2021年7月9日金曜日

死に物狂いの怪物:YPGのシュトルム・パンツァー


著:ステイン・ミッツアーとヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao Goo)

 おおよそ1918年頃から世界の大部分で歴史の片隅に追いやられていますが、YPGはいわゆる「シュトルム・パンツァー(突撃戦車)」:第二次世界大戦に登場した同名の戦車(注:ドイツ軍の「ブルムベア」)を思い起こさせる装甲強化型歩兵支援プラットフォームの積極的な運用者であり続けています。巨大で奇怪な見た目をしたこれらの車両は、シリア北部にあるYPGの支配地域から彼らを何度も追い払おうとしたイスラム国や自由シリア軍に対するYPGの抵抗を象徴し始めています。

 YPGの隊列にこのようなDIYの怪物たちが存在していることはよく知られていますが、運用されているシュトルム・パンツァーの種類を要約する試みはほとんど行われていません(結果として、この記事の完成が大幅に遅れてしまいました)。

 シリア内戦に関与した他の主要と比較すると、シリア民主軍(SDF)を構成する主要な勢力であるYPG(Yekîneyên Parastina Gel: 人民防衛隊)は装甲戦闘車両(AFV)をほとんど運用していません。結果として生じた戦力のギャップを補うために、YPGは(通常はクローラーローダー、ブルドーザーや大型トラックなどをベースにした)DIY装甲車の生産を積極的に始めました。

 最初のDIY装甲車は無限軌道の車体に箱状の構造物を搭載したもの –ほぼ移動式のトーチカのようなもの– で構成されていましたが、そのうちYPGはその設計にいくつかの進歩的な要素を取り入れていきました。最終的に完成した車両は数え切れないほど多くの点でその有効性が制限されていますが、実際には一定の状況で役立つことがあります。

 YPGの機甲戦に関する情報が明らかに著しく不足している結果として、シュトルム・パンツァーの戦闘効率についてはほとんど知られていません。前線から離れた位置にあるYPGの拠点で撮影されたプロパガンダ映像や写真には頻繁に登場しますが、作戦下でシュトルム・パンツァーが動いている映像はほとんど存在しないようです。2013年から2017年にかけてSDFに戦争をしかけたイスラム国(IS)でさえ、2015年にハサカ県でYPGの部隊が敗走した際に、損傷を受けて放棄された1台しか捕獲できなかったのです。


控えめな始まり

 初期のシュトルム・パンツァーは装輪式の車体をベースにしていることが多く、ダンプトラックがその理想的なベースであることが証明されています。
装輪式の車体は装軌式のものと比較すると未舗装地での機動性が低下することに関係があるかもしれませんが、装軌式ローダーは決してスピードを考慮して設計されていません。新たに追加された装甲版と相まった結果、装軌式大型モデルのいくつかは固い地表での走行のみに限定されているのが妥当なものと思われます。この状態は彼らの運用能力を深刻な制約にかけているため、オフロード性能の維持という面では装輪式のプラットフォームに優位性を与えています。

 下の画像は典型的に改造されたダンプトラックです。この車両には(敵の心に恐怖を植え付けるということを主張したい場合を別として)迷彩効果が皆無に近い、周りから目立つ豪華な塗装が施されています。無蓋式荷台には砂や建設廃材の代わりに、歩兵のシェルターとなり、両側に各3つある銃眼から彼らの小火器を射撃することができる装甲構造物が設置されています。また、荷台と同様に完全に金属板で覆われているキャビンの上部には、「DShK」12.7mm重機関銃(HMG)付きの装甲キューポラが設置されています。


 機動式バンカーのコンセプトは最初の装軌式シュトルム・パンツァーでも引き継がれました。明らかに第一次世界大戦のフランス戦線に展開したドイツの「A7V」重戦車を意図せずにオマージュしたこの車両は、前方に射撃可能な「KPV」14.5mm重機関銃に加えて、乗員が持つ小火器を外部に射撃できるようにした10個(!)もの銃眼を装備していました(下の画像)。

 これらの装備は車両にほぼ全方位射撃を可能にさせていますが、ここから射撃される小火器は、すでにシュトルム・パンツァーへのRPGの有効射撃圏内まで挑んできた敵に対してのみ有効です。軽装甲では小火器からの射撃や砲弾の破片しか防げないことから、RPGが命中した場合はほぼ確実に内部に壊滅的な損傷をもたらして乗員を殺傷してしまうため、結果としてシュトルム・パンツァーが沈黙してしまうことは避けられないでしょう。


 おそらくはまさにこの理由で、後に登場したシュトルムパンツァーはほとんどの場合はその前部に2基の砲塔を装備しており、より広い射撃範囲を実現させています。

 下の画像の車両はそのような設計思想をうまく実例で示しており、向かって左側の砲塔には「KPV」14.5mm重機関銃、その反対側の砲塔には12.7mm重機関銃を装備しているように見えます。さらに、(向かって左側の)砲塔の上部には、乗員が身を隠したまま別の武器を射撃できるようにするための防楯が装備されています。


 まるで過ぎ去った時代のような戦闘に入ると、3台のシュトルム・パンツァーが敵に接近するために前方へ「突撃」します(下の画像)。カメラに最も近い車両は上の画像と同じ個体のようであり、これはこれらの車両がプロパガンダ映像に頻繁に登場するにもかかわらず、こういった「モンスター」の生産は実際には極めて限られていたことを暗示しています。


 YPGの装甲車列は、後方に駐車している大型のシュトルム・パンツァーの尋常でない巨大さをはっきりと目立たせています(下の画像)。
隣に駐車されている汎用装甲車「MT-LB」のほぼ2倍の高さもあるシュトルム・パンツァーは、「MT-LB」や他の種類のAFVの能力を広げることはほとんどありません(注:シュトルム・パンツァーの存在がほかのAFVの助けになるようなことが無いということ)。

 必要に迫られて誕生したとはいえ、ほとんどのシュトルム・パンツァーの運用歴は驚くほど長く、YPG/SDFが耐地雷・伏撃防護車両(MRAP)といったより適切な代替装備を容易に入手できるようになった後も長く運用され続けています。


 2015年にテル・タミル近郊でISに捕獲されたシュトルム・パンツァー(下の画像)。驚くべきことに、これがこの種の車両の唯一の損失記録です。そうはいっても、シュトルム・パンツァーの低損失率はそれらが少数しか生産されていないことと、主に十分な歩兵からの支援を受けることができる掃討作戦で活用するという控え目な展開にとどめられていたことからも説明することができます。
 
 世間一般に信じられていることとは逆に、シュトルム・パンツァーはISやFSAとの激しい戦闘で重装甲の突破車両として使用されたことは一度もありませんでした。


 上の捕獲された車両は、その設計の固有の弱点:機動性の低さも目立たせています。
おそらく速度は10km/hをはるかに下回り、ほとんどが舗装された道路での移動に限られるため、敵の集中砲火を受けているシュトルム・パンツァーが(とりわけ危険な場所から抜け出して後方へ横切る必要がある場合は)成功裏に退却するのは困難を極めます。このような状況下では車両を完全に放棄することが最良の選択肢となる可能性があり、大きな後部ドアと側面の脱出用ハッチがそのための十分な機会をもたらします。


 一部のシュトルム・パンツァーは重装甲工兵車(AEV)として使用するために排土板を維持し続けており、瓦礫やその他の障害物を取り除いて友軍部隊が前進を続けられるようにしました。ちなみに、排土板は敵と正面で対峙した際の追加装甲としても機能します。

 下の車両は非武装でしたが(ただし、両側面に2つの銃眼を装備しています)、別の車両では発生し得る敵敗残兵から攻撃を払いのけるために機銃を装備した砲塔が搭載されていました。


 これらのAEV型シュトルム・パンツァーの1台は、2017年8月にラッカでISのクアッドコプター・ドローンから投下された簡易爆弾の直撃によって、装甲化された上部構造に詳細不明の損傷を受けました。面白いことに、この映像をリリースしたISのメディア部門はこの車両をBMP(歩兵戦闘車)と誤認しています(注:下の画像の字幕に注目してください)。


 大型の設計に加えてYPGはいくつかの小型モデルを組み立て、いくつかの設計を経た後で、最終的には最も高性能なシュトルム・パンツァーが作り上げられました(下の画像)。

 この高性能型はシリーズの最初の型とはほとんど関連性がなく、状況把握能力を向上させるためのカメラ・システムを搭載していますが、双連の機銃が正面に固定して装備されています。これは、標的に照準を合わせるために自らの車体そのものを動かさなければならないことを意味しており、結果的におそらくは命中精度がひどく不正確で扱いにくいものになっていると思われます(注:スウェーデンのStrv.103「Sタンク」と似たようなものと考えると理解しやすいかもしれません)。

 この車両に関するもう一つの興味深い特徴は、車体の左側に4発の無誘導ロケット弾発射管を備えた固定式発射機が取り付けられていることです。



 YPGのために、このコンセプトは短時間でより有用なデザインへと進化しました。このモデルは砲塔に「54式」12.7mmHMG(どこにでもあるソ連製「DShK」の中国版)を搭載し、合計で7つの銃眼を装備しています。弱点としては、車両のサイズが小さく、乗員がエンジンに近いところに配置されることから、シリアの高温で乾燥しがちな気候での運用は悪夢のような状態となる可能性があります。
 また、車体の右後方にある小さなドアにも注意してください。このドアは乗員が車内に出入りするための2つの出入り口のうちの1つです。



 (Soendilと名付けられた)この第2バージョンは明らかに上の車両と同じデザインを軸に組み立てられていますが、(機関銃手の防御力が低下する一方で状況認識能力が大きく向上する)オープントップ式の砲塔やその他の僅かな違いがあります(下の画像)。

 この車両は2016年にSDFがシリア北部をイスラム国の影響下から解放し始めた際に市街戦で監視任務と制圧射撃を実施した、戦闘中に目撃された数少ないシュトルム・パンツァーの1台でもあります。



 さらに同じデザインの別バージョンでは、北朝鮮の「323」APCを連装させる大型の砲塔を特徴としています(下の画像)。YPGによって製造された初期のDIY AFVでも見た目が同じような砲塔がすでに見られていたため、これに関する実際の原点は風変わりなものではありません。

 この新たな砲塔では搭載武装が1丁の機関銃ではなく2丁に増強されており、運用上の要件や持ち合わせの武器に応じて武装を入れ替えることができます。(下の)2枚目の画像では砲塔の武装が「KPV」14.5mmHMGと「PK」7.62mm汎用機関銃で構成されていますが、3枚目の画像の車両には2門のKPVが搭載されています。




 究極のシュトルム・パンツァーのデザインは、最も本格的なAFVに近いものになっています。「BMP-1」の砲塔と車体前面のボールマウント式銃架に「W85」12.7mmHMGを装備しており、ある程度の状況認識能力を維持しつつ十分な装甲と重武装の両方を備えています。

 また、車体全周には成形炸薬弾頭が直撃した際の効果を低減させるためにスラット・アーマーが追加されており、小火器や砲弾の破片以上のものからの防御を試みています。しかし、この追加装甲と車体との間隔の狭さは実際にその効果が発揮される可能性が低いことを示しています(注:スラット・アーマーが車体とほぼ密着しているため、成形炸薬弾頭の威力の低減に全く意味をなさないということです)。

 以前のモデルを上回る優れた火力と機動性は、このシュトルム・パンツァーが実際に火力支援車両としての価値がある可能性を意味しており、長年にわたる段階的な設計改善の恩恵がはっきりと示されています。

 アメリカから供与されたMRAPというより優れた代替手段がすぐに利用できるようになっても、完全に死に物狂いの中で生み出されたYPGのシュトルム・パンツァーは、終わりなきシリア内戦の信じられないほど過酷な状況で当初考えられたよりもはるかに長く運用されています。

 MRAPを使えるもかかわらずシュトルム・パンツァーを運用し続ける頑固さの理由は彼らのプロパガンダ的価値やYPGの技術陣の作業を維持しておく必要があるということにすぎませんが、信頼できるデータが無いため、私(著者)はYPGのシュトルム・パンツァーを健在させ続けているのは、彼らの純粋な反発の精神にあると信じることにします。

 ※  この記事は、2021年6月7日に本国版「Oryx」に投稿された記事を翻訳したもので
   す。当記事は意訳などにより、本来のものと意味や言い回しが異なっている箇所があり
   ます。         


2021年7月1日木曜日

目の前の大災難: 失われたアフガニスタンの軍用装備の記録 2021年6月~8月15日(一覧)



著:ステイン・ミッツアーとヨースト・オリーマンズ in collaboration with COIN と Jakub Janovsky(編訳:Tarao Goo)

※8月15日22時の時点でアフガニスタン政府軍・治安部隊の組織的抵抗が終了し、民主体制が事実上崩壊したため、オリジナルの記事(英語版)の更新が終了しました英語版の最終更新日は2021年8月15日午後9時55分。そのため、A-29などの鹵獲兵器については現時点で掲載する予定はありません。また、この記事の内容について現状とそぐわない内容がありますが、「崩壊」前の考察ということでご理解ください。
 英語版の更新が終了したことに伴い、この日本語版でもこの日をもって更新を終了とします(最終更新:2021年8月16日午後8時40分)
※必要に応じて更新される可能性はあります。

 物議を醸している米国のアフガニスタンからの撤退は、全国規模のタリバンの復活に直面しているカブールを奈落の底への瀬戸際に立たせています。国内の大部分で治安情勢が次第に悪化している中、タリバンが間もなくアフガニスタン全体を制圧する可能性という懸念が現実となりつつあり、長期的には現地の状況が2001年の米国侵攻以前に戻ってしまう可能性があります。

 米軍とそのNATO同盟国の撤退は一部の人々からは賞賛され、別の人々からは激しく批判されていますが、一見して全ての人が同意できることが1つあります。それは、タリバンを打倒するという20年間にわたる米国主導の作戦が大失敗だったということです。

 米軍やNATO軍が不在の中で、アフガニスタン政府がこれまで以上に国内の大部分を支配し続ける(バイデン政権からの無反応によって自信を鼓舞された)敵に対して、いつまでその立場を死守できるのかは現時点ではまだ分かりません。米軍による直航空支援、情報アセットや後方支援をすぐに得られないアフガニスタン軍が、タリバン軍を現在の支配地域に閉じ込めておくことは限りなく困難です。

 依然としてアフガニスタンの軍属である米国の請負業者が撤収する可能性は状況を悪化させるだけであり、退却して数週間以内にアフガニスタン空軍機の多くが運用不可能になる可能性があります。

 2011年のイラク撤退と同様に、米国は数百億ドルを投資したにもかかわらず、与えられた任務に対処する準備が不十分な衰弱した軍事組織をこの国にも残しました。過去20年間でアフガニスタン治安部隊に提供された膨大な量の装備を大げさに言うことことは難しく、HMMWV「ハンヴィー」だけでも約25,000台にも達します(注:供与された量があまりにも膨大なため、数を膨らまして適当な数を言っても間違いではない可能性があると言うこと)。それ自体は見事な数ですが、 HMMWVの簡易爆発装置(IED)に対する防御不足は、それらにはアフガニスタンでNATO軍が使用している耐地雷・伏撃防護車両(MRAP)のような防御能力がほとんど無いことを意味しています。驚くべきことに、そのようなMRAPをアメリカ全土の警察で容易に利用できるようになった一方で、アフガニスタンの治安部隊にはそれ無しで任務を遂行しなければならない状況にあるのです。

 米軍の撤退後にアフガニスタンが直面する状況については、米国の近現代史の中では決して稀な出来事ではありません。1970年代に同盟国である南ベトナムを実質的に見捨てた後、2011年には麻痺したイラクを置き去りにし、今度はアフガニスタンから撤退...帰国祝賀会は今後数十年にもわたってアフガニスタンでの戦争の結果に苦しむ人々の悲観的な見通しによって汚されることになるでしょう。

 このような軍事介入を始める熱心さは(紛争の現実があまりにも不愉快なものになったときに)その後の国の運命に対する無関心の度合いと一致しているため、結果としてこのような介入による悲劇が繰り返されています。その一方で、現地の住民は何世代にもわたってアメリカの政治の気まぐれに望まぬ犠牲を負うことになります。皮肉にも、この犠牲はアメリカの納税者が軍需産業に何兆ドルも不本意ながら投資したことによって生じたものなのです。

 (今のところアフガン治安部隊には力不足である)カブール国際空港(IAP)の管理を誰がすることになるのかという合意がなされていないことは、米国がアフガニスタンから撤退する際の無計画さを大いに示しています。この事態を収拾できる可能性がある国の一つはトルコです。この国はは2015年からカブールIAPの運営を行っており、十分な後方支援と資金援助があれば将来的にも同空港の運営・保護することを申し出ています。カブールIAPとその周辺の安全を確保することは国内外での航空業務を維持するために不可欠です。もしそうでなければ外交使節団や開発機関は追い詰められた国を避けてしまうからです。

 トルコにとって、アフガニスタンへの関与を強めることは、S-400ミサイルの購入をめぐって課された米国の制裁措置が緩和か解除に結びつく可能性があります。NATOで唯一ムスリム国家で中東の加盟国でもあるトルコは、最終的に永続的なアフガンの平和を実現するため、全ての政治的当事者に合意をするよう働きかけるのに最も適した立場にあるかもしれません。トルコの支援はアフガニスタンをビジネスの場として開放し続けるために不可欠であると同時に、タリバンにカブール地区が簡単に手の届くものではないという強い警告を送ることになるでしょう。

 それを実行できる方法の一つとして、トルコの非常に効率的な無人機の使用がありますが、同時に彼らはそれを活用した全く新しい外交政策「バイラクタル外交」を形成しました。低い経済的・人道的なコストで政治的・軍事的な影響の最大化を追求した、小規模な介入を基本とする「バイラクタル外交」は、現代の紛争の特徴に比類なく適した新しいタイプの戦いを本質的に構成します。それを担う「バイラクタルTB2」無人機は比較的安価なものですが、バイラクタル外交は実際には国家の運命を決めたと言えるほど効果的でした:「バイラクタルTB2」がなければ、国際的に承認されたリビア政府(GNA)は2019年か2020年に全滅していた可能性が十分にあり得たからです(この文章が意味すること:仮にバイラクタル外交がリビアやナゴルノ・カラバフのように国家の運命を左右したとしても、この外交で使われるTB2は安価で発展性がある無人機であり、決して驚異的な武器ではありません)。

 アフガン政府を支えていた米国の軍事力の代わりを務めることは厳しい挑戦となるでしょうが、「バイラクタル外交」は少なくとも首都カブールとその周辺の安全を確保するために展開することが可能でしょう。

 

 2021年6月以降に破壊や捕獲されたアフガン国軍および国家警察の装備に関する詳細なリストは以下のとおりです。このリストは、追加の映像や画像が公開されるごとに随時更新されます。

 このリストでは、破壊や捕獲された車両や装備のうち、写真や映像による証拠が得られるものだけを掲載しています。
タリバンの戦闘員の大多数は高性能の携帯電話を持っておらず、その宣伝部門は装備の捕獲状況を写真や映像で公表することはありません。したがって、破壊された装備の量は間違いなくここに記録されている以上のものとなります。

 無傷で捕獲された全ての装備がその時点で稼働状態にあるわけではなく、多くのHMMWVやフォード・レンジャーはほかの車両を稼働させ続けるためのスペアパーツの供給源として使用されています。共食い整備で使用されている度合いが大きく、大規模なオーバーホールのみによって運用状態に復帰できる捕獲車両については、このリストでは「損傷・捕獲」と分類しています。そのため、タリバンによって捕獲された車両が、そのまま彼らの同規模の作戦車両群とはなりません(注:捕獲車両数と今後タリバンが運用するであろう車両数は一致しないということ)。

 また、小火器、弾薬、トレーラー、民生車両や遺棄されたトラックはこのリストには含まれていません。
全ての項目は日付順に並べられています。

 (表示されている番号をクリックすると破壊・捕獲された装備の画像が表示されます)



アフガニスタン国軍 / アフガニスタン国家警察


戦車 (12, このうち捕獲: 12)


装甲戦闘車両 (60, このうち破壊: 9, 捕獲: 51)


牽引砲・迫撃砲 (61, このうち捕獲: 61)


対空砲 (8, このうち捕獲: 8)


航空機・ヘリコプター (23 このうち破壊: 7, 捕獲:16)


トラック・各種車両・ジープ (2086, このうち破壊: 106, 捕獲: 1980)

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このリストを作成するために次の方のツイートを参考にさせていただきました:Farooq Bhai, Higurashi, Calibre Obscura と Dan.


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