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2025年1月24日金曜日

武器を通じた友好関係の構築:トルクメニスタンの重火器・軍用車両(一覧)


著:シュタイン・ミッツアー と ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao Goo

 当記事は、2022年10月18日に「Oryx」本国版(英語)に投稿された記事を翻訳したも
のです。意訳などにより、僅かに本来のものと意味や言い回しを変更した箇所があります。


 トルクメニスタンは、世界中のありとあらゆる国から調達した多種多様な装甲戦闘車両(AFV)群を有しています。

 面白いことに、こうした兵器類の少なくとも一部については実際にその種の兵器に対する本当の軍事的需要を満たすためというよりも、特定の国との関係を強化する意図から調達しているようです。

 この「武器を通じた友好」政策は兵站システムをますます複雑にするという犠牲を伴っており、この国は今や歩兵機動車(IMV)の分野だけでも9か国からスペアパーツを調達する必要になってしまいました!
 
 トルクメニスタンでは、軍、国境警備隊、国家安全保障省、内務省が数多くの国から入手した大量の重火器、ヘリコプター、艦艇を運用しています。

 当初は多数の「T-72」戦車と「BMP-1」歩兵戦闘車を近代化改修するために2000年代にウクライナと契約し、その後はロシアから装備を調達していましたが、近年のトルクメニスタンは西側諸国、中国、トルコ、イスラエルから武器や装備の調達を図る傾向が強まってきています。[1] [2]
 
  1. この一覧は、現在のトルクメニスタン陸軍および別の軍種や準軍事組織で使用されている全種類のAFVをリストアップ化を試みたものです。
  2. この一覧には利用可能な画像・映像などの視覚的エビデンスに基づいて確認されたものだけを掲載しています。
  3. 対戦車ミサイル、携帯式地対空ミサイルシステム、トラックやジープ類はこのリストの対象外です。
  4. 陸軍以外の軍種などで運用されている車両や装備については、当該軍種などを括弧書きで示しています。
  5. トルクメニスタンが保有するUAV戦力の全容はここで読むことができます。
  6. 兵器の名前をクリックするとトルクメニスタンで運用中の当該兵器の画像を見ることができます。

戦車

歩兵機動車

戦術車両・テクニカル

工兵・支援車両
自走式対戦車ミサイルシステム
牽引砲
多連装ロケット砲(MRL)
戦術ロケット

弾道ミサイル

(自走式を含む) 対空機関砲
固定式地対空ミサイルシステム
  • S-125 [射程距離: 22km] (首都アシガバート防御用に3つのサイトが存在)
  • S-200 [射程距離: 300km] トルクメンバシとマリー防御用に2つのサイトが存在)

自走式地対空ミサイルシステム

電子戦システム

無人偵察機

徘徊兵器
  • エルビット「スカイストライカー」 [2021]
  • 国家統一企業[ベラルーシ国立科学アカデミー・多目的無人システム科学・生産センター]「ブセル-MB1」 (複数の資料で言及されるも、現物は未確認)

垂直離着陸型無人機


無人標的機

[1] Esoteric Armour: Ukrainian T-72UMG Tanks In Turkmenistan https://www.oryxspioenkop.com/2021/08/esoteric-armour-turkmenistans-t-72umg.html
[2] Russia, Redux: Turkmenistan Acquires The Typhoon MRAP https://www.oryxspioenkop.com/2021/12/russia-redux-turkmenistan-acquires.html

特別協力: ファルーク・バヒー(敬称略)