2024年2月16日金曜日

国防を優先事項へ:オランダの兵器調達リスト(一覧)


著:シュタイン・ミッツァー と ケマル(編訳:Tarao Goo)

 当記事は2023年8月27日に本国版「Oryx」(英語)に投稿されたものを翻訳した記事であり、意訳などで僅かに本来のものと意味や言い回しが異なっている箇所があります。

 2000年代にはヨーロッパにおける防衛支出が減少する流れがまん延しており、当時のオランダもその例外になることは許されませんでした。この結果として、オランダ軍は僅か10年足らずの間で多数の兵器システムに別れを告げることを余儀なくされました。軍から消えたものには、「全ての」戦車、自走対空砲、多連装ロケット発射機、対潜哨戒機が含まれています。これに加えて、フリゲート、戦闘機、装甲戦闘車両(AFV)の保有数も大幅に削減されてしまいました。

 状況をさらに悪化させたのは、予備部品及び弾薬の不足と士気の低下でした。 その結果、兵士たちは軍以外でより良い待遇を求めたことから、軍は大幅な人員削減を余儀なくされてしまったのです。

 2014年のロシアによるクリミア併合がオランダにおける国防の優先順位に著しい変化をもたらした契機となり、この状況が防衛予算の増加と今までの予算削減がオランダ軍を衰退させたという国民の意識の向上をもたらしました。その後の数年間については、軍の組織自体に与えられたダメージを修復することに主眼が置かれました。なぜならば、これは将来の成長を 将来の発展を具現化させる前に必要なことだったからです。

 2022年に始まったロシア・ウクライナ戦争は発展のペースを飛躍的に加速させ、これによって防衛費の増額が2024年にオランダのGDPの2%に達するだけでなく、防衛関連のプロジェクトも加速させるまでに至らせています。これらのプロジェクトは、新たな脅威の出現や過去の予算削減によって生じた数々の能力ギャップに対処することを目的としたものです。

 前述の能力ギャップの一つは、戦力面における戦車不足に関するものです。オランダは2011年に全ての戦車部隊を解隊させた後、現在では僅か18台の「レオパルト2A6」がドイツとオランダが統合運用している第414戦車大隊に配備されています。

 全戦車の退役については、戦車のコンセプト自体が時代遅れになったというオランダの思い込みによるものだという説が今でもまん延していますが、実際のところ、退役は単に予算上の判断にすぎませんでした。他の兵器システムや部隊を廃止するという選択肢はほとんど残されておらず、80台以上の「レオパルド2A6」が高額なA7規格への改修用に運用可能な状態で温存され続けていたことから、軍の戦車部隊を廃止するという苦渋の決断が下されたわけです。

 「レオパルト2A6」100台は後にフィンランドへ売却され、残りの17台は第414戦車大隊で18台のドイツ軍の「レオパルト2A6」を運用する代わりに同国へ寄贈されました。

 現在、オランダ陸軍はドイツから最大で52台の「レオパルド2A8」を調達する予定ですが、その価格は、(以前に計画されていた)2010年代半ばから後半にかけて「レオパルド2A6」をA7規格へ改修する費用の10倍近くにも上ります。

 第414戦車大隊は、オランダ陸軍とドイツ陸軍との高度な統合化を象徴する好事例と言えます。オランダ陸軍は第11空中機動旅団と第13軽旅団、第43機械化旅団をドイツ陸軍に編入することで、大きな一歩を踏み出しました。一般的な誤解に反して、この統合はオランダが自国軍に対する独立国家としての主権の放棄を意味するものではありません。自国軍をどこに展開させるかという決定権は、依然としてオランダにあるのです。

 オランダ軍における多の軍種も陸軍と同様に、近隣諸国の軍隊とうまく統合化されているか、あるいはそのような協力関係を視野に入れています。海軍はベルギー海軍とベネルクス海軍本部の下で活動している一方、海兵隊はイギリス海兵隊と高度に統合されています。後者はイギリスと同様に、水陸両用の上陸部隊から、より攻撃的な兵器システムに支えられた海上強襲部隊へと移行することになるでしょう。

 防衛関連のプロジェクトで最も注目すべき点としては、空中発射型・海上発射型・潜水艦発射型の巡航ミサイルや地上発射型の戦術弾道ミサイルを含む、さまざまな種類の攻撃兵器システムにかなりの重点が置かれていることが挙げられます。ほとんどのNATO諸国が自国軍に再投資している一方で、実際にこうした規模の攻撃能力にリソースを振り分けている国がごく僅かしかないことを考慮すると、これらのミサイルの導入はより重要な意味を持つことになります。

 あらゆることを考慮すると、オランダによる防衛力強化の取り組みが、被服や小火器、トラックから実体を伴った兵器システムそのものにまで及ぶ軍全体の包括的な活性化と位置付けられることは当然のことです。

 オランダ海軍の保有艦のほぼ全てを含めた事実上全カテゴリーの兵器システムは、改修や更新される準備が整えられています。

 オランダ軍の戦力強化に向けて多額の投資をしているにもかかわらず、深刻な人出不足という差し迫った課題は依然として残り続けています。軍の職場環境をさらに改善しようとする取り組みは進行中ではあるものの、これが新たな人材の大幅な増加をもたらすには十分だと証明されるには至っていません。

 この人手不足は特に海軍に影響を及ぼしており、海軍は乗組員不足のために数隻の艦艇の待機を余儀なくされているのが現状です。この状態はオランダ海軍の作戦即応性を妨げるだけでなく、その能力拡大に関する議論も非論理的なものにしてしまいます。最終的には、要求に沿った予算に支えられながら人員不足のギャップを埋めることが、軍の有効性を確保する上で極めて重要となるでしょう。

 効果的な問題解決を図ろうとするオランダの気概を考慮すれば、この目標が達成されるだろうことに疑う余地はありません。これが実現した場合、将来の新兵たちは最先端の軍事技術を備えた軍に加わることになるのです。

  1. 以下に列挙した一覧は、オランダ陸空軍によって調達される兵器類のリスト化を試みたものです。
  2. この一覧は重火器に焦点を当てたものであるため、対戦車ミサイルや携帯式地対空ミサイルシステム、小火器、軽迫撃砲、トラック、レーダー、弾薬は掲載されていません。
  3. この一覧に記載されている調達計画の全てが、人員や予算の不足が原因で実現するとは限りません。
  4. 中期近代化改修(MLU)については、当該兵器の運用能力の向上に寄与する場合にのみ掲載しています。


王立陸軍 - Koninklijke Landmacht

戦車 (将来的な数量: 70)

歩兵戦闘車 (将来的な数量: 140+)

装甲戦闘車両 (将来的な数量: 395)

MRAP:耐地雷・伏撃防護車両 (将来的な数量: 102)
  • 102 タレス・オーストラリア「ブッシュマスター」防護機動車の中期近代化改修(RWS, 追加装甲, 新型通信システム, カメラの装備) [2027年に完了]

歩兵機動車 (将来的な数量: ~1,150)

軽攻撃車両(将来的な数量: ~100)

無人 (戦闘) 車両 (UGCV)

火砲・多連装ロケット砲(将来的な数量: 45 自走砲, 20 多連装ロケット砲, 数量不明 自走迫撃砲)
  • 20 新型120mm迫撃砲の導入計画 [2020年代半ばから後半の間に納入]
  • 120mm自走迫撃砲の導入計画(「ボクサー」または「CV90」の車体をベースにしたもの) [調達を検討]
  • 10 保管状態にあるクラウス・マッファイ・ベクマン「PzH 2000」155mm自走榴弾砲 のオーバーホール(稼働状態にある「PzH 2000」を45台に増やすため) [2020年代半ばに完了]
  • 45 クラウス・マッファイ・ベクマン「PzH 2000」155mm自走榴弾砲の中期近代化改修( 新型ヴェトロニクス, 温度調節器, 暗視装置, 天井への追加装甲, 能力向上型装填装置を搭載) [2028年までに完了]
  • 20 エルビット「PLUS」多連装ロケット砲 [2023年以降に納入]

火砲・多連装ロケット砲用精密誘導弾

防空システム

電子戦装備
  • 10 「ボクサー」ベースの統合型電子攻撃車(EOV) [2027年以降に就役]
  • 電子支援装置 (ESM)の導入計画 [調達を検討]

装甲工兵車両 (将来的な数量: 10 装甲工兵車, 8 自走架橋橋, 25 装甲回収車)

徘徊兵器
  • 徘徊兵器(+4台の発射機) [調達を検討]

無人航空機
  • 小型無人偵察機の導入計画 [2020年代半ば以降に就役] (すでに運用中の同種アメリカ製UAVを補完するもの)

特殊部隊用の小型艇
  • 数隻 将来型小型高速艇 (FFI) ※ コマンド部隊用 [2020年代半ばから後半の間に納入]


王立空軍 - Koninklijke Luchtmacht

戦闘機 (将来的な数量: 52)

無人戦闘航空機 (将来的な数量: 8)

空中給油機 (将来的な数量: 10)

輸送機 (将来的な数量: 5)

練習機 (将来的な数量: ~10)
  • 新型初等練習機の導入計画 (「PC-7」13機を更新するもの)

ヘリコプター (将来的な数量: 28 攻撃ヘリコプター, 34 輸送ヘリコプター, 19 対潜ヘリコプター)

(新) 兵装

偵察衛星

歩兵機動車


王立海軍 - Koninklijke Marine

フリゲート (将来的な数量: 6)
  • 2 「デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン」級LCF(防空・指揮フリゲート)の改修(「トマホーク」巡航ミサイル, 「RIM-162 "ESSM ブロック2"」及び 「SM-3/6」艦対空ミサイル, 「RIM-116 "RAM"」近接防空ミサイル, コングスベルグ「NSM」対艦巡航ミサイル, オートー・メラーラ「127/64 LW」127mm艦載砲, タレス・ネーデルラント「APAR ブロック2」火器管制レーダー, ソフトキル型対魚雷システム, 電子戦装置, 新型電波探知装置, 「MK54」短魚雷, (おそらく) 魚雷迎撃魚雷を装備) [2020年代後半に完了]
  • 2 「デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン」級LCF(防空・指揮フリゲート)の改修 (「トマホーク」巡航ミサイル, コングスベルグ「NSM」対艦巡航ミサイル, オトー・メララ「127/64 LW」127mm艦載砲, ソフトキル型対魚雷システム, 新型電波探知装置, 「MK54」短魚雷, (おそらく) 魚雷迎撃魚雷を装備) [2020年代後半に完了]
  • 2 対潜フリゲート (ASWF) [2029年以降に引き渡し予定] (「M」級フリゲート2隻を更新するもの)
  • 4 将来型防空艦 [ 2030年代前半以降に引き渡し予定] (「デ・ゼーヴェン・プロヴィンシェン」級LCF4隻を更新するもの)

無人水上艇(将来的な数量: 最大 4)
  • 最大4 TRIFIC [2020年代半ばに引き渡し予定] 艦対空ミサイル, 対艦巡航ミサイル, 水上発射巡航ミサイルと徘徊兵器を格納するコンテナ式VLSで武装, 無人化システム, 電子戦装置, 電波探知装置を装備)

潜水艦 (将来的な数量: 4)

ドック型輸送揚陸艦 (LPD) 及び 多目的揚陸艦(LPX) (将来的な数量: 6)

戦闘支援艦 (将来的な数量: 2)

掃海艦 (将来的な数量: 6)

その他の艦艇
  • 4 外洋+4 沿岸 補助艦艇 (補給, 潜水艦支援, 潜水支援及び海洋観測用) [2026年以降に引き渡し]
  • 5 輸送艇(LCU Mk3)の中期近代化改修 [2020年代半ばまでに完了]
  • 5 輸送艇(LCU Mk3)の更新計画 [2030年代前半までに引き渡し]
  • 12 車両人員揚陸艇 (LCVP) の更新計画(沿岸強襲揚陸艇 :LAC 12隻と機動揚陸艇:LCM 8隻で更新) [2020年代後半までに引き渡し]
  • 11 将来型小型高速艇 (FFI) の導入計画(海軍特殊作戦部隊及び陸軍コマンド部隊用) [2020年代半ばから後半に引き渡し]

艦載兵装 (新造艦に装備されるものを除く)


海兵隊 - Korps Mariniers

各種車両
  • BAE「BvS10 "ベオウルフ"」 冬季用全地形対応車 (「Bv 206」を更新するもの) [2020年代半ばから後半に納入]
  • 将来型沿岸用全地形対応機動警戒車 (FLATM PV)の導入計画 (「BvS10 "ヴァイキング"」を更新するもの) [2020年代半ばから後半に納入]

重迫撃砲
  • 新型120mm迫撃砲の導入計画 [調達を検討]

防空システム
  • 戦術防空システムの導入計画 [調達を検討]

徘徊兵器
  • 徘徊兵器 [調達を検討]

無人航空機
  • 長距離偵察機の導入計画 [2020年代半ばから後半に納入]


王立保安隊 - Koninklijke Marechaussee

歩兵機動車


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2024年2月12日月曜日

忘れ去られた原点:トルコの 「ジェマル・トゥラル」装甲兵員輸送車

撮影:アルペル・アカクラタ氏

著:シュタイン・ミッツアー と ヨースト・オリーマンズ  in collaboration with アルペル・アカクラタ(編訳:Tarao Goo)

 近年のトルコの兵器産業は、さまざまな種類の装輪式や装軌式のAPC(装甲兵員輸送車)を国内外の顧客に売り込んでおり、その多くに遠隔操作式銃架(RWS)や電気式・ハイブリッド式を取り入れた駆動系などが備えられています。

 トルコ産のAPCがジョージア、バーレーン、フィリピン、オマーン、UAE、マレーシアで商業的成功を収めているのは、その高度な機能と実証済みの品質のおかげであることに疑う余地はありません。

 以前、私たちはこのブログでトルコ初(文字どおり国産)のAPCであり、ジョージアに採用された「ヌロル・マキナ」社「エジデル 6x6」を紹介しました。この「エジデル 6x6」自体は立派なAPCですが、厳密に言うと実際にはトルコで誕生した最初のAPCではありません。

 1960年代、トルコは少数の「M24 "チャーフィー"」軽戦車をAPCに改造することに着手しました。

 結果として完成した車両はその設計を命じたジェマル・トゥラル少将(後に大将に昇進)にちなんで命名され、「ジェネラル・ジェマル・トゥラル」APCと呼ばれました。数年以上にわたって運用されたとは考えにくい短命な運用歴の結果として、このAPCはトルコ国外ではほとんど知られていません。

 その捉えどころのなさはさておき、このAPCは何もせずにいれば単に旧式化していたであろう戦車を有益な新しい別種のAFVに転換するという興味深い試みそのものでしょう。

 トルコ軍は1950年代前半にアメリカから約250台の「M24 "チャーフィー"」軽戦車を購入したと伝えられています。[1]

 いくつかの国はさらに数十年にわたって現役の戦車として運用し続けましたが、トルコへのアメリカ製AFVの安定供給は「M24」を徐々に減らして長期保管状態にさせ、「M48 "パットン"」といった(少なくとも当時としては)最新の主力戦車に置き換えていくことを可能にさせました。

 その後、余剰となった一部の「M24」をAPCに転用することが決定されました。

 1960年代のトルコは大量のアメリカ製「M59」APCを運用しており、さらに多くの後継車両である「M113」APCの引き渡しさえも受けている過程にありました。[2]

 「第3のAPC」を導入するという決定は不思議に感じますが、より多くのAPCの確保という実際の運用上からの必要性があったというよりは、むしろ国産AFVの設計に関する経験を積む機会という動機づけられたのかもしれません。

 ちなみに、ノルウェーとチリによってアップグレードされた「M24」は1990年代まで現役を続け、ウルグアイはなんと2019年に最後の「M24」を退役させたばかりなのです! [3]

 APCに改造するために、「M24」から砲塔とその内部にある75mm砲が撤去され、車体後部に装甲キャビンが追加されました。結果として設けられた兵員用区画は、10人の兵員と2人の乗員の合計で12人が乗車するには十分な大きさだったと云われています。

 追加された箱型の装甲キャビンには、前方に「M2HB」12.7mm重機関銃をピントルマウントに装備した機関銃手用の席、そして後部に2つのハッチが設けられており、歩兵はそこから(1つか2つのハッチを通じて)降車する仕組みとなっていました。

 これらの改造によって本来の性能がどの程度変化したのかは不明ですが、M24本来の航続距離160km、速度56km/hについては、軽量化のおかげで向上したか、そうでなくとも維持されたと思われます。

 副武装として「M24」戦車時代から車体前方に装備されていた「M1919」7.62mm機関銃1丁はそのまま残されていたことから、「M2HB」重機関銃1門しかを装備していなかった「M113」よりも「ジェマル・トゥラル」の方が実は武装面で優れていたことになります。

 新たにサイドスカートや泥よけが装備されたことは、このAPCが本格的なAFVを製造するための真剣な取り組みでなかったとしても、それに劣らない設計がなされていたことを示しています。

 残念ながら、「ジェラル・トゥマル」APCの運用歴は極めて短いものであり、すでに70年代初頭には退役しています。もちろん、たくさんの使える「M113」があるので、この判断はむしろ当然なものでした。なぜならば、複数の同カテゴリーのAFVを同時に運用した場合、兵站、保守、運用が複雑になってしまうからです。

 幸いなことに、スクラップ処分から逃れた1台の「ジェラル・トゥマル」APCは今でもアンカラ近郊のエティメスグット戦車博物館に保存されています。


 このAPCの名前の由来となったジェマル・トゥラル少将は、1966年から1969年までトルコ軍の司令官を務めました。トルコ軍における機械化用兵の偉大な提唱者とも云われるジェラル・トゥマル少将は、トルコでのAFVの生産や改修に個人的な関心を寄せていたに違いありません。[4]

 トゥラル氏は政治でのキャリアを試みる前の1969年に退官しました。その後、1976年に駐韓国大使、1981年に駐パキスタン大使を務め、同年にイスタンブールでこの世を去りました。

複数の「M113」の前で行進している「ジェラル・トゥマル」APC。さらに後方の「M48 "パットン"」戦車と集合住宅に掲げられたムスタファ・ケマル・アタテュルクの肖像画にも注目。

 前述のとおり、1台の「ジェラル・トゥマル」APCがアンカラ近郊のエティメスグット戦車博物館で生き残っています。ここでは、訪問者にこれまでに大いに見落とされてきた過去に試みられたトルコの防衛プロジェクトを思い出させてくれますが、それらは今や非常に成功を収めているトルコの防衛産業が誕生する先駆けとなる存在でもあることを見落としてはならないでしょう。

 トルコのAPCやほかのAFVの設計がようやく軌道に乗るまでに、そこから数十年を要したことは周知のとおりです。これらのAFVは今やトルコのみならず多数の外国で運用されており、ジェマル・トゥラル氏が残念ながら夢にも思わなかったであろうキャリアを歩み始めています。

バーレーン陸軍で運用されているトルコの「オトカ」社製「アルマ 6x6」APC

[1] Based on data obtained by Alper Akkurt.
[2] SIPRI Trade Registers https://armstrade.sipri.org/armstrade/page/trade_register.php
[3] M24 Chaffee in Uruguayan service https://tanks-encyclopedia.com/m24ur/
[4] Turkish APC based on the M24 tank https://www.secretprojects.co.uk/threads/turkish-apc-based-on-the-m24-tank.4591/

この記事の作成にあたり、 Arda Mevlutoglu氏と Secret Projects氏に感謝を申し上げます。