著:Gerjon 氏が収集したデータを基にステイン・ミッツアー と ヨースト・オリーマンズ が執筆 (編訳:Tarao Goo)
エチオピア北部の全体でますます治安状況が悪化している中、一見して阻止できないティグレ軍の進撃を食い止めることに役立つ可能性のある新しい兵器システムを入手するために、エチオピア国防軍(ENDF)は国際的な爆買いに乗り出しました。
その取り組みの一環として、エチオピアはUAEやイランといった国から武器を入手しようとしてきました。
航空機トラッカー:Gerjon氏が収集した最近のデータは、ENDFが必要とするあらゆる武器や装備を供給し続けるために、これらの国によって維持されている航空輸送の規模を明らかにしています。[1]
53日間で、少なくとも51の疑わしい貨物便がエチオピアに到着し、そのほとんどがハラールメダ空軍基地に着陸しました。51便のうち45便はUAE発で、6便はイラン発のものでした。後者の場合、使用されたボーイング747とIL-76輸送機にはエチオピアに引き渡されたことが確認されている「モハジェル-6」無人戦闘航空機(UCAV)が積載されていたと推定できますが、その他の種類のイラン製兵器がENDFに納入された可能性も除外できません。
もっともらしい関係の否認を主張するため、UAEは公式には関与していないとする国々へ武器を引き渡すために多くのフロント企業を利用しています。この実例が以前にリビアで目撃されたことがあります。リビアでは、UAEがLNA(リビア国民軍)のハリーファ・ハフタル将軍をリビアの統治者にすることで、国際的に承認されているリビア政府を転覆させることを試みたのです。
エチオピアに武器と装備を引き渡すため、UAEは自国に拠点を置く(ウクライナとキルギスで登録されたIL-76輸送機を持つ)フライスカイ航空を使用しています(注:名目上はフライスカイという同じ名前の航空会社が両国でそれぞれ設立されているようです。一見して無関係にも見えますが、よくチェックするとUAEと何らかの関係があることを示唆しています)。
また、中国からの不審な貨物便も含めると、航空輸送の規模はさらに大きなものとなります。2021年9月中旬に1機のウクライナ・アントノフ航空のAn-124が中国の成都を離陸、イスラマバードに短時間立ち寄った後、ハラールメダ空軍基地に着陸しました。 [2]
現在では、この機体に複数の「翼竜Ⅰ」 UCAVとその関連装備が積載されていたと考えられています。おそらく偶然ではないでしょうが、「翼竜Ⅰ」は成都で製造されているからです(注:後日に当ブログは実際に「翼竜Ⅰ」が引き渡されたことを独占的に明らかにしました)。
「翼竜Ⅰ」は、エチオピアによって最近調達されたUCAVの拡大しつつあるストックに追加されることになるでしょう。このストックには、これまでにUAEとイランから得たUCAVも含まれていることが確認されています。[3] [4]
現時点では貨物の内容について推測することしかできませんが、軍用品が含まれている可能性が高く、その代わりに人道援助物資はエチオピアの民間空港に届けられていると思われます。
UAEのために運航しているIL-76は兵器システムをもたらすイランのIL-76と同じく定期的に(ときには1日に2回も)ハラールメダに着陸しているようです。この状況は、とてつもない量の武器が日常的にエチオピアへ輸送されていることを明確に示しています。
多くの貨物便がエチオピアとUAEの間を往来しているにもかかわらず、驚くべきことに、UAE由来の武器や装備は今までのところエチオピアで全く目撃されていません。
UAEによって最近エチオピアに引き渡されたことが知られている武器には、2発の120mm迫撃砲弾を搭載したVTOL型無人戦闘航空機(UCAV)と数種類のカラカル社製小火器があります。後者の場合で注目すべきポイントとしては、これらの小火器が2020年11月にティグレ戦争が勃発する以前の時点ですでにエチオピアで目撃されていたことです。
エチオピア北部の全体でますます治安状況が悪化している中、一見して阻止できないティグレ軍の進撃を食い止めることに役立つ可能性のある新しい兵器システムを入手するために、エチオピア国防軍(ENDF)は国際的な爆買いに乗り出しました。
その取り組みの一環として、エチオピアはUAEやイランといった国から武器を入手しようとしてきました。
航空機トラッカー:Gerjon氏が収集した最近のデータは、ENDFが必要とするあらゆる武器や装備を供給し続けるために、これらの国によって維持されている航空輸送の規模を明らかにしています。[1]
53日間で、少なくとも51の疑わしい貨物便がエチオピアに到着し、そのほとんどがハラールメダ空軍基地に着陸しました。51便のうち45便はUAE発で、6便はイラン発のものでした。後者の場合、使用されたボーイング747とIL-76輸送機にはエチオピアに引き渡されたことが確認されている「モハジェル-6」無人戦闘航空機(UCAV)が積載されていたと推定できますが、その他の種類のイラン製兵器がENDFに納入された可能性も除外できません。
もっともらしい関係の否認を主張するため、UAEは公式には関与していないとする国々へ武器を引き渡すために多くのフロント企業を利用しています。この実例が以前にリビアで目撃されたことがあります。リビアでは、UAEがLNA(リビア国民軍)のハリーファ・ハフタル将軍をリビアの統治者にすることで、国際的に承認されているリビア政府を転覆させることを試みたのです。
エチオピアに武器と装備を引き渡すため、UAEは自国に拠点を置く(ウクライナとキルギスで登録されたIL-76輸送機を持つ)フライスカイ航空を使用しています(注:名目上はフライスカイという同じ名前の航空会社が両国でそれぞれ設立されているようです。一見して無関係にも見えますが、よくチェックするとUAEと何らかの関係があることを示唆しています)。
また、中国からの不審な貨物便も含めると、航空輸送の規模はさらに大きなものとなります。2021年9月中旬に1機のウクライナ・アントノフ航空のAn-124が中国の成都を離陸、イスラマバードに短時間立ち寄った後、ハラールメダ空軍基地に着陸しました。 [2]
現在では、この機体に複数の「翼竜Ⅰ」 UCAVとその関連装備が積載されていたと考えられています。おそらく偶然ではないでしょうが、「翼竜Ⅰ」は成都で製造されているからです(注:後日に当ブログは実際に「翼竜Ⅰ」が引き渡されたことを独占的に明らかにしました)。
「翼竜Ⅰ」は、エチオピアによって最近調達されたUCAVの拡大しつつあるストックに追加されることになるでしょう。このストックには、これまでにUAEとイランから得たUCAVも含まれていることが確認されています。[3] [4]
現時点では貨物の内容について推測することしかできませんが、軍用品が含まれている可能性が高く、その代わりに人道援助物資はエチオピアの民間空港に届けられていると思われます。
UAEのために運航しているIL-76は兵器システムをもたらすイランのIL-76と同じく定期的に(ときには1日に2回も)ハラールメダに着陸しているようです。この状況は、とてつもない量の武器が日常的にエチオピアへ輸送されていることを明確に示しています。
多くの貨物便がエチオピアとUAEの間を往来しているにもかかわらず、驚くべきことに、UAE由来の武器や装備は今までのところエチオピアで全く目撃されていません。
UAEによって最近エチオピアに引き渡されたことが知られている武器には、2発の120mm迫撃砲弾を搭載したVTOL型無人戦闘航空機(UCAV)と数種類のカラカル社製小火器があります。後者の場合で注目すべきポイントとしては、これらの小火器が2020年11月にティグレ戦争が勃発する以前の時点ですでにエチオピアで目撃されていたことです。
アメリカからの政治的手段で紛争を解決するようにと強まる圧力に直面しているにもかかわらず、ほぼ日常的にエチオピアにやって来るUAEの貨物便を見ると、この国が同盟国を見捨てようとしていないことは明らかでしょう。
特別協力: Gerjon | חריון.
[1] https://twitter.com/Gerjon_/status/1446169759096115200
[2] https://twitter.com/Gerjon_/status/1439611723992997888
[3] UAE Combat Drones Break Cover In Ethiopia https://www.oryxspioenkop.com/2021/10/uae-combat-drones-break-cover-in.html
[4] Iranian Mohajer-6 Drones Spotted In Ethiopia https://www.oryxspioenkop.com/2021/08/iranian-mohajer-6-drones-spotted-in.html
※ 当記事は、2021年10月8日に本家Oryxブログ(英語版)に投稿された記事を翻訳した
ものです。当記事は意訳などにより、僅かに本来のものと意味や言い回しを変更した箇所
があります。
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