著:ステイン・ミッツアー と ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao Goo)
- 当記事はOryxで2014年1月に投稿したものを全面的にリニューアルしたものです。
- 当記事に掲載した一覧の目的は、北朝鮮が現時点で保有している重火器及び装甲戦闘車両などを総合的に網羅・可視化することにあります。
- リストの合理化と不必要な混乱を避けるため、軍用トレーラーを牽引する商用のトラックや、ミサイル・ロケット弾・レーダーを搭載した軍用トラックなどはリストに含まれません。
- 特定の兵器類に幾つかの派生型がある場合は、それを右端に追加しています。
- アポストロフィーで囲まれた部分は、アメリカ国防総省のM-xxxx(注:xxxxは当該兵器の存在が最初に確認された年)というコード名を含む非公式の名称を指しています。
- 各兵器類の名前に続く角括弧内の年号は、初確認または制式化されたと思われる年を示しています。
- ミサイル類の射程距離については、判明しているものに限って記載しています。
- この一覧に掲載されているほぼ全ての兵器類は、今でも朝鮮人民軍や労農赤衛軍によって使用され続けていると考えられています。
- 当一覧は、新型兵器が確認され誌第に更新予定です。
- 各兵器類の名称をクリックすると、基本的に北朝鮮で撮影された当該兵器類などの画像を見ることができます。
戦車
- T-34/76 "1942年型" 及び "1943年型"
- T-34/85 "1944年型" 及び "1945年型"
- T-54-3
- T-55
- T-72 "ウラル" (1980年代後半にイランから1台を入手)
- 59式 3種類: (2) (3)
- 天馬 "天馬号 I 及び II" [1976] 4種類: (2) (3) (4)
- 形式不明の天馬 (1) 砲塔拡張型
- 形式不明の天馬 (2) "天馬号 III または IV/M-1992"
- 形式不明の天馬(3) "天馬号 IV または V"
- 天馬-92 "天馬号 V" [1992]
- 天馬-98 "天馬号 V" [2000]
- 天馬-214 [2001]
- 天馬-215 "暴風号 I" [2003]
- 天馬-216 ''天馬号 VI/暴風号 I または IV/M-2002'' [2004] 2種類: (2)
- 先軍-915 ''暴風号 II, III または IV/先軍号/M-2002'' [2009] 3種類: (2) (3)
- 詳細不明の主力戦車 ''M-2020'' [2020] 2種類:(2)
軽戦車
- PT-76B [1967]
- 62式軽戦車
- 63式水陸両用戦車
- 新興(シンフン) ''M-1985/PT-85/82式 または 85'式"水陸両用戦車 [1981] 2種類: (2)
- 323をベースにした軽戦車
装甲戦闘車車両
- 3M6「シュメル」 (退役したと思われる)
- 2P27 (同上)
- 323をベースにしたATGM車 "M-1992" ''スソン号''
- 8x8式装輪型の"火の鳥-5"搭載装甲車
- 6x6式装輪型の NLOS風 ATGM搭載装甲車
- NLOS風 ATGM搭載装甲バン
歩兵戦闘車
- BTR-40
- BTR-60PB ''69 または 66'' [1969]
- YW531A ''63式装甲兵員輸送車''
- 323 "VTT-323/M-1973" [1973] 4種類: (2) (3) (4)
- チュンマ-D "M-2010" ※駿馬という説あり [2009]
- 詳細不明のAPC ''M-1992''
- 詳細不明の6x6式APC ''M-2010''
- 詳細不明の8x8式APC ''M-2010'' 3種類: (2) (3)
歩兵機動車(IMV)
- BTS-2 装甲回収車(ARV)
- 323をベースにしたARV
- SU-100をベースにしたARV
- 天馬をベースにしたARV 2種類: (2)
- 先軍をベースにしたARV
- BAT-M 戦闘工兵車
- 天馬をベースにした戦闘工兵車
- 323をべースにした戦闘工兵車
- 詳細不明の戦闘工兵車 (1)
- 詳細不明の戦闘工兵車 (2) 2種類: (2)
- 天馬をベースにした架橋戦車 3種類: (2) (3)
- タトラ813をベースにした独自のPMP浮橋
- タトラ813をベースにした独自のPMS浮橋
- いすゞHTS12Gをベースにした浮橋
- 渡河用作業車
- 323ベースの地雷原処理車
- BTR-40Kh 化学偵察車
- ジープをベースにした化学偵察車
- サイドカーをベースにした化学偵察車
- 323をベースにした心理戦システム車
- テベクサン70をベースにした心理戦システム車
水陸両用車
重迫撃砲
- SU-100 (現在でも運用中と思われる)
- 323をベースにした57mm対戦車自走砲
- トクチョンをベースにした100mm対戦車自走砲 [1972]
- 323をベースにした100mm対戦車自走砲 [1972]
- 323をベースにした103mm対戦車自走砲 [1974] 2種類: (2)
- 詳細不明の対戦車自走砲 (1)
- 詳細不明の対戦車自走砲 (2)
- 詳細不明の対戦車自走砲 (3)
牽引砲
- ZiS-2 "M-1943" 57mm対戦車砲
- ZiS-3 "M-1942"76mm対戦車砲
- 詳細不明の76mm沿岸砲
- D-44 85mm対戦車砲
- BS-3 "M-1944" 100mm野砲
- 独自の100mm対戦車砲
- leFH 18/40 10.5 cm榴弾砲 (退役したと思われる)
- M-30 "M-1938" 122mm榴弾砲
- D-74をベースにした独自の122mm榴弾砲
- D-30(2A18)122mm榴弾砲
- M-46 "M-1954" 130mm野砲
- SM-4-1 130mm沿岸砲 2種類: (2)
- D-1 "M-1943" 152mm榴弾砲
- ML-20 "M-1937" 152mm榴弾砲 2種類: (2)
- D-20をベースにした独自の152mm榴弾砲
自走砲
- ''M-1977'' (323に"D-30"122mm榴弾砲を搭載したもの) [1976] 2種類: (2)
- "M-1985"(323に"D-30"122mm榴弾砲を搭載したもの)
- "M-1981"(トクチョンに"D-74"をベースにした122mm榴弾砲を搭載したもの) [1978]
- "M-1991"("D-74"をベースにした122mm榴弾砲を搭載した"主体砲") 2種類: (2)
- 詳細不明の122mm自走榴弾砲 ''ラバー・ダック''
- M-46 130mm野砲をATS-59に搭載したもの
- "M-1975 または M-1981"(トクチョンに "M-46" 130mm野砲を搭載したもの) 2種類: (2)
- "M-1991 または M-1992" 130mm自走榴弾砲
- "M-1991 または M-1992"(トクチョンに"SM-4-1"を搭載したもの) [1974]
- 詳細不明の車体に "D-20"152mm榴弾砲を搭載した自走榴弾砲
- "M-1974 または M-1977" (トクチョンに"D-20" 152mm榴弾砲を搭載したもの) [1972]
- "M-1985 または M-1991" (トクチョンに"D-20" 152mm榴弾砲を搭載したもの)
- ''M-1991'' 152mm主体砲
- 詳細不明の155mm自走榴弾砲(いわゆる "NK-9") 2種類: (2)
- "M-1978 コクサン" 170mm主体砲 [1973] 2種類: (2)
- "コクサン"(詳細不明の試作型170mm主体砲) 3種類: (2) (3)
- "M-1989 コクサン" 170mm主体砲 [1983] 2種類: (2)
- 370mm自走無反動砲 [1984]
多連装ロケット砲(MRL)
- 63式107mm MRL
- 63式100mm MRL(勝利-61ナに搭載したもの) 2種類: (2)
- 107mm 63式107mm MRL("M-1992"APCに搭載したもの)
- 63式107mm MRL(323に搭載したもの) 3種類: (2) (3)
- BM-11 122mm MRL [1973] 2種類: (2)
- 122mm MRL(牽引式) 2種類: (2)
- "M-1977"122mm MRL [1977]
- "M-1985" 122mm MRL 2種類: (2)
- ''M-1993'' 122mm MRL [1990] 2種類: (2, 装甲キャビン装備型)
- 詳細不明の30連装122mm MRL(ZiS-151に搭載したもの)
- 詳細不明の40連装122mm MRL
- BM-13 132mm MRL
- BM-13 132mm MRL(牽引式)
- BMD-20 200mm MRL [1968]
- BMD-20 200mm MRL(牽引式)
- BM-24 240mm MRL
- ''M-1985'' 240mm MRL [1984] 3種類: (2) (3)
- ''M-1989'' 240mm MRL [1985]
- ''M-1991'' 240mm MRL [1990] 5種類: (2) (3) (4)
- 詳細不明の240mm MRL(HOWOトラックに搭載したもの) [2011]
- 詳細不明の240mm MRL(タトラ-813をベースにしたトラックに搭載したもの)
- 18連装240mm MRL [1984] (複数の資料で言及されるも未確認)
- ''KN-09'' 詳細不明の300mm MRL 4種類: (2) (3) (4)
- 詳細不明の300mm MRL(ZiL-135をベースにしたトラックに搭載したもの)
牽引式対空砲
- DShK 12.7mm 重機関銃
- ZPU-2 14.5mm 対空機関砲
- ZPU-4 14.5mm 対空機関砲
- ZPU-4 14.5mm 対空機関砲(自動管制式)
- 独自の14.5mm ガトリング機関砲 (1)
- 独自の14.5mm ガトリング機関砲 (2)
- ''M-1990'' 30mmガトリング機関砲 (複数の資料で言及されるも未確認)
- ''M-1991'' 30mmガトリング機関砲 [1991] (同上)
- 61-K "M-1939" 37mm 対空機関砲 2種類: (2)
- 65式 37mm 対空機関砲
- S-60 57mm 対空機関砲
- S-68A 57mm 対空機関砲(S-60の砲架に搭載したもの)
- 52-K/KS-12 "M-1939" 85mm高射砲 2種類: (2, 沿岸砲に転用されたもの)
- KS-19 100mm 高射砲
対空自走砲 (SPAAG)
- ZSU-23-4「シルカ」
- ZPU-4 14.5mm 自走対空機関砲(ジル-130に搭載したもの)
- ZPU-4 14.5mm 自走対空機関砲(SR131「カルパティ」に搭載したもの)
- ZPU-4 14.5mm 自走対空機関砲(323に搭載したもの)
- ''M-1983'' 14.5mm 自走対空機関砲
- ''M-1984'' 14,5mm 自走対空機関砲(複数の資料で言及されるも未確認)
- ''M-1989'' 30mm 自走対空機関砲
- ''M-1994'' 30mm 自走対空機関砲 (映像・画像なし)
- ''M-1978'' 37mm 自走対空機関砲
- ''M-1985'' 57mm 自走対空機関砲
自走式地対空ミサイルシステム(SAM)
- 雷-3/9K35「ストレラ-10」 2種類: (2)
- ''KN-13'' (自走式 S-75:MAZ-630308-224に搭載したもの)
- 自走式 S-125(KrAZ-255Bに搭載したもの)
- 自走式 S-125( MAZ-630308-224に搭載したもの)
- MANPADS発射機( "M-1992" に搭載したもの)
- MANPADS発射機を "323" に搭載したもの)
- 雷-5 ''KN-06''
- 雷-6
- 詳細不明の自走式SAM (1) (9K330「トール」に酷似したもの)
- 詳細不明の自走式SAM (2) (GLCMの可能性あり)
- 詳細不明の自走式SAM (3)
固定式地対空ミサイルシステム
- S-2「ソプカ」 [90km] (退役したと思われる)
- HY-2「シルクワーム」 [200km]
- 独自のHY-2派生型 [200km] 移動発射台が4種類: (2) (3) (4)
- 金星-3 ''ストームペトレル/KN-01/KN-05'' [130km]
- 金星-3 ''ストームペトレル/KN-19'' [240+km] 2種類: (2)
- 詳細不明のCDS ''サージ/AG-1/SN-01'' [360km]
- 詳細不明のCDS ''スクラージ/KN-07'' [700km] (映像・画像なし)
戦術ロケット
弾道ミサイル
- 火星-5 "スカッド-B" [300km] 発射機が2種類: (2) (3) (4)
- 火星-6 "スカッド-C" [500km]
- 火星-6(機動式再突入体:MaRV搭載型)''KN-10'' [450km]
- 火星-7 "ノドン/スカッド-E" [1350km] 2種類: (2)
- 火星-8 ''スカッド-D'' [700km] (映像・資料なし)
- 火星-8 極超音速ミサイル
- 火星-9 ''KN-04'' [1,000km]
- 火星-10 ''スカッド-F/BM-25/ムスダン" [3,000km] 発射機が2種類: (2)
- 火星-11 ''KN-02''
- 火星砲-11カ "KN-23'' [~800km] 発射機が6種類: (2) (3) (4, 装軌式) (5, 装軌式) (6, 鉄道発射式) (7, 水中発射型)
- 火星砲-11ナ ''KN-24'' [410+km] 発射機が2種類:(2)
- 火星-12 ''KN-17'' [4,500km]
- 火星-13 ''KN-08/KN-14'' 2種類: (2) 発射機が2種類: (2)
- 火星-14 ''KN-20'' [~10,000km]
- 火星-15 ''KN-22'' [~13,000km] 2種類: (2)
- 火星砲-17 ''KN-28'' [~15,000km]
- 火星砲-18 [~15,000km]
- 北極星-2 ''KN-15'' [~1,250km]
- 詳細不明の戦術弾道ミサイル [110+km]
- 超大型大口径ロケット砲(600mm SRBM) ''KN-25'' [400km] 発射機が3種類: (2, 装軌式) (3, 試作)
- 詳細不明のSRBM [~600km]
- 詳細不明のIRBM
- 詳細不明の極超音速IRBM [1,000km+]
- 詳細不明の固体推進式ICBM(試作型) (1)
- 詳細不明の固体推進式ICBM(試作型) (2)
地上発射式巡航ミサイル (GLCM)
- 西安「ASN-104」 ''D-4'' (複数の資料で言及されるも映像・資料なし)
- プチェラ-1T (映像・画像なし)
- スカイ-09P
- スカイ-09P(コピーモデル)
- UV10CAM
- UV10CAM(コピーモデル)
- ''ドローン・ストライカー'' [2012]発射台が2種類: (2)
- 明星-4
- 明星-9 UCAV
- 詳細不明の無人機 (1)
- 詳細不明の無人機 (2)
- 詳細不明の無人機 (3)
- 詳細不明の無人機(4)
- 詳細不明の無人機(5)
レーダー
- P-8 ''ナイフ・レストA''
- P-10 ''ナイフ・レストB''
- P-12 ''スプーン・レストA'' (「S-75」用)
- P-14 ''トール・キング'' (衛星画像で確認可能)
- P-18 ''スプーン・レストD'' (複数の資料で言及されるも映像・資料なし)
- P-19 ''フラット・フェイスB'' (映像・資料なし)
- AESA または PESAアンテナ(「P-19」用)
- P-20 ''バー・ロック'' (複数の資料で言及されるも映像・資料なし)
- P-35 ''バー・ロック''
- P-80/5N87 ''バック・ネット'' (衛星画像で確認可能)
- 5N62 ''スクエア・ペア'' (「S-200」用)
- 独自型の30N6 ''フラップ・リッド'' 多機能レーダー(「雷-5」及び「雷-6」用)
- ST-68U/36D6 ''ティン・シールド'' (衛星画像で確認可能)
- SNR-75 ''ファン・ソング'' (衛星画像で確認可能) (「S-75」用)
- SNR-125 "ロー・ブロー'' (「S-125」用)
- PRV-11 ''サイド・ネット''
- PRV-13 ''オッド・ペア'' (複数の資料で言及されるも映像・資料なし)
- PRV-17 ''オッド・ペア'' (同上)
- ''クロス・スロット''
- SNAR-2 対砲レーダー(ATS-59に搭載したもの)
- SON-4 火器管制レーダー
- SON-9A "ファイア・カン" 火器管制レーダー (複数の資料で言及されるも映像・資料なし)
- MR-104 ''ドラム・ティルト'' 火器管制レーダー 2種類: (2) (自動式「ZPU-4」用)
- NUR-21
- DRL-7 アンテナ (「RSP-7」用)
- 詳細不明の MR-10「Mys」をベースにした沿岸監視レーダー
- 詳細不明の沿岸監視レーダー (1)
- 詳細不明の沿岸監視レーダー(2)
- 詳細不明のレーダーシステム (1)
- 詳細不明のレーダーシステム (2)
- 詳細不明のレーダーシステム (3)
- 詳細不明のレーダーシステム (4)
- 詳細不明のレーダーシステム (5)
- 詳細不明のレーダーシステム (6)
- 詳細不明のレーダーシステム (7)
- 詳細不明のレーダーシステム (8)
- 詳細不明のレーダーシステム (9)
- 詳細不明のレーダーシステム (10)
- 詳細不明のレーダーシステム (11)
- 詳細不明のレーダーシステム (12)
- 詳細不明のレーダーシステム (13)
※ 当記事は、2023年3月6日に本国版「Oryx」(英語)に投稿された記事を翻訳したもの
です。