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2023年12月20日水曜日

「マーチン139」から「クズルエルマ」まで」 :トルコ軍爆撃機の85年


著:ステイン・ミッツアーとヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao Goo)

 「İstikbal göklerdedir. Göklerini koruyamayan uluslar, yarınlarından asla emin olamazlar - 未来は空にあります。自分の空を守れない国々は、決して自身の未来を確信できないからです。(ムスタファ・ケマル・アタテュルク)」

 2022年12月14日、「バイラクタル・クズルエルマ」無人戦闘攻撃機がテキルダー・チョルル・アタチュルク空港で初フライトを実施しました。偶然にも、この85年前にはアメリカから購入した20機のマーチン「139WT」爆撃機の1号機がトルコ空軍に就役するために同じ空港に着陸しています。

 1937年にチョルルでアメリカから初の本格的な爆撃機が納入されてから85年後に同じ場所で初の国産無人戦闘機の試験飛行を行うまでに至ったトルコは、軍事大国として飛躍的な発展を遂げています。

 85年前と根本的に異なるもう一つの状況としては、トルコがアメリカから軍用機を調達する能力(というよりは能力の欠如)が挙げられます。何年にもわたって多くの西側諸国から事実上の武器禁輸措置を受けているトルコは、2019年にはロシアから「S-400」地対空ミサイルシステムの調達を決定したことを受け、F-35の国際共同プログラムからも追放されてしまったのです。

 トルコ空軍は旧式化した「F-4E "ターミネーター2020"」の後継機として最大100機の「F-35A」を、トルコ海軍は「TCG アナドル」強襲揚陸艦で使用するための「F-35B」の導入を計画していました。

 トルコのF-35国際共同プログラムからの除名と「F-16V」の調達に行き詰まっている状況は、2020年代から2030年代初頭にかけて(少なくともその10年の間に「TF-X」ステルス戦闘機が導入されるまで)トルコ空軍は自身の戦闘機よりはるかに最新で高性能な戦闘機を保有するギリシャ空軍に対抗せざるを得ないことを意味しています。

 しかし、このような環境下であるからこそトルコの兵器産業は栄えてきたことを見落としてはならないでしょう:つまり、今が全ての状況がトルコにとって不利になり、赤字を埋め合わせるために創意工夫が必要とされるというわけです。

 「バイラクタルTB2」「アクンジュ」の開発後、メーカーである「バイカル・テクノロジー」社は 「クズルエルマ」無人戦闘機を開発することを通じてトルコの航空戦力不足の解消に取り組もうとしています。

 同社は、「AI-25TLT」エンジンを1基搭載した亜音速型の「クズルエルマ-A1」と2種類の遷音速型:同エンジンを2基搭載した「クズルエルマ-A2」と「AI-322TF」を1基搭載した「クズルエルマ-B1」を製造する計画です。超音速型の「クズルエルマ-B2」は2基の「AI-322TF」が搭載されることになるでしょう。

 「クズルエルマ」は「バイラクタルTB3」と共に「アナドル」からの運用が可能であり、これまで艦載機として検討されていた「F-35B」を代替するシステムにもなり得ます。

 この新型無人機がその真価を発揮する前には何度かの反復作業を経る必要がありますが、その回を重ねるごとに、この新型UCAVが従来の航空アセットの能力を次第に再現していくことは間違いありません。少なくとも、ロシアから「S-400」の購入を決めた結果として、トルコが「F-35」国際共同プログラムから外されたことによるギャップを部分的に埋め合わせることができるでしょう。その真価には、射程275km以上の巡航ミサイルと(100km離れた目標を攻撃可能な)目視外射程空対空ミサイル(BVRAAM)の発射能力も含まれます。
 
「バイラクタル・クズルエルマ-A1」試作初号機

 1930年代のトルコは、現在と全く異なる安全保障上の問題に直面していました。つまり、拡張政策を唱えるファシスト・イタリアの台頭です。

 地中海で急速に近代化が進むイタリアの脅威に対抗するには十分な装備をもってなかったトルコ軍は、将来の脅威に対処できる現実的な抑止力を構築すべく、自国に航空機の販売を望んでいる意思があると確認されたあらゆる国から運用機を調達し始めたのです。

 その結果、トルコ空軍はポーランドからPZL「P.24」戦闘機を66機、アメリカからマーチン「139WT」爆撃機20機の導入を通じて増強されました。こうした軍用機の調達は(トルコ空軍に対する)ここ数年で最初の設備投資であり、最終的には、ヨーロッパで新たな世界大戦が近づくことが予想される情勢下で、より大規模な航空機の発注へと道を開けるものとなったのです。

 その数年前に、ムスタファ・ケマル・アタテュルク大統領がトルコ空軍に初めての爆撃機を調達するよう命じたため、慎重な検討を重ねた結果としてアメリカのマーチン「B-10」が選定されました。これを受けてトルコの代表団が現地へ派遣され、マーチン「139WT」と呼称されるようになったエンジンを改良したモデルを20機調達するに至りました。 [1]

 1937年9月に納入されたマーチン「139WT」は、チョルル基地を拠点とする第9航空大隊(Tayyare Taburu)の第55・56飛行隊(Tayyare Bölüğü)に配備されました。同爆撃機は引き渡されてから僅か2年で時代遅れと化したものの、第二次世界大戦中には黒海上空の偵察任務で広く活用されました。

 1944年にイギリス製ブリストル「ブレニム」及び「ボーフォート」に置き換えられた後のマーチン「139WT」は、1946年まで第二線機として活躍し続けたことが記録されています(その時点でも、残存する16機のうち12機が依然として稼働状態にありました)。[1]

テキルダー・チョルル・アタチュルクに並ぶマーチン「139WT」

 航空機の設計における進歩(とりわけエンジン開発の発展)のおかげで戦闘機や爆撃機のペイロードは機体のサイズ以上に大きな割合で増加してきましたが、このことはマーチン「139WT」や「クズルエルマ」の場合でも変わりません。

 1930年代のマーチン「139WT」は機内の爆弾倉に搭載可能な爆弾のペイロードが1,025kgである一方、「クズルエルマ-A1」は1,500kgで、さらに「クズルエルマ-B2」では推定3,000kgのペイロードを搭載可能となっているのです。

 搭載する兵装自体も、無誘導爆弾から巡航ミサイルやBVRAAMへと大きな進化を遂げています。
 

マーチン「139WT」が僅か1,025kgしか爆弾を搭載できない一方、「クズルエルマ-B2」はその3倍近い積載量を有することになるだろう

 1世紀近くにも及ぶ技術革新がもたらした違いこそあるにもかかわらず、現代のトルコ製UAVは、この国が爆撃機を運用し始めた際の機体が有していた一部のDNAを継承しています。

 「バイラクタル・アクンジュ」はマーティン「139WT」と同様に2基のエンジンを持つプロペラ機で、エンジンはより効率の良いターボプロップ式ですが、最高出力はほぼ同一です。また、外形寸法においても両機は驚くほど似ていますが、前者はその流線形の機体を活用して最大1,350kgという見事なペイロードも誇っているのです。
 


 マーチン「139WT」と「クズルエルマ」は、過去80年間で航空機の設計及び性能がどれだけ進化してきたかだけでなく、軍備の調達面でトルコが1930年代から2010年代までずっと他国に頼っていたのが2020年代にはほぼ全てを国内産業から調達を目指すことで、トルコがどのようにして安全保障上の課題を対処から発展してきたのかについて興味深い考察を可能にします。

 その目標の実現に向けたトルコの発展は猛烈なスピードで前進していますが、その流れは当然のことでしょう。なぜならば、トルコは世界中の国々と同様に、現代において次の言葉の重要性をますます悟っているためです:「...自分の空を守れない国々は、決して自身の未来を確信できないからです。」


[1] Martin 139-WT (B-10) http://www.tayyareci.com/digerucaklar/turkiye/1923ve50/martin139wt.asp

注:当記事は2023年1月7日に本国版「Oryx」(英語)に投稿されたものを翻訳した記事であり、意訳などで僅かに本来のものと意味や言い回しが異なっている箇所があります。


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2022年5月18日水曜日

未来戦に備えよ:トルコが無人機による空戦技術の礎を築くための手法



著:ステイン・ミッツアー と ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao Goo

 「息子よ、聞きなさい - 君たちは偉大で立派に教育を受けた子供たちだが、外国のメーカーは君たちが手の届かないレベルにあるという事実を受け入れなさい。」(2000年代半ば、トルコ国防産業局の官僚が、現「バイカル・テクノロジー」社の最高技術責任者であるセルチュク・バイラクタル及びCEOであるハルク・バイラクタル兄弟に向けて発した一言)※「バイカル」社はあの「バイラクタルTB2」のメーカーです。

 無人航空機(UAV)の未来が議論されるたびに、いつの日か従来の戦闘機を時代遅れにする可能性がある技術的進歩として、他の航空機との交戦や撃墜できるUAVの能力が頻繁に言及されています。

 それにもかかわらず、そのような未来の実現に向けた実際の歩みは苦痛なほど遅いものでした。

 広く普及している議論の中では、戦闘用UAVの性能が、現実世界の能力よりはるかに先を行っていると考えられがちです。しかし、ロシアといった世界有数の兵器大国でさえ依然として国産の無人戦闘航空機(UCAV)飛行隊を生み出すことに苦労しており、ましてや近い将来に機敏な無人のドッグファイターを誕生させることが机上の空論なのは言うまでもありません。

 アメリカと中国は共にUCAVに短距離空対空ミサイル(AAM)を搭載する試験を行っており、前者は2017年の演習で、それを用いて別のドローンの撃墜に成功するまでに至っています。しかし、この演習でAAMの発射母体として使用された「MQ-9 "リーパー"」は比較的低速な機体であるため、おそらく誰もが思い描くような俊敏な戦闘機の機動性を欠いていることは火を見るよりも明らかです。[2]

 このような無人戦闘機を開発しようとするプロジェクト群は未だに計画段階で固まったままであり、ほとんどの設計案が生産に移行することは起こりえないでしょう。

 それでも、いつか無人戦闘機が有人戦闘機から空を奪取する日が来るであろうことは否定できません。

 無人戦闘機開発の最前線に立つことが見込まれている世界の超大国とは別に、近い将来における無人戦闘機技術の実用化に向けて、今や大躍進を遂げつつある別の国があります...トルコです。

 同国が進めている 「MİUS(ミウス:戦闘無人航空システム)」無人戦闘機計画では、2023年に実機が初の試験飛行を行う予定となっています(注:これは2022年春に「バイラクタル・クズルエルマ」という名称と完成待ちの機体が公開されました)。

 この超音速戦闘ドローンは、 精密爆撃、ドッグファイト、敵防空網の制圧などを遂行するために設計されたものであり、トルコ軍に斬新な能力をもたらすことになるこの開発は、当記事冒頭の引用文に対する激しい反証であることを示しています。

「ミウス」こと「バイラクタル・クズルエルマ」無人戦闘機

 トルコは「アクンジュ」や「クズルエルマ」といった無人戦闘機の開発に加え、いつかそれらの後継機を設計したり、先端技術を特徴とするその他の分野において働くであろう優秀な人材の確保にも入念に注意を払っています。

 この国は、世界でも類を見ない規模で、子どもたちや若者の間でテクノロジー分野のあらゆるものに対する関心を高めることを通じて、その目標を達成することを試みています。

 これを成し遂げようとする方法の1つとしては、毎年開催される「テクノフェスト」などのハイテク関連のイベントが挙げられます。

 「テクノフェスト」を純粋な航空ショーや軍事的な性格だけのイベントと誤解することは許されますが、実際のところ、このイベントはAIを活用した農業プロジェクトから電気自動車の設計までのあらゆるものを含む、30以上の技術コンペが開催されるテクノロジーの祭典なのです。

 前述のような熱狂が伴った非常に多くのコンテストで特に目立つのは、固定翼機と回転翼機による戦闘UAVの競技会と言っても差し支えないでしょう。競技は、異なるタイプのUAVが想定された空戦シナリオの中で、敵UAVに狙われることを阻みながらドッグファイトを行って制空権を争うものです。

イスタンブール上空で繰り広げられる無人機によるドッグファイト(テクノフェストにて)

 当然ながら、この競技でUAVから敵UAVに向けて実弾が発射されることはありませんが、その代わりとして、各UAVは胴体に搭載されたカメラを用いて相手の「ロックオン」を試みます。「ロックオン」するために使用されるカメラは、UAVの前方視界が得られる位置と角度に固定されています。

 敵UAVを最も多く「ロックオン」した一方で、可能な限り敵の「ロックオン」から回避することに成功した人が、この競技の勝者となります。したがって、実際の「撃墜」は物理的ではなく、バーチャルに行われます。

 ルールは至ってシンプルで、試合も実際の空戦の初歩的なシミュレーションにすぎませんが、このようなコンペは、まさに国の優れた若者の間で情熱の炎を燃え立たせるために必要なものなのです。

 その一方で、こうしたイベントは競技の参加者たちに、いつの日か高度なUAVの生産を可能にする関連ハイテク分野に携わるために必要な、知識の最初の基礎的な要素を提供します。[3]

 これらのコンペの参加者には、多くの高校生や大学生が含まれていることにも注目すべきでしょう。



 バラクタル兄弟と2人の父であるオズデミル氏が、仮に国防産業局の官僚のアドバイスを受け入れていたら、「ミウス」プロジェクトが進められているどころか「バイラクタル・アクンジュ」が空を飛ぶこともなかったでしょう(注:もちろん、あの「TB2」も存在しなかった世界になっていたはずです)。

 トルコの防衛産業が敗北主義という遅効性の毒に強く蝕まれていた時代に、自身のプロジェクトの開発に着手した彼らの奮闘は、いつか新しい世代が彼らの仕事を受け継ぐ道を開きました。

 今や賞金や公的な財政支援、大学入学の機会を通じて、新しい世代が自己のスキルや興味を高める機会を与えられているという事実は、将来的に莫大な効果をもたらす可能性があります。



 「国の富は子にあり」というありふれた決まり文句は、まさにそれが真実だからこそ存在しているのではないでしょうか。

 テクノフェストを訪れた人の中には軍用機の展示や見事な航空ショーを長く記憶にとどまっている人もいるでしょうが、真に重要な進歩については、コンペ等でインスピレーションを得た人々の心の中でしっかりと根付いていることがわかるでしょう。

 「バイカル・テクノロジー」社は最先端技術の設計で素晴らしい偉業を成し遂げたことで、国が無制限の研究開発予算を持つ超大国である必要はないことを証明しました。

 同社の創業者であるオズデミル・バイラクタル氏の逝去は、彼からインスピレーションを受けた人々を悲しませるかもしれません。しかし、同社の作業が止まることなく、彼のレガシーと物語は新しい世代の心の中に生き続け、いつの日かトルコ初の真の無人戦闘機という実を結ぶ弾みをもたらすことは間違いないでしょう。

 「私たちの仕事は、我が国がUAV技術の完全に独立したリーダーになるという目標に到達するまで全身全霊で絶え間なく続くでしょう。」(オズデミル・バイラクタル:1949 - ∞)

若き日のオズデミル・バイラクタル氏

[1] SELÇUK BAYRAKTAR - BAYRAKTAR AKINCI TESLİMAT VE MEZUNİYET TÖRENİ KONUŞMASI https://youtu.be/dGETmeQXemc?t=144
[2] Heat-Seeking Missile-Armed MQ-9 Reaper Shot Down Target Drone During Exercise https://www.thedrive.com/the-war-zone/23694/heat-seeking-missile-armed-mq-9-reaper-shot-down-target-drone-during-exercise
[3] Fighter UAV Competition https://teknofest.org/en/yarisma-detaylar-10.html

※  この翻訳元の記事は、2021年10月21日に本国版「Oryx」に投稿された記事を翻訳した
  ものです。意訳などにより、僅かに本来のものと意味や言い回しを変更した箇所がありま
  す。




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2021年10月19日火曜日

国際的な輸出の成功:「バイラクタルTB2」の世界的な需要が最高記録に達した



著:シュタイン・ミッツアー と ヨースト・オリーマンズ

 ある種の兵器システムが非常に人気があることが判明していて、各国がそれを購入するために列を成して待っているということはめったにありません。皮肉なことに、これは「バイラクタルTB2」の状況のようです。

 バイカル社の最高技術責任者(CTO)であるセルチュク・バイラクタル氏への最近のインタビューでは、これまでに「バイラクタルTB2」の輸出について10カ国以上と新たな輸出契約が結ばれており、現在、「バイカル・テクノロジー」社は輸出から収益の70%以上を創出していると述べました。[1]

 現時点におけるTB2の運用国には、トルコ、カタール、リビア、ウクライナ、アゼルバイジャン、トルクメニスタンが含まれていることが知られており、モロッコは現在、最初のTB2を受け取る課程にあります。

 ポーランドは2022年に最初の機体を受領する予定であり、同国はTB2を運用する2番目のNATO諸国となります。現在、トルコを除く少なくとも7カ国で運用されている(または発注されている)「バイラクタルTB2」は、これまでで最も商業的に成功したUCAVです。

 いくつかの国と新たな輸出協定が結ばれたことで、「バイラクタルTB2」が今後も他のUCAVに対する優位を拡大し続けるだろうことを疑う余地はほとんど無いでしょう。


UCAVの輸出契約が確認された配備先のランキング・一覧(最終更新日:2023年11月17日)

バイラクタルTB2 = 32
 ジェネラル・アトミクス MQ-9「リーパー」 = 9
 TAI アンカ = 7
CAIG 翼竜 I = 7
CAIG 翼竜 II = 6
CASC Rainbow CH-4 =4 (かつて運用していた国を含めると6)
CASC Rainbow CH-3 = 4
ジェネラル・アトミクス MQ-1「プレデター」 = 1
 ジェネラル・アトミクス MQ-9B「シーガーディアン」= 2(日本の海保を含めると3)
モハジェル-6 = 2(イラクのPMUを含めると3)
 モハジェル-2 = 1
 TAI アクスングル = 1
レンタテク「カライェル」= 1(かつて運用していた国を含めると2)
CASC Rainbow CH-92A = 1
CASC Rainbow CH-95 = 1
CASIC WJ-600A/D = 1
 CASIC WJ-700 = 1

 TB2の開発で多いに有名な「バイカル・テクノロジー」社ですが、それ以外にも数種類のUAVを製造しており、TB2と同様に海外市場への進出に成功しています。そのうちの2つである「バイラクタル・ミニ UAV」と「アクンジュ」は、4か国で運用が開始されました。また、「バイラクタル・クズルエルマ」の斬新な能力も、自身の将来的な輸出の成功につながる可能性があります。


現時点における(確認された)バイカル・テクノロジー社製品の運用国(最終更新日:2023年11月17日)


バイラクタルTB2
  • トルコ [2014]
  • 陸軍
  • 海軍
  • ジャンダルマ総司令部(国家憲兵)
  • 警察総局
  • 国家情報機構
  • カタール [2019]
  • 偵察・監視センター(EOセンサーとしてL3ハリス・ウェスカム「MX-15D」を搭載)
  • リビア(統一政府) [2019]
  • 空軍(EOセンサーとしてL3ハリス・ウェスカム「MX-15D」やアセルサン「CATS」を搭載)
  • ウクライナ [2019]
  • 空軍(EOセンサーとしてL3ハリス・ウェスカム「MX-15D」を搭載)
  • 海軍(同上)
  • 国防省情報総局(同上)
  • アゼルバイジャン [2020]
  • 空軍(EOセンサーとしてL3ハリス・ウェスカム「MX-15D」やアセルサン「CATS」を搭載)
  • トルクメニスタン [2021]
  • 空軍(EOセンサーとしてヘンゾルト「アルゴス-Ⅱ HTD」を搭載)
  • モロッコ [2021]
  • 空軍
  • エチオピア [2021]
  • 空軍(EOセンサーとしてアセルサン「CATS」を搭載)
  • キルギス [2021]
  • 国境警備隊(EOセンサーとしてアセルサン「CATS」を搭載)
  •  パキスタン[2022]
  • 空軍(EOセンサーとしてヘンゾルト「アルゴス-Ⅱ HTD」とアセルサン「CATS」を搭載)
  •  ジブチ [2022]
  • 空軍(EOセンサーとしてアセルサン「CATS」を搭載)
  • ブルキナファソ [2022]
  • 空軍
  • ルワンダ [2022]
  • 空軍
  •  トーゴ [2022]
  • 空軍
  • ニジェール [2022]
  • 空軍
  • ナイジェリア [2022]
  • 空軍
  • ポーランド [2022]
  • 空軍(EOセンサーとしてL3ハリス・ウェスカム「MX-15D」を搭載)
  •  マリ [2022]
  • 空軍(EOセンサーとしてアセルサン「CATS」を搭載)
  • アラブ首長国連邦 [2022 または 2023]
  • 空軍
  • コソボ [2023]
  • 陸軍
  •  ウズベキスタン [2023]
  • 軍種不明

バイラクタル・アクンジュ

  •  トルコ [2021]
  • 陸軍
  • 空軍
  • パキスタン [2022]
  • 空軍
  •  キルギス [2023]
  • 国境警備隊

バイラクタル・ミニ(UAV)
  • トルコ [2007]
  • 陸軍
  • カタール [2012]
  • 陸軍
  • リビア(統一政府) [2020]
  • 空軍
  • ウクライナ [2022]
  • 陸軍



将来的なバイカル・テクノロジー社製品の運用国

バイラクタルTB2
  • アルバニア [時期不明]
  • 空軍
  •  クウェート [時期不明]
  • 空軍
  • ルーマニア [時期不明]
  • 陸軍

バイラクタルTB3
  • トルコ
  • 海軍
  •  アラブ首長国連邦
  • 海軍?

バイラクタル・アクンジュ
  •  アゼルバイジャン [2022]
  • 空軍
  • キルギス [2023]
  • 空軍
  • サウジアラビア [時期不明]
  • 空軍
  •  エチオピア [時期不明]
  • 空軍
  •  ウクライナ [時期不明]
  • 陸軍

バイラクタル・クズルエルマ(無人戦闘機)
  • トルコ
  • 陸軍


将来的なバイカル・テクノロジー社製品の潜在顧客(国)

バイラクタルTB2
  • ブルガリア
  • フィンランド
  • ラトビア
  • リトアニア
  • スロバキア
  • イタリア
  •  日本(注:衛星通信アンテナ装備型のTB2S)
  • セルビア
  • イギリス
  • イラク
  • カザフスタン
  • タジキスタン
  • オマーン
  • サウジアラビア
  • バングラデシュ
  • インドネシア
  • アンゴラ


バイラクタル・アクンジュ
  •  ブルガリア

バイラクタル・クズルエルマ






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