乗っていたスホーイは当たり前のようにヤムスクロ空港に戻ってきました。そこで彼らは期せずして今や怒りに満ちた大勢のフランス空挺部隊と隣り合わせになってしまったことは言うまでもありません。

 どうやら何事もなかったかのように行動するのが最善だと判断したためか、2機の「Su-25」は燃料と兵装の補給を受けるためにタキシングして駐機場に向かいました。しかし、ほぼ同じ頃のパリではフランス軍の最高司令部がちょうどこの攻撃の知らせを受け、報復としてヤムスクロにある2機の「Su-25」をはじめとしたFACI全体の無力化を命じていたたのです。[1]


 ヤムスクロの空挺部隊は直ちに素早く行動を起こし、まだ給油と兵装の搭載作業中であった2機の「Su-25」に対して2発の「ミラン」対戦車ミサイル(ATGM)を発射しました。結果として生じた被害は甚大なものとなりました:「Su-25UB[20]」はキャノピーが吹き飛ばされ、[21]に命中したミサイルは機首の一部を引き裂くという大きな損傷をもたらしたのです。

 アビジャンでは2機の非稼働状態にあった単座機がフランス軍に鹵獲され、翼を折られた2機のエアロスター」UAVと共に今後の使用を防ぐために無力化されました。

 これらの出来事は最終的にコートジボワールとフランスを戦時体制に突入させたことであり、約20人から60人の死者を伴う数多くの武力衝突をもたらしました。[3]

 ちなみに、パイロットの地図にフランス軍基地の位置が記されていたことが後で判明したため、フランスはFACIとお粗末な標的の選択をしたその傭兵にこの攻撃の責任を負わせました。[1]



フランスの官僚制度

 すでに平和維持軍キャンプへの攻撃と同じ日に、フランス軍兵士はアビジャンでFACIのために働いていた15人のベラルーシ人、ロシア人、ウクライナ人傭兵を逮捕しましたが、奇妙なことに彼らは詳細不明な理由によってその4日後には釈放されてしまいました。[4] [5]

 その10日後の11月16日には、コートジボワールから入国した8人の自称「農業技術者」のベラルーシ人がトーゴ当局に逮捕されました。地元当局はこの男たちと平和維持軍キャンプへの攻撃との関連性を即座に理解し、フランスに攻撃の実行犯と思われる人物の身柄を拘留している旨を通知したのです。

 今でも理由は不明のままですが、結果としてフランスは彼らを裁判にかける機会を逃がし、トーゴは「農業技術者」一行がベラルーシに戻ることを許可する以外に何もできませんでした。

 しかし、フランスの官僚主義の典型的な例としか言い表すことができませんが、驚くべきことに、フランスは攻撃の発生から17年(!)後の2021年3月になって「Su-25」のパイロットを起訴することに決めたのです。実行犯を正当に責める機会は過ぎ去ってしまったようですが、存命している3人のパイロット(コートジボワール人2名、ベラルーシ人1名)は、今やフランスで欠席裁判を受けることになるでしょう(注:攻撃に関与したほかの2人のパイロットはすでに死去していました)。

 ただし、攻撃の際に最大で4人しか「Su-25UB」に搭乗できなかったという事実は、フランスで実行犯と考えられている5人のパイロットのうちの1人が実際には完全に無実ということを意味します(注:2機の復座機に5人搭乗するのは物理的に不可能なため)。それにもかかわらず、殺人罪で裁かれた場合、生き残った3人は欠席裁判で終身刑を宣告されるかもしれません。[4] [5]


 2004年後半、損傷を受けた2機の「Su-25UB」はアビジャンのフェリックス・ウフェ=ボワニIAPに運ばれ、同所でフランスの報復により軽微な損傷を受けた2機の「Su-25(単座型)」と合流しました。

 コートジボワールはこれらの機体を運用に復帰させることに関心を持っていたようですが、そのためのどんな試みでも部品やコンポーネントごと海外から持ち込む必要がありました。結論は言うまでもなく、コートジボワールに課せられた武器禁輸措置がこの企てを頓挫させたようです。結果として、これらの「Su-25」は空軍の格納庫内で放置され続けることになってしまいました。[1]



 ヤムスクロ空軍基地に残された「Su-25」用の搭載兵装や弾薬は、その後にヤムスクロにある故フェリックス・ウフェ=ボワニ初代大統領の旧宮殿に運ばれました。ここでの彼らの存在については、第二次コートジボワール内戦中の2011年4月に(現大統領である)アラサン・ワタラの忠実な部隊に発見されるまで、完全に忘れ去られていたようです。



絶滅した種

 おそらく格納庫内のスペースを空けるためか、2015年には4機の「Su-25」が、2機のBAC「ストライクマスター」と3機の「Mi-24 "ハインド"」、そして「Su-25」用の支援資機材と一緒に屋外に移されました。

 露天に放置されたおかげで著しく損傷した機体は今や完全に風雨にさらされて、雨が自由に「Su-25」の開いたコックピットや損傷した胴体に入り込んでしまう状態となったため、この移動は彼らの最終的な運命(廃棄)を示していたのかもしれません。

 その後の彼らの行方は不明のままですが、全機が地元のスクラップヤードに移されて解体されたと思われます。




 FACIは最近になって特徴的なシャークマウスが施された数機の「Mi-24」を現役に復帰させましたが、4機の「Su-25」はスクラップとして解体されるショベルカーの爪の中でその地味なキャリアを終えたようです。

 コートジボワールが小規模なジェット機の飛行隊を再び保有することを試みるかどうかについては、同国の運用上の必要性と財政事情に直結していることは間違いないでしょう。

 もしこの国が再び「Su-25」を導入することがあれば、1つだけ確実なことがあります:彼らはシャークマウスを施されるに違いありません。

[1] African MiGs Volume 1: Angola to Ivory Coast https://www.harpia-publishing.com/galleries/AfrM1/index.html
[2] Air strikes 'kill 85 civilians' in Ivory Coast https://www.abc.net.au/news/2004-11-10/air-strikes-kill-85-civilians-in-ivory-coast/582556
[3] French foreign minister's visit is first since 2003 https://web.archive.org/web/20110520122915/http://www.france24.com/en/20080614-ivory-coast-bernard-kouchner-gbabgo-france%26navi%3DAFRIQUE
[4] Bombardement de Bouaké: trois pilotes jugés par défaut et une énigme intacte https://www.africaradio.com/news/bombardement-de-bouake-trois-pilotes-juges-par-defaut-et-une-enigme-intacte-183787
[5] Côte d’Ivoire : le bombardement des soldats français à Bouaké devant les assises de Paris https://www.lemonde.fr/afrique/article/2021/03/28/cote-d-ivoire-le-bombardement-des-soldats-francais-a-bouake-devant-les-assises_6074733_3212.html

※  当記事は、2021年3月31日に「Oryx」本国版(英語)に投稿された記事を翻訳したも
  のです。意訳などにより、僅かに本来のものと意味や言い回しを変更した箇所がありま
    す。

2021年11月22日月曜日

致命的に効果なし:エチオピアの「翼竜Ⅰ」 UCAV がSu-27「爆撃機」のために標的を指示した

この「翼竜Ⅰ」はイメージ画像でエチオピアとは無関係です

著:ステイン・ミッツアー と ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao Goo

 エチオピアがSu-27戦闘機を爆撃機としてティグレ州の標的に使用したことは、不正確な攻撃によって多数の民間人の犠牲を引き起こしたとして、国際的な非難を受けることが予想されます。

 ある例では、Su-27が投下した無誘導爆弾が狙った標的を外して1キロメートルも離れた場所に着弾させたことがありました。[1]

 もともと迎撃機として設計されたSu-27はエチオピアで誘導兵器を搭載するようにアップグレードされていなかったため、北部司令部と同じくらいの大型目標を攻撃することにさえ(爆弾の投下訓練を受けていないパイロットが操縦する)Su-27を使用すること自体にそもそも爆撃が成功する見込みが少しもなかったのです。

 Su-27の攻撃目標を見つけるため、エチオピア空軍(ETAF)は中国製の「翼竜Ⅰ」無人戦闘航空機(UCAV)をティグレの州都であるメケレ市上空に展開させました。同機は西側諸国のUAVよりもはるかに低い高度を飛行するため、それが10月下旬にメケレ市民に飛行している1機の撮影を可能にさせたようです。[2]

 「翼竜Ⅰ」は、ティグレ軍の手に落ちて今やSu-27による空爆の対象となった旧ENDF(エチオピア国防軍)の軍事施設や工場の活動を監視していた可能性があります。[3] [4] [5]

 11月初旬まで「翼竜Ⅰ」はエチオピア空軍では非武装で運用されていたため、このUCAVは地上の標的の確認はできても、実際にそれらと交戦することはできませんでした。実際の攻撃はUCAVの標的確認からしばらく後にSu-27によって行われましたが、たいていは酷い命中精度だったようです。

 エチオピアが9月に「翼竜Ⅰ」を導入した際に専用の兵装も入手しなかった理由は不明のままであり、 UCAV を導入することによってエチオピア空軍がこの先の10年間を見据えて計算された導入戦略を実行しているという主張は、ほとんど現実に基づいていないように見えます。[6]



 2021年6月には、「OFAB-250」無誘導爆弾を4発搭載したエチオピア空軍のSu-27UBの姿が見られました。ETAFのSu-27は、内戦の間に本来は公式に継続して運用されている十数機程度のMiG-23BNによって実施されてきた対地攻撃任務の一部を引き継いでいるようです。

 MiG-23BNはETAF専用の戦闘爆撃機であり、Su-27は迎撃機としてのみ使用されることを目的としていました。機体の老朽化とティグレ戦争の初期段階における酷使は、MiG-23BN飛行隊の一部を恒久的な駐機状態(飛行不能状態)にさせていることを意味しているのかもしれません。

 ティグレ戦争における墜落でさらに2機のMiG-23BNが失われました。1機は2020年11月29日、もう1機は2020年12月6日に墜落(または撃墜)が確認されています。[7]

 Su-27と同様にMiG-23BNもいかなる現代的なPGM(精密誘導爆弾)を搭載することができず、運用され続けている機体は基本的にさまざまな種類のロケット弾や(クラスター爆弾を含む)無誘導爆弾の使用に限られています。それにもかかわらず、彼らのパイロットは実際に空対地兵装を使用するための訓練を受けているので、Su-27を操縦する同僚よりもはるかに正確に爆弾などを命中させることができるのは確実と思われます。

 したがって、Su-27の使用はMiG-23BNと一緒に空爆に投入するという慎重な選択によるものではなく、MiG-23BNの稼働数自体が減少しているために必要が生じたのかもしれません。

メケレ市上空を飛行する「翼竜Ⅰ」(2021年10月下旬)

 エチオピアは最近に「翼竜Ⅰ」UCAV専用の兵装を調達したことで、Su-27による爆撃ミッションが減少する可能性があります。ただし、エチオピアが中国から購入したTL-2空対地ミサイル(AGM)の軽い弾頭を考慮すると(硬目標へ命中しても破壊効果が期待できないため)、当分の間はSu-27の空爆任務が継続されることも考えられないことはないでしょう。[8]

 しかし、ティグレ軍がエチオピアの首都アディスアベバへの進撃を続けているため、より差し迫った目標が目の前にあることは間違いありません。

 ひとつだけ確かなことは、この戦争が終わりからかけ離れているように見えるということです。

[1] Russian Su-27 Fighters Deployed As Bombers In Tigray War https://www.oryxspioenkop.com/2021/11/su-27-fighters-deployed-as-bombers-in.html
[2] Tigray War: Chinese-Made Armed Drones Spotted Over Mekelle https://www.oryxspioenkop.com/2021/10/tigray-war-chinese-made-armed-drones.html
[3] https://twitter.com/FdreService/status/1452947692234158087
[4] https://twitter.com/FdreService/status/1453642480298049536
[5] https://twitter.com/FdreService/status/1454772663252099072
[6] Wing Loong Is Over Ethiopia: Chinese UCAVs Join The Battle For Tigray https://www.oryxspioenkop.com/2021/10/wing-loong-is-over-ethiopia-chinese.html
[7] List Of Aircraft Losses Of The Tigray War (2020-2021) https://www.oryxspioenkop.com/2021/09/list-of-aircraft-losses-of-tigray-war.html
[8] Ethiopia Acquires Chinese TL-2 Missiles For Its Wing Loong I UCAVs https://www.oryxspioenkop.com/2021/11/ethiopia-acquires-chinese-tl-2-missiles.html

※  当記事は、2021年11月13日に本家Oryxブログ(英語版)に投稿された記事を翻訳した
 ものです。当記事は意訳などにより、僅かに本来のものと意味や言い回しを変更した箇所
 があります。



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2021年11月19日金曜日

ティグレ戦争:エチオピア軍のSu-27が爆撃機として投入された



著:ステイン・ミッツアー と ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao Goo

 エチオピア空軍(ETAF)は爆撃任務や近接航空支援(CAS)を実施するために、伝統的にソ連製のMiG-23BN飛行隊に依存していました。この頑丈な戦闘爆撃機は2020年11月に始まったティグレ戦争に相当の数が投入されており、今までのところ、2020年11月と12月に2機が失われています。[1]

 相当な数の爆弾を搭載できる能力がETAFによって評価されていますが、今や10数機かそれ未満の数しか残っていないMiG-23BNには現代的な精密誘導爆弾(PGM)を運用する能力が欠如しているため、これらによる標的を正確に攻撃するための選択肢は大幅に限られたものとなっています。

 その結果として生じる能力のギャップを軽減するため、エチオピアはイラン、中国、そしてUAEから3種類の無人戦闘航空機(UCAV)を導入したことが確認されていますが、精密打撃が必要な標的を攻撃するために、僅かに生き残っているSu-25TKを投入する可能性もあります。[2] [3] [4]

 したがって、ティグレの州都メケレへの数多くの空爆で最近目撃されたように、エチオピア空軍がSu-27戦闘機を爆撃機としての使用に引き続き専念していることは、なおさら驚くべきことです。

 当初、エチオピアは1990年代後半にロシアから8機のSu-27を購入しましたが、その後にロシアとウクライナから調達した機体を追加し、導入数は合計で17機となりました。[5]

 何度かの墜落事故により、現在のSu-27の機数はハラールメダ空港を拠点とする第5飛行隊によって運用されている約12機にまで減少しています。

 エチオピアはSu-27S、Su-27P、Su-27UBの各型を入手しましたが、どれもが誘導式の空対地兵器を運用する能力を備えていませんでした。Su-27を純粋に迎撃機として使用する目的だったため、空対地兵装に関する運用能力の制約はETAFにとっては問題ではありませんでした。実際、エチオピア・エリトリア国境紛争でSu-27はエリトリア軍のMiG-29を何機か撃墜するという戦果をもたらしています。

 純粋な迎撃機としての用途から、エチオピアのSu-27パイロットは無誘導爆弾を投下するための訓練を受けていないと考えられており、それは2021年10月にメケレ周辺にある多数の標的を空爆した際における酷い命中精度の原因に関係があると説明できるかもしれません。

 具体的な例として、メケレにある(現在はティグレ防衛軍の訓練場として使用されている)ENDFの北部司令部に対する爆撃を実施した際、Su-27が投下した爆弾は標的の建物だけでなく敷地全体からも外れ、1kmも離れた野原に着弾したことがあったのです。[6]

 メケレの空港に着陸するはずだった国連の飛行機は、この攻撃の結果として、着陸を中止せざるを得なくなりました。[7]

爆撃任務でメケレ上空を飛行中のエチオピアのSu-27

 2021年6月に放送されたエチオピア空軍のドキュメンタリー番組では、今や空対地任務を担う爆撃機として使用されているETAFのSu-27を初めて垣間見ることができました。[8]

 偶然とは思えないことに、この同時期にETAFのSu-27がティグレ州に近いバハルダール空軍基地に配備されているという最初の報告も明るみに出ました。[9] [10]

 この番組の映像では、ソ連製「OFAB-250」無誘導爆弾を4発搭載したSu-27UBが見られました。Su-27のパイロットは、MiG-23BNのパイロットから(ただでさえ悪い命中精度をさらに悪化させるであろう)ティグレ軍が持つ対空砲の最大射高を大きく超えて飛行しながら地上目標を攻撃する方法について、少なくともある程度の訓練を受けたものと考えられます。



 通常、Su-27飛行隊は首都アディスアベバ近郊にあるハラールメダ空軍基地を拠点としていますが、この紛争の間、空軍はMiG-23BN飛行隊の本拠地であるバハルダール空軍基地に2~4機のSu-27を定期的に分遣し続けています。[9] [10]

 最近のティグレ上空で爆撃任務に従事しているSu-27がハラールメダとバハルダールのどちらから出撃しているのかは不明のままですが、後者からの可能性が極めて高いと思われます。

 2020年11月、バハルダール基地は自身がティグレ軍によって発射された中国製の「M20」短距離弾道ミサイル(SRBM)の標的となったことに気づきました。このミサイル攻撃が物的損失をもたらしたか否かは不明ですが、ETAFにとって幸いなことに、この攻撃が繰り返されることはありませんでした。[11]

人目を引く機体の前でポーズをとるエチオピアのSu-27のパイロットたち(バハルダール基地にて)

 空対地任務でSu-27を使用し続けることについては、その目的を全く達成する可能性はないものの、2年目に突入しようとしているティグレ戦争に国際的な注目をさらに集めるかもしれません。

 Su-27を爆撃機として使用していることから判断すると、エチオピアがこれまでに入手したUCAVの数は彼らの需要に対して不十分なものと思われます。UAVの供給という、戦争という火に油を注ぐ行為が非倫理的と解釈される可能性はありますが、これらに精密誘導爆弾を搭載した場合は目的のターゲットに命中することはほぼ確実であり、不必要な民間人の犠牲を出すことを防ぐことができます。

 より多くのUCAVが導入されるまでSu-27は自身を真に必要としない紛争で戦い続けることになるかもしれませんが、敵を倒すためには利用可能な全てのリソースを活用することが求められます。



[1] List Of Aircraft Losses Of The Tigray War (2020-2021) https://www.oryxspioenkop.com/2021/09/list-of-aircraft-losses-of-tigray-war.html
[2] Iranian Mohajer-6 Drones Spotted In Ethiopia https://www.oryxspioenkop.com/2021/08/iranian-mohajer-6-drones-spotted-in.html
[3] Wing Loong Is Over Ethiopia: Chinese UCAVs Join The Battle For Tigray https://www.oryxspioenkop.com/2021/10/wing-loong-is-over-ethiopia-chinese.html
[4] UAE Combat Drones Break Cover In Ethiopia https://www.oryxspioenkop.com/2021/10/uae-combat-drones-break-cover-in.html
[5] Ethiopia - Sukhoi Su-27, Su-27UB, Su-27SK http://sukhoi.mariwoj.pl/
[6] https://twitter.com/MapEthiopia/status/1451539227217440778
[7] https://twitter.com/MapEthiopia/status/1451520179758899209
[8] አስደሳች ግድቡን የሚጠብቁት አስፈሪ ጀቶች ጀነራሉን አስደመሙት https://youtu.be/A_rxWbdY9fw
[9] https://twitter.com/Gerjon_/status/1409448673625452546
[10] https://twitter.com/Gerjon_/status/1413857153039876100
[11] Go Ballistic: Tigray’s Forgotten Missile War With Ethiopia and Eritrea https://www.oryxspioenkop.com/2021/09/go-ballistic-tigrays-forgotten-missile.html

※  当記事は、2021年11月4日に本家Oryxブログ(英語版)に投稿された記事を翻訳した
 ものです。当記事は意訳などにより、僅かに本来のものと意味や言い回しを変更した箇所
 があります。




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2021年11月18日木曜日

アルメニア・アゼルバイジャンの国境紛争2021:両軍が喪失した装備(一覧)



著:ステイン・ミッツァー と ヨースト・オリーマンズ(編訳Tarao Goo

※ 家Oryxブログ(英語版)のオリジナル記事ではこの一覧が頻繁に更新されると予想さ
 れますが、日本語版の記事では更新が遅れる可能性があります。
 
 2021年11月16日(火)、アルメニアとアゼルバイジャンはナゴルノ・カラバフをめぐる戦争が不安定な停戦で終わってから1年後に国境付近で武力衝突し、どちらが攻撃を始めたかについて非難し合いました。

 今回の武力衝突で、アルメニアは自国の兵士1人が戦死、13人がアゼルバイジャンに拘束され、24人が依然として行方不明であることを認めたことに加えて、同国軍は2つの陣地を喪失したことも公表しました。また、戦果として、アルメニアはアゼルバイジャンの装甲戦闘車両(AFV)と車両を各5台ずつ破壊したと主張しました。[1][2] [3] [4]

 同国のパシニャン首相によると、アゼルバイジャン軍は2021年5月以降に合計で41平方キロメートルのアルメニア領土を制圧することに成功したとのことです。[5]

 その一方でアゼルバイジャン国防省は、アルメニア軍が11月16日の朝に国境沿いで大規模な軍事挑発を行い、カルバジャル県とラチン県にあるアゼルバイジャン軍の陣地を攻撃したと主張しています。さらに、アゼルバイジャンの部隊が「敵の前進を阻止し、アルメニア軍の兵士を包囲して拘束した」との情報も付け加えました。[1]

 アルメニア国防省は、アゼルバイジャンの部隊が同国軍によって撃退される前に「東側から我が国の国境を突破しようとした」とコメントしました。

 アゼルバイジャン側は兵士7人の戦死と10人の負傷を含む人的損失を認め、そのお返しとして、アゼルバイジャンは対戦車ミサイルと迫撃砲の陣地を破壊したと主張しています。[6][7]
                                                                               
 その後、アルメニアは自国領土の保全を防守することに関しての協力を得るため、ロシアに軍事支援を要請しました。「アルメニアの主権・領土に対する攻撃があったことを考えると、私たちはロシア連邦に対して我が国の領土保全を守るように要請します」とアルメニア国家安全保障会議のアルメン・グリゴリャン書記は述べました。 [1]

 昨年の戦争以降、アルメニアとアゼルバイジャンは国境沿いで普段から銃撃戦や砲撃を繰り返しており、より深刻な状況の激化が近いうちに生じる可能性があるという懸念を国際社会にもたらしています(おわり)。
  1. アルメニア・アゼルバイジャン双方の破壊・鹵獲された装備の一覧は以下で見ることができます。
  2. この一覧には、画像・映像などによる視覚的証拠や具体的な主張がなされている破壊・鹵獲された装備のみが掲載されています。
  3. 鹵獲された弾薬はこの一覧には含まれません。
  4. 2021年11月16日以前の戦闘で喪失した装備についてはこの一覧には含まれません(2020年のナゴルノ・カラバフ戦争に関する一覧はこちらをご覧ください)。
  5. この一覧はエビデンスとなる追加の映像資料が入手可能になり次第、更新されます。
※各装備名の後にある括弧内の数字をクリックすると撃破・捕獲された各装備の画像を見ることができます

※この一覧の最終更新日(日本語版:2021年11月18日、英語版:2021年11月18日)



アルメニア側の損失

小火器 (13, このうち鹵獲: 13)


迫撃砲 (1, このうち鹵獲: 1)


トラックやジープなどの車両 (1, このうち鹵獲: 1)



アゼルバイジャン側の損実

装甲戦闘車両 (2, このうち破壊: 2)


トラックやジープなどの車両 (1, このうち破壊: 1)


特別協力: ZloneversleepMukhtar Magomedov (敬称略)

[1] Armenia, Azerbaijan say clashes erupt at border https://www.aljazeera.com/news/2021/11/16/armenia-azerbaijan-say-clashes-erupt-at-border
[2] https://twitter.com/Liveuamap/status/1460668659316183047
[3] https://twitter.com/Caucasuswar/status/1460916013869023236
[4] Հաղորդագրություն https://mil.am/hy/news/10121
[5] https://twitter.com/AvetissianAn/status/1460648165468745728
[6] The servicemen of the Azerbaijan Army became Shehids (Martyrs) during the battles https://mod.gov.az/en/news/the-servicemen-of-the-azerbaijan-army-became-shehids-martyrs-during-the-battles-38433.html
[7] Combat means of the Armenian armed forces were destroyed https://mod.gov.az/en/news/combat-means-of-the-armenian-armed-forces-were-destroyed-38412.html

※  当記事は、2021年11月16日に本家Oryxブログ(英語版)に投稿された記事を翻訳した
 ものです。当記事は意訳などにより、僅かに本来のものと意味や言い回しを変更した箇所
 があります。




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