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2023年9月2日土曜日

エーゲ海のゲームチェンジャーへ?:「カラ・アトマジャ」地上発射型巡航ミサイル


著:シュタイン・ミッツアー 

 最近トルコが達成させようとしている非常に多くの軍事プロジェクトは、エーゲ海における軍事バランスを劇変させるほどであり、ギリシャがその質と量の差を縮めることを起こりえなくする可能性を秘めています。これらには、「バイラクタル・アクンジュ」「バイラクタル・クズルエルマ」無人戦闘機、「TF-2000」級駆逐艦、独自開発の武装無人水上艇(AUSV)群、非大気依存推進システムを備えた「214型TN "レイス"」級AIP潜水艦6隻が含まれており、そして小型潜水艦の導入も見込まれています。

 これらの兵器システムについてはその全てが、すでにエーゲ海上空を定期的に哨戒している約200機から成るトルコのUCAV飛行隊を強固にするためのものと考えて差し支えないでしょう。

 ギリシャはまだ武装ドローンの実戦配備をしておらず、保有している中高度・長時間滞空(MALE)型UAVはイスラエルのメーカーからリース中である僅か4機の「ヘロンTP」だけしかありません(注:2022年7月に3機の「MQ-9B "シーガーディアン"」を導入することが公表されました)。[1]

 ギリシャ空軍が保有する戦闘機は2020年代から2030年代初頭にかけてトルコより最新のものになりますが、「ギリシャがエーゲ地方の航空優勢を掌握することになる」と頻繁に言われる主張については、現実にはほとんど根拠がないと思われます(注:ギリシャはフランスから「ラファール」を18機発注しており、すでに2022年1月には6機が引き渡されています。また、2020年には「F-35」の導入も検討していると報じられており、仮にこれが実現した場合はギリシャが制空権を握る可能性は十分にあり得ることに注意する必要があります)。

 (決して起こりえない)全面戦争が勃発した場合、ギリシャ空軍が運用する作戦機の大部分は、UCAVの欠如や(トルコよりは)小規模な攻撃ヘリ飛行隊、射程の短い砲兵戦力を補うため、空対地任務に専念せざるを得なくなるでしょう。その一方で、陸軍と海軍への火力支援をするために約150機のUCAVと約70機の攻撃ヘリを投入可能であることから、トルコ空軍は保有する「F-16」の大部分を防空作戦に集中させることができるはずです。

 UCAVのうち、「バイラクタル・アクンジュ」と「クズルエルマ」は、有人戦闘機の任務を代替する能力がいっそう高まっており、実質的に世界初のマルチロール無人戦闘機であると言えます。これらの能力には国産の巡航ミサイルやスタンドオフ兵器といったさまざまな種類の対地兵装を搭載可能なだけではなく、100kmも離れた目標に目視外射程空対空ミサイル(BVRAAM)を発射できることも含まれています。[2] [3]

 このことは、ギリシャが完全に無防備のまま手をこまねいているというわけではありません。なぜならば、ギリシャは「MIM-104 "パトリオット"」、「S-300PMU-1/SA-10」、「MIM-23 "ホーク"」、「クロタール-NG」「スカイガード」「9K33/SA-8 "オーサ "」「9K330 "トール-M1"」 地対空ミサイル(SAM)システムなどの広範囲にわたる防空ネットワークにより、エーゲ海上空で展開されるであろう敵の航空作戦に悪夢をもたらす態勢を整えているからです。

 ギリシャにとって不幸なことに、トルコのUCAV、「F-16」、そして将来に配備される「カーン」ステルス戦闘機に搭載される予定の対地兵装の大部分は、事実上ほとんどのギリシャの防空システムをアウトレンジできる能力を有しています。

 仮にUCAV飛行隊を除外したとしても、トルコにはギリシャのSAM陣地とシステムを無力化するために用いることができる、さらに数種類の対地兵器を保有しているのです。これには、「コラル」及び「レデト-II」電子戦システム、「J-600T "ユルドゥルム"」「ボラ(カーン)」短距離弾道ミサイル(SRBM)、そしてまもなく登場する「KARA Atmaca(カラ・アトマジャ)」地上発射型巡航ミサイル(GLCM)が含まれています。

 「カラ・アトマジャ」は「アトマジャ」対艦ミサイル(AShM)の対地攻撃で、2021年8月に初公開されました。同ミサイルはトルコ陸軍が高精度のGLCMを要求したことに応えた「ロケットサン」社によって開発されたものであり、280km以上の射程距離を誇ります。

 したがって「カラ・アトマジャ」は世界で最も射程の短い地対地巡航ミサイルということになりますが、それでもトルコ沿岸の陣地から発射された場合、ギリシャの防空陣地の大部分を攻撃するには十分な距離です。

 このミサイルは対艦型と同様に技術的には潜水艦からの発射も可能ですが、すでにトルコは潜水艦用に特化した1000km以上の射程を持つ「ゲズギン」対地巡航ミサイル(LACM)を開発中です。[4]

トルコ沿岸から発射された場合の「カラ・アトマジャ」の射程距離を地図上の赤い円で示しています。

 「カラ・アトマジャ」は250kgのHE弾頭を搭載して少なくとも280kmの射程距離を有していることから、敵後方に位置する司令部やレーダー基地、SAMサイトを標的にするのに最適な巡航ミサイルと言うことができるでしょう。[5]

 慣性誘導だけではなく衛星誘導方式なども取り入れているため、このGLCMは誘導式ロケット弾やSRBMよりも高い精度や効果を誇っていますが、これは主に、ミサイルが終末段階で標的を正確に識別・変更し、高い精度で命中できるようにする赤外線画像誘導(IIR)シーカーの搭載によって実現される予定です。[5]

 また、地形に沿って飛行し、被観測性が低いという巡航ミサイル特有の特徴があることは、「カラ・アトマジャ」を迎撃を困難なミサイルにもさせています。

 「ボラ」のようなSRBMは、飛行軌道が高いために「MIM-104 "パトリオット"」といったSAMによる迎撃を受けやすいものとなっていることは湾岸戦争で十分に知られている一方で、「カラ・アトマジャ」は地形に沿って飛行するため、迎撃が極めて難しい標的となるでしょう。

 長距離に位置する目標に命中する以前の段階で探知を避けるため、山々の周囲や渓谷を飛行する特性を考慮すると、エーゲ海と周辺の地形もこのミサイルに有利に働くでしょう。

「カラ・アトマジャ」GLCM(左)と「アトマジャ」AShM(右)のモックアップ。この時点で前者のモックアップにIIRシーカーが装着されていないことに注意してください。

 2025年に「カラ・アトマジャ」が導入されることにより、トルコ陸軍は初の巡航ミサイルを保有することになるでしょう。[6] 

 この巡航ミサイルの自走式発射台(TEL)はモジュール式であり、同じTELから「TRLG-122」及び「TRLG-230」レーザー誘導式ロケット弾や「TRG-300」GPS/INS誘導式ロケット弾を発射することも可能となっています(注:「カラ・アトマジャ」は「ロケットサン」社のモジュラー式長距離砲兵システムに組み込まれているということ)。

 「TRG-300」は中国の「WS-1B」自走ロケット砲システムをベースにした誘導式ロケット弾であり、現在は2025年に「カラ・アトマジャ」が引き継ぐであろう任務の一部を担っています。

 「TRG-300」と比較した場合、「カラ・アトマジャ」は射程距離が大幅に長いものとなっていることに加えて(120+km:280+km)、弾頭もより重いものを搭載し(250kg:190kgまたは105kg)、IIRシーカーの搭載によってより高い命中精度を誇るという際立った特徴を有しています。

 「TRG-300」はすでにアゼルバイジャン、バングラデシュ、UAEで商業的成功を収めているため、「カラ・アトマジャ」が海外の市場で同様の成功を収める可能性についても起こりえないわけではないようです。

 この巡航ミサイルの280kmという射程距離は、トルコからすればミサイル技術管理レジーム(MTCR)などの軍備管理に関連する条約を尊重しつつ、同時に「カラ・アトマジャ」を売り込むには十分に短いものとなっています。

 潜在的な海外の顧客にはアゼルバイジャン、カタール、ウクライナ、モロッコ、UAE、インドネシアが含まれており、その全てがすでに誘導式ロケット弾システムを運用していたり、巡航ミサイルやSRBMで武装した隣国が存在している国々です。この点を考慮すると、「カラ・アトマジャ」は輸出に成功するトルコ初の巡航ミサイルとなるかもしれません。


 「カラ・アトマジャ」がトルコ軍で運用される最後の長距離ミサイルシステムになると考える人は、後でそれが大間違いと知ることになるかもしれません。なぜならば、国産の「ゲズギン」巡航ミサイルの導入により、トルコ軍の水上艦や潜水艦が長距離の戦略目標を打撃することが可能になるからです。

 「カラ・アトマジャ」GLCMと「ゲズギン」LACMの導入や「ボラ」SRBMのさらなる開発を通じて、トルコはやがてエーゲ海周辺とそれ以外の地域で使用するためのゲームチェンジャーとなるさまざまな兵器システムを保有することになるでしょう。

 トルコのUCAVの成功に盲点を突かれたことによって、エーゲ海の現状を激変させて地中海における軍事バランスをリセットすることになる、数多くの軍事プロジェクト群が無視されがちです。

 その度重なる新兵器の開発が続くトルコの動きは、現在のギリシャがトルコと比較すると軍事的な発展が著しく遅れているだけではなく、軍事力を増強するためのトルコによる取り組みはギリシャが追いつくことが考えられないほどに凌駕し続けていることを示しています。

「ゲズギン」SLCMによって、射程1000km圏内に存在するあらゆる地上目標がトルコ海軍の潜水艦や大型水上艦の照準に入ることになるでしょう。

[1] Israel will lease IAI Heron UAV's to Greece https://www.iai.co.il/israel-will-lease-iai-heron-to-greece
[2] Endless Possibilities - The Bayraktar Akıncı’s Multi-Role Weapons Loadout https://www.oryxspioenkop.com/2022/01/endless-possibilities-bayraktar-akncs.html
[3] Deadly Advanced: A Complete Overview Of Turkish Designed Air-Launched Munitions https://www.oryxspioenkop.com/2022/01/deadly-advanced-complete-overview-of.html
[4] Turkey one step closer to develop indigenous cruise missile https://navalpost.com/turkey-one-step-closer-to-develop-indigenous-cruise-missile/
[5] KARA ATMACA Surface-To-Surface Cruise Missile https://www.roketsan.com.tr/en/products/kara-atmaca-surface-surface-cruise-missile
[6] Karadan Karaya Seyir Füzesi Projesi’nde (Kara ATMACA) İmzalar Atıldı https://www.savunmasanayist.com/karadan-karaya-seyir-fuzesi-projesinde-kara-atmaca-imzalar-atildi/

※  この翻訳元の記事は、2022年1月27日にOryx本国版(英語)に投稿された記事を翻訳
  したものです。意訳などにより、僅かに本来のものと意味や言い回しを変更した箇所があ
    ります。


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2022年12月11日日曜日

プレミア価格の対潜哨戒機:ギリシャが「MQ-9B "シーガーディアン"」UAVを調達する


著:ステイン・ミッツアー と ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao Goo

 政府が引き起こした債務危機のために長年にわたって装備の新規調達を延期せざるを得なかったギリシャ空軍は、ここ近年で相次ぐ新たな装備の導入という恩恵を受けています。

 2018年、「ロッキード・マーティン」社はギリシャが運用している84機の「F-16C/D(ブロック52+)」を最新の「F-16V(ブロック70/72) "バイパー"」規格にアップグレードする契約を結び、その2年後には、ギリシャ政府によるフランスから18機の「ダッソー」製「ラファール」戦闘機を「SCALP」巡航ミサイルと「AM39 "エグゾゼ"」対艦ミサイルから成る高度な兵装パッケージとセットした発注が続きました(2021年にさらに6機が発注)。[1]

 そして2022年6月、ギリシャのキリアコス・ミツォタキス首相は政府が2020年代後半に納入予定となっている「F-35」20機の購入要請をアメリカに打診したことを公表するまでに至りました。[2]

 ギリシャ空軍の復活はそれらだけにとどまらず、10機の「M-346」新型ジェット練習機の調達や、28機を運用中の「AH-64A/D」攻撃ヘリコプターを射程25kmの「スパイク-NLOS」対戦車ミサイル(ATGM)を発射できるように改修することも現在進められています。[3] 

 さらに、ギリシャはイスラエルの防衛企業「IAI」から(2020年代半ばのリース期間終了後に購入するオプション付きで)「ヘロンTP」無人航空機(UAV)の海上監視型を4機リースし、念願の中高度長時間滞空(MALE)型UAVの獲得を目指していました 。ところが、その後の2022年7月上旬に、ギリシャがアメリカから洋上監視に特化された「MQ-9B "シーガーディアン"」3機を4億ドル(約547億円)という驚異的な価格で調達することが発表されたのでした。[4][5]

 こうした新兵器の導入案は、近年エーゲ海におけるギリシャの島々の非軍事化を要求している隣国:トルコとの緊張が高まる中で、ギリシャ軍の能力をさらに増強することを目的とした大規模な調達計画の一部です。[6] 

 「シーガーディアン」はギリシャ軍に斬新な戦力をもたらすことになりますが、その価格は機体に付随する高度なレーダーやセンサーシステムを考慮しても法外なものと言わざるを得ません。価格の急騰が実際に搭載されているセンサー群に原因があることを示す証拠として、2015年にオランダが「MQ-9(ブロック5)」を3億3900万ドル(約464億円)で発注したことが挙げられます。[7]

 オランダへの売却案には無人戦闘航空機(UCAV)4機、地上管制ステーション4基、エンジン6基、「ゼネラルアトミクス」社製の海上広域捜索機能を備えた「リンクス」合成開口レーダー、照準システムなどが含まれていたものの、兵装は別とされました。この契約は結果として2020年まで延期され、今度は「リンクス」合成開口レーダーなしで、それを含む場合よりも2億1600万ドル(約295億円)も安い僅か1億2300万ドル(約168億円)で締結されたのです! [7]

 さらに比較すると、イギリスは2020年7月に「MQ-9B "スカイガーディアン"」3機と地上管制ステーション3基を総額で8200万ドル(約112億円)で調達しています。[8]


 「MQ-9B "シーガーディアン"」は定評のある「MQ-9B "リーパー"」UCAVの海上監視型で、もともと(最終的に「ノースロップ・グラマン」社の「RQ-4N/MQ-4C」が選ばれた)アメリカ海軍の広域海洋監視(BAMS)計画のために売り込んだコンセプトから生まれました。

 艦艇を含む水上目標や潜望鏡を探知可能な合成開口レーダーと対潜戦(ASW)用のソノブイ・ポッドを搭載できることが「シーガーディアン」最大のセールスポイントです。

 また、対潜魚雷や自衛用の「AIM-9 "サイドワインダー"」空対空ミサイル(AAM)の搭載及び運用能力の付与を含む将来的な改良だけにとどまらず、今では空母から運用するために翼を折りたたたみ式にしたタイプさえも検討されており、システムの将来性が拡大しつつあります。
 
「シーガーディアン」は、ギリシャが保有している「P-3B "オライオン"」洋上哨戒機や「AB-212」及び「S-70/B-6 "エジエンホーク"」対潜ヘリコプターで構成されているASW飛行隊を補完することになるでしょう。

 トルコの潜水艦の戦力が向上していることを踏まえ、ギリシャはASW用アセットの追加導入に大規模な投資を行い続けてきました。2016年にギリシャ海軍は5機の「P-3B "オライオン"」のオーバーホールと改修をする契約を結んでおり、2023年に完了する予定です。[9] 

 その3年後、海軍は旧式化した「AB-212」を更新するために7機の「MH-60R "シーホーク"」を調達する契約も交わされましたが、どうやら「MR-60R」導入の必要性が極めて高かったらしく、当初はアメリカ海軍向けであった機体がそのままギリシャに引き渡されました。[10]

ギリシャ海軍に引き渡された最初の「MH-60R」(2021年12月)

 プラットフォーム機としての洋上監視能力を披露するため、メーカーの「GA-ASI(ゼネラルアトミクス・エアロノーティカルシステムズ)」は2019年12月にギリシャのラリサ空軍基地から「MQ-9 "ガーディアン"」を用いた一連の実証飛行を終えています。[11] 

 この飛行はギリシャ空軍と沿岸警備隊によって後援されたものであり、NATO諸国の軍人や議員たちの前で披露されました。[11] 

 現状を踏まえると、これらの実証飛行で示した性能は、その驚異的な高価格を大目に見るようにギリシャに納得させるには十分なほど見応えのあるものだったようです。 


 多種多様なセンサーシステムの搭載やソノブイの運用能力を持つ「シーガーディアン」は近い将来に対潜魚雷や「サイドワインダー」AAMを搭載することが可能となりますが、UCAVではないことから地上目標に対する使用には向いていません。

 その代わり、UCAVとしての任務については「MQ-9B(ブロック5)」または(イギリスで「プロテクター」という名称が付与された)「MQ-9B "スカイガーディアン"」によって遂行されることになっています。同機は最大で18発のMBDA「ブリムストーン2」空対地ミサイル、または12発の同ミサイルと2発の「ペイブウェイ IV」GPS/INS/レーザー誘導爆弾(各230kg)を搭載可能という素晴らしい兵装のペイロードを有した機体です。

 ただし、近い将来にギリシャがこのUCAVや他機種を導入するかどうかはまだ分かっていません。

「GA-ASI」社の「MQ-9 "ガーディアン"」実証機とギリシャ空軍の「F-16C(ブロック52+)」

 3機の「MQ-9B "シーガーディアン"」の導入は、ギリシャ軍にとって新しい時代を形成する最も重要な指標の1つとなることは言うまでもありません。

 高度なセンサーシステムを用いることによって遠く離れた場所にいる敵の位置を特定したり、エーゲ海における濁った海域に潜む潜水艦の探知など、この新型機は国土の広さの割に他国よりも多くの海岸線を持つギリシャに長年欠けていた力をもたらすることになるでしょう。

 ASWという任務上、確かに「シーガーディアン」は敵からの攻撃に対して脆弱です。しかし、いかなるASW機も該当すると特徴のため、致命的な弱点ではありませんし、この機体が装備している強力なセンサー群と見事な(無人)飛行特性は多く存在するほかの選択肢よりも適していると主張することができます。

 ただし、ギリシャ軍が老朽化した装備の近代化と更新の困難に直面している現在、こうした斬新な戦力の導入が多額の代償を伴うことは否定できません(注:つまり「シーガーディアン」などの導入でほかの装備の更新などに遅れが生じるデメリットがもたらされるということ)。


[1] MBDA awarded two contracts by Greece for naval and aircraft weaponry https://www.mbda-systems.com/press-releases/mbda-awarded-two-contracts-by-greece-for-naval-and-aircraft-weaponry/
[2] Greece formally requests to buy F-35 fighter jets from US https://apnews.com/article/nato-middle-east-turkey-e984784e39df527ba58731b51092995b
[3] Σοκ στην Άγκυρα: Έρχονται και «κλειδώνουν» το Αιγαίο τα «φονικά» Ισραηλινά SPIKE NLOS - Εφιάλτης για την Τουρκία - Ανίκητη «ασπίδα» σε Έβρο και νησιά https://newpost.gr/amyna/615c7dcc8fd4386408a451f8/sok-stin-agkyra-erhontai-kai-kleidonoyn-to-aigaio-ta-fonika-israilina-spike-nlos-efialtis-gia-tin-toyrkia-anikiti-aspida-se-evro-kai-nisia
[4] Greek armed forces to get new missiles, upgrade systems https://www.ekathimerini.com/news/1169287/greek-armed-forces-to-get-new-missiles-upgrade-systems/
[5] Greece to purchase SeaGuardian MQ-9B UAV amid tensions with Turkey https://www.navyrecognition.com/index.php/naval-news/naval-news-archive/2022/july/11887-greece-to-purchase-seaguardian-mq-9b-uav-amid-tensions-with-turkey.html
[6] Stop militarising Aegean islands, Turkey’s Erdogan tells Greece https://www.aljazeera.com/news/2022/6/9/stop-demilitarising-aegean-islands-turkeys-erdogan-tells-greece
[7] General Atomics awarded $123 million Netherlands MQ-9 Reaper drone contract https://www.thedefensepost.com/2019/03/22/netherlands-general-atomics-mq-9-reaper-drone-123-million/
[8] UK signs for first three Protector UAVs https://www.janes.com/defence-news/industry-headlines/latest/uk-signs-for-first-three-protector-uavs
[9] Greece Takes Delivery of First Upgraded P-3B Orion https://dsm.forecastinternational.com/wordpress/2019/05/20/greece-takes-delivery-of-first-upgraded-p-3b-orion/
[10] First MH-60R for Greece https://www.scramble.nl/military-news/first-mh-60r-for-greece
[11] GA-ASI Concludes Successful Series of MQ-9 Demonstrations in Greece https://www.ga.com/ga-asi-concludes-successful-series-of-mq-9-demonstrations-in-greece

※  当記事は、2022年8月19日に本国版「Oryx」(英語)に投稿された記事を翻訳した
 ものです。当記事は意訳などにより、僅かに本来のものと意味や言い回しを変更した箇所
 があります。


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