著:シュタイン・ミッツアー と ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao Goo)
この記事は2022年11月27日に「Oryx」本国版(英語)で公開された記事を翻訳したものです。
国外の運用者には、レバノンのヒズボラ、イエメンのフーシ派、イラクの人民動員隊(PMF)といった無数の非国家主体だけでなく、(導入当初の苦労を経て2021年後半に「モハジェル-6」UCAVの運用を開始した)エチオピア、ロシア、タジキスタン、スーダンといった国も含まれています。
特にイランの無人機産業とU(C)AVの海外輸出を標的とした外国による制裁が課されているにもかかわらず、この国が持つU(C)AVの開発能力が急速に進化しているため、イラン製無人機を運用する国家が今後も増加すると思われると同時に、フーシ派のような非国家主体も同様に新しいイランの無人機を入手し続けていくでしょう。
アフリカ
- 以下に列挙した一覧の目的は、イランの無人機を引き渡された国家及び非国家主体を網羅することにあります。
- 一覧には、イラン以外の国家または非国家主体で運用されていることが確認されたU(C)AVのみが含まれています。また、シリアなどでイラン人によって運用されているものは含まれていません。
- 各U(C)AVの名称に続く角括弧に記載された年は、当該機体が最初に目撃された年です(通常は引き渡された年を指します)。
- この一覧については、イラン製無人機の新たな運用者が確認された場合に更新される予定です(2023年10月時点で暫定的に終了)。
- イランの U(C)AVの全貌については、こちらをご一読ください。
- 各機体をクリックすると、輸出先で運用されている当該機体を見ることができます。
- 用語について...UAV=無人偵察機、UCAV=無人戦闘航空機、徘徊兵器(自爆突入型無人機の総称)
アフリカ
アバビル-3(初期型) ''ザギルIII-B'' 無人偵察機 [2008]
アバビル-B 無人標的機 または アバビル-2T 徘徊兵器 [2020]
モハジェル-6 UCAV [2022]
中央アジア
中東
ハマス (パレスチナ)
ハマス (パレスチナ)
形式不明の無人偵察機 (1) ''サマド-1'' [2019]
''メルサド-1'' 無人偵察機 [2021]
''メルサド-2'' 無人偵察機 [2022]
''サマド-4'' UCAV [2021]
アバビル-2T ''カセフ-1'' 徘徊兵器 [2017]
アバビル-2T ''カセフ-2K'' 徘徊兵器 [2019]
''サマド-2'' 徘徊兵器 [2019]
''サマド-3'' 徘徊兵器 [2019] 2種類: (2)
''シハブ'' 徘徊兵器 [2021]
シャヘド-136 ''ワーエド'' 徘徊兵器 [2021]
''ハティフ-1'' 徘徊兵器 [2021]
形式不明の徘徊兵器 (1) ''ハティフ-2'' [2022]
イスラム聖戦(パレスチナ)
人民動員隊(イラク)
''PXホーク'' 無人偵察機 [2022]
オグハブ-1 ''バスラ-2'' 無人偵察機 [2015]
ヤシール ''サイード-2'' 無人偵察機 [2014]
モハジェル-6 UCAV [2021]
シャヘド-131 ''ムラド-6'' 徘徊兵器 [2021]
形式不明の徘徊兵器 (1) ''ムラド-5'' [2020]
シリア
ベネズエラ
モハジェル-2 ''アルピア'' 無人偵察機 [2021]
モハジェル-2N ''ASNU-100'' 無人偵察機 [2021]
モハジェル-2 ''ASNU-100'' UCAV [2022]
モハジェル-6 UCAV [2022]