著:シュタイン・ミッツアー と ヨースト・オリーマンズ
ある種の兵器システムが非常に人気があることが判明していて、各国がそれを購入するために列を成して待っているということはめったにありません。皮肉なことに、これは「バイラクタルTB2」の状況のようです。
バイカル社の最高技術責任者(CTO)であるセルチュク・バイラクタル氏への最近のインタビューでは、これまでに「バイラクタルTB2」の輸出について10カ国以上と新たな輸出契約が結ばれており、現在、「バイカル・テクノロジー」社は輸出から収益の70%以上を創出していると述べました。[1]
現時点におけるTB2の運用国には、トルコ、カタール、リビア、ウクライナ、アゼルバイジャン、トルクメニスタンが含まれていることが知られており、モロッコは現在、最初のTB2を受け取る課程にあります。
ポーランドは2022年に最初の機体を受領する予定であり、同国はTB2を運用する2番目のNATO諸国となります。現在、トルコを除く少なくとも7カ国で運用されている(または発注されている)「バイラクタルTB2」は、これまでで最も商業的に成功したUCAVです。
いくつかの国と新たな輸出協定が結ばれたことで、「バイラクタルTB2」が今後も他のUCAVに対する優位を拡大し続けるだろうことを疑う余地はほとんど無いでしょう。
UCAVの輸出契約が確認された配備先のランキング・一覧(最終更新日:2023年11月17日)
バイラクタルTB2 = 32
ジェネラル・アトミクス MQ-9「リーパー」 = 9
バイラクタル・アクンジュ = 8
TAI アンカ = 7
CAIG 翼竜 I = 7
CAIG 翼竜 II = 6
CASC Rainbow CH-4 =4 (かつて運用していた国を含めると6)
CASC Rainbow CH-3 = 4
CAIG 翼竜 II = 6
CASC Rainbow CH-4 =4 (かつて運用していた国を含めると6)
CASC Rainbow CH-3 = 4
ジェネラル・アトミクス MQ-1「プレデター」 = 1
ジェネラル・アトミクス MQ-9B「シーガーディアン」= 2(日本の海保を含めると3)
モハジェル-6 = 2(イラクのPMUを含めると3)
モハジェル-2 = 1
TAI アクスングル = 1
レンタテク「カライェル」= 1(かつて運用していた国を含めると2)
CASC Rainbow CH-92A = 1
CASC Rainbow CH-95 = 1CASC Rainbow CH-92A = 1
CASIC WJ-600A/D = 1
CASIC WJ-700 = 1
将来的なバイカル・テクノロジー社製品の運用国
バイラクタルTB2
将来的なバイカル・テクノロジー社製品の潜在顧客(国)
バイラクタルTB2
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TB2の開発で多いに有名な「バイカル・テクノロジー」社ですが、それ以外にも数種類のUAVを製造しており、TB2と同様に海外市場への進出に成功しています。そのうちの2つである「バイラクタル・ミニ UAV」と「アクンジュ」は、4か国で運用が開始されました。また、「バイラクタル・クズルエルマ」の斬新な能力も、自身の将来的な輸出の成功につながる可能性があります。
現時点における(確認された)バイカル・テクノロジー社製品の運用国(最終更新日:2023年11月17日)
バイラクタルTB2
バイラクタル・アクンジュ
バイラクタル・ミニ(UAV)
現時点における(確認された)バイカル・テクノロジー社製品の運用国(最終更新日:2023年11月17日)
バイラクタルTB2
- トルコ [2014]
- 陸軍
- 海軍
- ジャンダルマ総司令部(国家憲兵)
- 警察総局
- 国家情報機構
- カタール [2019]
- 偵察・監視センター(EOセンサーとしてL3ハリス・ウェスカム「MX-15D」を搭載)
- リビア(統一政府) [2019]
- 空軍(EOセンサーとしてL3ハリス・ウェスカム「MX-15D」やアセルサン「CATS」を搭載)
- ウクライナ [2019]
- 空軍(EOセンサーとしてL3ハリス・ウェスカム「MX-15D」を搭載)
- 海軍(同上)
- 国防省情報総局(同上)
- アゼルバイジャン [2020]
- 空軍(EOセンサーとしてL3ハリス・ウェスカム「MX-15D」やアセルサン「CATS」を搭載)
- トルクメニスタン [2021]
- 空軍(EOセンサーとしてヘンゾルト「アルゴス-Ⅱ HTD」を搭載)
- モロッコ [2021]
- 空軍
- エチオピア [2021]
- 空軍(EOセンサーとしてアセルサン「CATS」を搭載)
- キルギス [2021]
- 国境警備隊(EOセンサーとしてアセルサン「CATS」を搭載)
- パキスタン[2022]
- 空軍(EOセンサーとしてヘンゾルト「アルゴス-Ⅱ HTD」とアセルサン「CATS」を搭載)
- ジブチ [2022]
- 空軍(EOセンサーとしてアセルサン「CATS」を搭載)
- ブルキナファソ [2022]
- 空軍
- ルワンダ [2022]
- 空軍
- トーゴ [2022]
- 空軍
- ニジェール [2022]
- 空軍
- ナイジェリア [2022]
- 空軍
- ポーランド [2022]
- 空軍(EOセンサーとしてL3ハリス・ウェスカム「MX-15D」を搭載)
- マリ [2022]
- 空軍(EOセンサーとしてアセルサン「CATS」を搭載)
- アラブ首長国連邦 [2022 または 2023]
- 空軍
- コソボ [2023]
- 陸軍
- ウズベキスタン [2023]
- 軍種不明
- トルコ [2021]
- 陸軍
- 空軍
- パキスタン [2022]
- 空軍
- キルギス [2023]
- 国境警備隊
バイラクタル・ミニ(UAV)
- トルコ [2007]
- 陸軍
- カタール [2012]
- 陸軍
- リビア(統一政府) [2020]
- 空軍
- ウクライナ [2022]
- 陸軍
将来的なバイカル・テクノロジー社製品の運用国
バイラクタルTB2
- アルバニア [時期不明]
- 空軍
- クウェート [時期不明]
- 空軍
- ルーマニア [時期不明]
- 陸軍
バイラクタルTB3
バイラクタル・クズルエルマ(無人戦闘機)
- トルコ
- 海軍
- アラブ首長国連邦
- 海軍?
バイラクタル・アクンジュ
- アゼルバイジャン [2022]
- 空軍
- キルギス [2023]
- 空軍
- サウジアラビア [時期不明]
- 空軍
- エチオピア [時期不明]
- 空軍
- ウクライナ [時期不明]
- 陸軍
- トルコ
- 陸軍
将来的なバイカル・テクノロジー社製品の潜在顧客(国)
バイラクタルTB2
- ブルガリア
- フィンランド
- ラトビア
- リトアニア
- スロバキア
- イタリア
- 日本(注:衛星通信アンテナ装備型のTB2S)
- セルビア
- イギリス
- イラク
- カザフスタン
- タジキスタン
- オマーン
- サウジアラビア
- バングラデシュ
- インドネシア
- アンゴラ
バイラクタル・アクンジュ
- ブルガリア
バイラクタル・クズルエルマ |
※ この記事は2021年9月21日に本国版「Oryx」に投稿された記事を翻訳したものです
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