著:シュタイン・ミッツアーとヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao Goo)
この記事は、2023年6月13日に「Oryx」本国版(英語)で公開された記事を日本語にしたものです。
"ハシャムの戦い"としても知られる「コノコ地区の戦い」は、アメリカ軍と(名目上は傭兵の)ロシア軍が一対一で戦った極めて稀な出来事だったと言えるでしょう。
この戦いは、機甲・砲兵戦力に支援された約500人のシリア軍兵士とロシアのPMC「ワグネル」戦闘員が、デリゾール市近郊のコノコ・ガス田にあるシリア民主軍(SDF)とアメリカ軍特殊部隊の合同基地を攻撃したことで幕を開けました。
ワグネル率いる部隊が進撃を進める中で、アメリカ軍は空爆と地上戦で反撃しました。アメリカ軍は交戦中にデリゾール駐在のロシア軍連絡将校と常に連絡を取り合っており、正規のロシア軍部隊が存在しないとの確証を得た後に初めて射撃を開始したと報じられています。[1]
戦闘は3時間以上続き、結果的に約10人のワグネル戦闘員を含む最大100人のシリア政府系部隊の死者を出した一方で、アメリカ軍とSDFに損害は生じませんでした。
2023年5月、ワグネル代表のエフゲニー・プリゴジン(故人)は、この戦闘で何が起こったかについて自身の見解を詳細に述べましたが、 これが「冷戦以降にロシアとアメリカの国民の間で発生した最初の死傷者を出した武力衝突」に関する興味深い洞察を示したことは間違いありません。[2]
- この一覧は、写真や映像によって証明可能な撃破または鹵獲された兵器類だけを掲載しています。したがって、実際に喪失した兵器類は、ここに記録されている数よりも多いことは間違いないでしょう。
- 各兵器類の名称に続く数字をクリックすると、破壊や鹵獲された当該兵器類の画像を見ることができます。
ワグネル / シリア軍 (11, このうち撃破: 11)
戦車 (3, このうち撃破: 3)
- 1 ウラル-4320(「AZP S-60」57mm対空機関砲搭載型): (1, 撃破)
牽引砲 (1, このうち撃破: 1)
アメリカ合衆国 / シリア民主軍 (損失なし)
[1] Имена и фамилии погибших бойцов "ЧВК Вагнера" https://www.svoboda.org/a/29038004.html
[2] https://twitter.com/RonnieAdkins_/status/1668290978237808640
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