2022年12月5日月曜日

トルコの虎:インドネシアの「カプランMT」戦車


著:ステイン・ミッツアー(編訳:Tarao Goo

 インドネシアは現在でも軽戦車を大量に運用し続けている国として知られています。それらの中で最も古いものは陸軍と海兵隊がそれぞれ運用している「AMX-13/75」「PT-76」軽戦車であり、もともとは1960年代に導入されたものです。

 少なくとも何らかの方法で戦闘能力を維持するべく、その運用期間を通じてアップグレードをされてきたにもかかわらず、上記の両戦車は今や火力や装甲防御力、そして射撃統制システムで現代のAFVに大きく後れを取っていることから、更新が予定されています。

 インドネシア海兵隊は全ての「PT-76」を「BMP-3」歩兵戦闘車(IFV)で更新する方向であるのに対し、陸軍は旧式化した「AMX-13」の後継としてトルコ製の「カプランMT」中戦車を選定しました。

 インドネシアでは、「カプラン」は「ハリマウ(虎)」と呼称されています。

 新たに導入される「カプランMT」の重量は約35トンなので、置き換える15トン級の「AMX-13/75」よりも大幅に重い戦車となります(注:したがって、「軽戦車」ではなくなるわけです)。

 それでも、「カプランMT」の重量は、同じくインドネシア軍で運用されている「レオパルド2A4」や「レオパルド2RI」主力戦車(MBT)よりも相当に軽量な戦車であるということは言うまでもありません。なぜならば、前者は55トン、後者は62,5トンという途方もない重量を誇っているからです。

 インドネシアは約100台の「レオパルド2A6」 の購入についてオランダとの取引を進めていた過去がありますが、同国が同戦車を西ニューギニアの民間人に使用する可能性があるというオランダの反対勢力による懸念のおかげで購入は失敗に終わりました。結局、インドネシアは2013年にドイツからほぼ同数の「レオパルド2」を調達することに成功しています。[1]

 熱帯雨林で覆われたパプアで民間人を狙うためにMBTを用いるという疑問の余地がある意見は別として、実際のところ、インドネシアの民間人に対して戦車を投入した国はオランダ自身以外の何者でもありませんでした。

 1945年の日本の敗戦後、インドネシアの再植民地化を目指したオランダ軍は人道に対する数々の犯罪を犯しました。その残虐性を上回ることができるのは、犯された犯罪に関する10年に及ぶオランダ側の政治的否定だけでしょう。

 1947年12月、住民がインドネシア独立闘士の隠れ家を明かすことを拒絶したため、オランダ軍がラワゲデ村(注:現バロンサリ村)の男性431人全員を虐殺しました。その1年後の1949年1月には、オランダのコマンド部隊兵士らが支配に置いたレンガットの住民を1日がかりでレイプと即刻処刑の狂乱状態にさらした後、 近くの川に遺体を投げ捨てたのです。[2][3] 

 インドネシアにおける他のオランダ軍の作戦では、民間人の巻き添え被害をほとんど考慮せずに戦車が頻繁に使用されました。[4]

 オランダとは全く対照的に、オスマン帝国は1565年にマラッカでポルトガル海上帝国と戦うアチェ王国の味方に付き、大砲の製造に関する知識を提供しました。このようにして国産に成功した大砲は、後にポルトガルやオランダの外征軍に対して使用されました。[5]

 2015年には、両国の末裔であるトルコとインドネシアが、再びインドネシア軍の防衛プロジェクトに共同で取り組むことになりました: この「最新型中戦車(MMWT)」プロジェクトは、(トルコ語で虎を意味する)「カプランMT」やインドネシアでは「ハリマウ」と呼称されていることでよく知られています。

 16世紀の大砲と同様に、トルコの「FNSS」社が「MMWT」の設計の大部分を担当し、インドネシアの「PTピンダッド」社がインドネシア国内でこの中戦車の量産を開始する予定です。


 「MMWT」計画の試作車両は、イスタンブールで開催された武器展示会「IDEF2017」で初披露されました。[6]

 この試作段階では、「カプランMT」はベルギーの「コッカリル(旧CMI)」社製「XC-8」105mm砲塔が搭載されていましたが、後にこの砲塔は同社が開発した「コッカリル3105」に交換されました。

 「コッカリル3105」は「CT-CV 105HP」105mmライフル砲用の自動装填装置に加えて、 自動目標追尾システムや次の目標を捜索・補足するためのハンターキラーモード、そして特殊な赤外線装置でしかキャッチできない信号の検知や送信できる敵味方識別装置から構成された高度な射撃管制システムも装備しています。 [7] 

 自動装填装置には最大で16発までの砲弾を装弾可能であり、それ以上の砲弾は砲塔内に格納される構造となっています。[8]

「コッカリル」製「XC-8」105mm砲塔を搭載した「カプランMT」の試作1号車

 最初の生産契約は、インドネシア軍用に18台の「カプランMT」の製造するというものでした。最初の10台はトルコの「FNSS」が、残りの8台はインドネシアの「PTピンダッド」が生産する予定となっています。[9] 

 2018年9月5日、「FNSS」は「カプランMT」の製造数は合計で200から400台の間を見込めると主張しました。[10]

 これまでに「MMWT」プロジェクトの導入を検討した国が2つありました:バングラデシュとフィリピンです。最終的に「カプランMT」は、バングラデシュの入札では中国の「VT-5」に、フィリピンではイスラエルの「ASCOD2 "サブラ"」を中心とした他国の競合相手に敗れてしまいました。[11] [12] 

 「カプランMT」に興味を示す別の国には、「FV101 ”スコーピオン”」の代替を検討しているブルネイやガーナなどが伝えられています。[13] [14] 

 現在のところ、トルコ陸軍が「カプランMT」を必要としているとは考えられていません。


 試作モデルの公開からちょうど4年後の「IDEF2021(注:イスタンブールで開催)」で、ついに「カプランMT」の量産モデルが公開されました。

 この新型中戦車の徹底的なトライアルを行ったインドネシア軍の意見をフィードバックした結果、「カプランMT」は当初の設計にいくつかの改良が加えられました。

 この改良には、視認性を大幅に向上させるといった操縦手に関する人間工学的な問題の改善も含まれています。そのほかには、サスペンションやトランスミッション、冷却システムなどにも改良が施されています。[15] 

 インドネシア軍への「カプランMT」の納入は2021年の末に始まり、2022年まで続く見通しです。[15]

インドネシアにおける「カプランMT」の試作車両のうちの1台

量産型「カプランMT」:車体全面上部(操縦手席周辺)の形状が変化していることに注目

 「MMWT」プロジェクトへの参加という選択に落ち着く前に、インドネシア陸軍は「AMX-13/75」軽戦車用の近代化パッケージを開発することで、少なくとも10年は運用寿命を延長させる可能性を試みたことがあります。[16]

 一般に知られているのは(就役した第2騎兵大隊:Batalyon-Kavaleri 2にちなんで命名された)「Yonkav(ヨンカヴ)2」であり、もともと75mm砲を搭載していた「AMX-13」に「ネクスター」製の105mm砲を搭載して火力の増強を図るプランでした。

 砲塔自体も増加装甲やレーザー測距装置(LRF)、サーマルサイトなどでアップグレードされ、重量の増加に伴う「ヨンカヴ2」の機動性の低下については、400馬力を誇る「デトロイト」社製のディーゼルエンジンと新型トランスミッションの搭載によって対処されました。

 結果的にほとんど新型戦車と呼べるような設計となったものの、残念なことに少数が第2騎兵大隊で運用されるにとどまったようです。[17]

「ヨンカヴ2」:砲塔への増加装甲については、結果的にどの車両にも装備されることはなかったようです

 「カプランMT」の設計者は、同戦車の装甲防御力について、置き換えられる対象である「AMX-13」よりも大幅に改善することも追求しました。

 「MMWT」は14.5mm徹甲弾に対するNATO共通防御規格である「STANAG4569」レベル4基準の防御力を備えているほか、モジュラー式装甲パネルの装着によって(25mm装弾筒付徹甲弾に耐える)レベル5の防御力に引き上げることが可能となっています。[18]

 このほか、この車体底部はV字型となっており、車体下部の中央や履帯の下で爆発する10kg対戦車地雷から戦車と乗員の生存率を向上させています。

  また、「アセルサン」社と「TÜBİTAK SAGE(トルコ科学技術研究会議・防衛産業研究開発機関)」が共同開発した「PULAT」アクティブ防御システム(APS)を搭載することで、「MMWT」の生存能力をさらに強化することが可能です。

 「PULAT」APSモジュール・システムは、脅威を検出する探知レーダーと迎撃飛翔体で構成されています。同モジュールを車体の周囲に配置することで、全方位的な防御を確実なものとします。

「Pulat」APSモジュールを装備した「カプランMT」の試作車両

 「カプランMT」は、過去数十年の間に開発された中でも数少ない、成功した中戦車プロジェクトです。

 その素晴らしい特性とモジュール性、そして低価格によって、この新型中戦車は現在保有している軽戦車の更新を検討している国にとって魅力的な選択肢となるでしょう。これは、インドネシアやエクアドルといった現時点で「AMX-13」を運用している国のみならず、「FV101 "スコーピオン"」を未だ運用しているトーゴ、ブルネイ、ナイジェリアなどの国々も含まれます。

 新たな機甲戦力を求める一方で高価なMBTを調達するのに必要な資金が不足している国も、同様に「カプランMT」に魅力を感じるかもしれません。

 おそらく、そう遠くないうちにより多くの国々で「ハリマウ」の咆吼を耳にすることになるでしょう。



[1] Indonesische leger verkiest Duitse tanks boven Nederlandse https://www.trouw.nl/nieuws/indonesische-leger-verkiest-duitse-tanks-boven-nederlandse~b7f3d32d/?referrer=https%3A%2F%2Fwww.google.com%2F
[2] Dutch Foreign Minister apologizes for 1947 Indonesian massacre https://www.dw.com/en/dutch-foreign-minister-apologizes-for-1947-indonesian-massacre/a-19143315
[3] Rengat, 1949 (Part 1) https://www.insideindonesia.org/rengat-1949-part-1
[4] Extreem Nederlands militair geweld tijdens de Indonesische onafhankelijkheidsoorlog 1945-1949 https://www.militairespectator.nl/thema/geschiedenis-operaties/artikel/extreem-nederlands-militair-geweld-tijdens-de-indonesische
[5] Ottoman expedition to Aceh https://en.wikipedia.org/wiki/Ottoman_expedition_to_Aceh
[6] Turkish-Indonesian made battle tank unveiled in Istanbul https://www.dailysabah.com/defense/2017/05/10/turkish-indonesian-made-battle-tank-unveiled-in-istanbul
[7] John Cockerill Defense to Supply AGUERIS Tank Training Simulators to Indonesian Army https://militaryleak.com/2021/11/19/john-cockerill-defense-to-supply-agueris-tank-training-simulators-to-indonesian-army/
[8] CMI Defence Cockerill CT-CV 105HP Weapon System (105 mm) https://www.armyrecognition.com/belgium_belgian_light_heavy_weapons_uk/ct-cv_weapon_system_105_120_mm_turret_armoured_armored_cockerill_gun_vehicle_design_development_prod.html
[9] FNSS from Turkey to deliver 18 Kaplan MT Medium Tanks to Indonesian army https://www.armyrecognition.com/defense_news_september_2021_global_security_army_industry/fnss_from_turkey_to_deliver_18_kaplan_mt_medium_tanks_to_indonesian_army.html
[10] Turkish, Indonesian tank ready for mass production https://www.aa.com.tr/en/asia-pacific/turkish-indonesian-tank-ready-for-mass-production/1247122
[11] Bangladesh receives VT5 tanks plus other equipment https://www.shephardmedia.com/news/landwarfareintl/bangladesh-receives-vt5-tanks-plus-other-equipment/
[12] Philippines selects new tracked and wheeled armour https://www.shephardmedia.com/news/landwarfareintl/premium-philippines-selects-new-tracked-and-wheele/
[13] Harimau medium tanks for Brunei and The Philippines https://www.armyrecognition.com/november_2018_global_defense_security_army_news_industry/harimau_medium_tanks_for_brunei_and_the_philippines.html
[14] Ghanaian military interested in equipment from Indonesia’s PT Pindad https://www.defenceweb.co.za/featured/ghanaian-military-interested-in-equipment-from-indonesias-pt-pindad/
[15] Seri üretimdeki Kaplan tankı IDEF'te boy gösterecek https://www.aa.com.tr/tr/bilim-teknoloji/seri-uretimdeki-kaplan-tanki-idefte-boy-gosterecek/2335202
[16] https://i.postimg.cc/KjQKWYTT/25.jpg
[17] https://www.facebook.com/1821116584843831/posts/batalyon-kavaleri-2turangga-ceta-menggelar-latihan-tingkat-pleton-lattis-ton-di-/2729233974032083/
[18] KAPLAN MT Modern Medium-Weight Tank https://www.army-technology.com/projects/kaplan-mt-modern-medium-weight-tank/

 たものです。当記事は意訳などにより、僅かに本来のものと意味や言い回しを変更した
 箇所があります。


2022年12月2日金曜日

勝利を実現させるために:カナダによるウクライナへの軍事支援(一覧)


著:ステイン・ミッツアー と ヨースト・オリーマンズ 

 2022年2月にロシアがウクライナへ侵攻した後、カナダは多くのNATO加盟国と同様にウクライナの防衛力の構築に大きく貢献しました。

 カナダによる軍事援助には、これまでに真新しい「ASCV」装甲戦闘支援車39台、新型のロシェル「セネター」歩兵機動車(IMV)8台、「M777」155mm牽引式榴弾砲4門、対戦車兵器4600基が含まれています。

 また、西側諸国から供与された155mm榴弾砲に使用するために「M982 "エクスカリバー"」GPS誘導弾を(数量不明ながらも)送ったこと、カナダはウクライナに初めて誘導砲弾を供給した国でもあることは注目すべきでしょう。
 
 ウクライナに新型の装甲戦闘車両(AFV)を供与するという決定は、ウクライナに重火器を贈呈してきた他の多くの国とは明らかに一線を画しています。カナダは、2022年後半を通して39台のGDELS製「LAV 6.0」装甲戦闘支援車両(ACSV)を供与する予定です(注:2022年12月には現地に到着)。

 「ACSV」にはいくつかのバージョンが存在しますが、ウクライナは装甲兵員輸送車(APC)型を受け取ることになると推測されています。

 ちなみに、戦争初期の段階で「LAV/ACSV」のベースとなったモワク製「ピラーニャ」APC25台をウクライナに供与する試みがあったものの、スイスがデンマークから同型車をウクライナへ供与することについて承認を求められた際に却下したことを受けて頓挫してしまいました(注:スイスは自国製兵器を第三者に移転する際は許可が必要など厳格な管理を行っています)。[1]

 もう一つ見落とされている支援としては、カナダがウクライナ向けの「バイラクタルTB2」無人戦闘航空機(UCAV)用にウェスカム製「MX-15D」前方監視赤外線(FLIR)装置を相当数寄贈していることが挙げられます。

 トルコ製の「バイラクタルTB2」に装備するために「MX-15D」をウクライナに寄贈するという決定は、おそらく皮肉としか言いようがありません。なぜならば、トルコはアゼルバイジャンに「MX-15D」を装備したTB2を販売して制裁を受けているからです(注:本当に新規にカナダから寄贈されたものか、それとも制裁前にメーカーのバイカル社が「MX-15D」を相当数ストックしていたものかを考慮する必要がありますが、現時点におけるTB2の生産機数を考えるとストックは若干考えにくいかもしれません)。

 トルコに対する制裁が発動されたにもかかわらず、カナダではウクライナに代わってTB2を購入するために独自のクラウドファンディングも行われていることは注目に値する動きと言えるでしょう。[2]

 今後、ウクライナに対するカナダのさらなる軍事援助がどうなるかについては、現時点では依然として不明となっています。

 ウクライナにTB2を安定的に供給されるようになれば、カナダはさらに多くの「MX-15D」を寄贈ができるでしょう。また、確立された国内におけるAFV産業の存在は、カナダは自国の戦力を損なうことなく「ACSV」や「セネター」といった車両の供与を可能にさせます。また、カナダはアップグレードした「M113」APCのストックを保有していることから、いつかウクライナに送られる可能性も残されています。

 この戦争が転換期を迎えていることは確かであり、友好国から寄贈されて集まった兵器類が戦場でその影響力を発揮していることから、カナダはますます失われた領土を回復しつつあるウクライナを支援し続けるための他の方法を見出すに違いないでしょう。

ロシェル製「セネター」歩兵機動車:8台がカナダからウクライナへ供与された

  1. 以下に列挙した一覧は、2022年のロシアによるウクライナ侵攻の直前と最中にカナダがウクライナに供与した、あるいは提供を約束した軍事装備等の追跡調査を試みたものです。
  2. このリストは、主にカナダ政府が発表した情報に基づいて作成されています。[3] 
  3. 一覧の項目は武器の種類ごとに分類されています(各装備名の前には原産国を示す国旗が表示されています)。
  4. この一覧はさらなる軍事支援の表明や判明に伴って更新される予定です。
  5. 各兵器類の名称をクリックすると、当該兵器類などの画像を見ることができます

地対空ミサイルシステム
  • 1 NASAMS(1個中隊分を1と計上) [予定]
  • 12 AIM-120 "AMRAAM" (「NASAMS II」用) [2023年3月]

空対空ミサイル

戦車

工兵・支援車両

牽引砲
  • 4+ M777 155mm榴弾砲 [2022年4月] (数量不明の「M982 "エクスカリバー"」GPS誘導砲弾を含む)

装甲兵員輸送車 (APC)

歩兵機動車(IMV)
  •  330 ロシェル「セネター」 [8台は2022年5月に供与済みで追加の78台が2023年6月に供与、残りはそれ以降に供与予定] 

前方監視赤外線 (FLIR) 装置

対戦車兵器
  • 100 カールグスタフM2 無反動砲 [2022年3月]
  • 4,500 M72 使い捨て式対戦車ロケット砲 [同上]

小火器
  • C8 カービン [2022年2月か3月]
  • 200+ C6 汎用機関銃 及び C9 軽機関銃 [同上]
  • 78 中口径・大口径狙撃銃 [2022年3月]
  •  600 グロック17 [2022年2月か3月]
  • 40 ''プレーリー・ガン・ワークス''製狙撃銃 [予定]
  • 38 7.62mm 軽機関銃 [2023年1月以降に供与]
  • 21.000 5.56mm アサルトライフル [2023年1月以降に供与]

弾薬類
  • M982「エクスカリバー」GPS誘導砲弾(「M777」榴弾砲用) [2022年4月]
  • 27,000 155mm砲弾(「M777」榴弾砲用) [2022年4月,5月,10月]
  • 2,000 84mm無反動砲弾(「カールグスタフM2」用) [2022年3月]
  •  7,500 C13 手榴弾 [同上]
  •  3,900,000 口径不明の弾薬 [2022年2月か3月]
  • 120mm砲弾「レオパルト2A4用] [予定]
  • 10,000 105mm砲弾 [予定]

個人装備
  • CG634 ヘルメット [2022年3月]
  • ボディアーマー [同上]
  • 1,600 防弾チョッキ [同上]
  • 防毒マスク [同上]
  • 暗視ゴーグル [同上]
  • 個人用防護・運搬装備  [2022年2月か3月]
  •  500,000 防寒着 [2022年10月と12月]

その他の装備品類
  • 10 155mm砲身 (「M777」榴弾砲用) [2022年6月]
  • 16 通信装置(「レオパルト2A4」用) [予定]
  • 監視・検知装置 [2022年2月か3月]
  • 7,000万ドル(約70億円)相当の衛星画像サービスの提供 [2022年10月以降]
  •  640,000 レーション (MRE) [2022年3月]
  •  携行式暖房器具 [2022年11月以降]
  •  保温ブランケット [同上]
  • 寝袋 [同上]
  •  防寒服 [同上]

リトアニアでのクラウドファンディングで得た「バイラクタルTB2」には、カナダから譲渡されたウェスカム製「MX-15D」FLIR装置が装備されている

[1] Swiss veto Danish request to send armoured vehicles to Ukraine https://www.reuters.com/world/europe/swiss-veto-danish-request-send-ukraine-armoured-vehicles-tv-2022-06-01/
[2] Canadian Crowdfund aims to buy Turkish combat drone for Ukraine https://www.aa.com.tr/en/economy/canadian-crowdfund-aims-to-buy-turkish-combat-drone-for-ukraine/2640135
[3] Canadian military support to Ukraine https://www.canada.ca/en/department-national-defence/campaigns/canadian-military-support-to-ukraine.html

※  当記事は、2022年9月12日に本国版「Oryx」(英語)に投稿された記事を翻訳したも
 のです。当記事は意訳などにより、僅かに本来のものと意味や言い回しを変更した箇所が
 あります。


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