2018年9月23日日曜日

忘れられた軍隊: トランスニストリア(沿ドニエストル)の新型多連装ロケット砲



著:スタイン・ミッツァー、ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao goo

公式には沿ドニエストル・モルドバ共和国(PMR)と呼ばれるトランスニストリアは、1990年に沿ドニエストル・ソビエト社会主義共和国として独立を主張し、続く1992にモルドバから離脱して以来、隠れた存在であり続けている東ヨーロッパの分離独立国家だ。
沿ドニエストルはウクライナとモルドバの間に位置しており、現在のところ、いずれも自身が未承認国家であるアブハジア共和国、南オセチア共和国、アルツァフ共和国のみから承認されている。
1992年に武力紛争が終結したにもかかわらず、沿ドニエストルの情勢は非常に複雑だ。この離脱国家はロシア連邦への加入を希望している一方で、わずかな生産物の輸出をモルドバに大いに依存し続けており、それが経済生産高となっている。

外界への透明性を高めるための小さな一歩を踏み出しているにもかかわらず、沿ドニエストルはハンマーと鎌をその国旗の中で使用し続けるソビエト社会主義共和国のままだ-さらにKGBを主要な治安機関として保持している。
ロシアは依然として沿ドニエストルでわずかな影響力を維持しており、国内で公式に平和維持活動を行っている。
その立場が本当の国家なのかという論争の的になっているにもかかわらず、沿ドニエストルは自らの陸軍、航空兵力、そして軍事産業と一体になった事実上の国家として機能している。
        
後者は過去20年以上にわたって沿ドニエストル軍で就役した、数多くの非常に興味深い設計の装備を製造してきた。
この軍事産業はトランスニストリア戦争の間に非常に機能し、モルドバ軍に対して使用するためのさまざまなDIY装甲戦闘車両(AFV)、多連装ロケット砲(MRLs)やその他の兵器を製造した。
停戦後に軍事産業は、1991年に設立されて以来旧ソ連製兵器のストックを置き換えることができなかった沿ドニエストル軍の運用状態を支える上で重要な役割を果たした。

これらの生産品の1つはありふれたBM-21と同じ122mmロケット弾を使用した新しい多連装ロケット砲だが、そのデザインは根本的に異なっている。
それは2016年に開催された国際軍事競技大会「コモンウェルス・ウォリアー2016」で最初に確認されており、このMRLは沿ドニエストルが過去に国内開発したMRLの大規模なアップグレード版だ(注:便宜上、この記事では新型のMRLについて、生産した工場に因んでPribor-2と呼称する。また、過去に開発したMRLも新型と区別するためPribor-1と呼称するが正式名称ではない)。
Pribor-1の20本の発射器チューブと比べると48本の122mm発射器チューブという見事な数を誇示している「Pribor-2」は、現地で改修されたAPC型GMZ-3が公表された後では沿ドニエストル軍に最も新しく加えられた装備だ。



沿ドニエストルは、地域内や海外への武器密売国として悪名が高い。
ソ連地上軍第14軍からの大量の武器と弾薬は、沿ドニエストルの地元住民によって引き継がれ、同地域に忠実であった第14軍の兵士と外国の義勇兵が、モルドバ政府によれば、依然としてモルドバの領土と主張していた沿ドニエストルに入ったとき、1992年に両者の間で紛争が生じた(注:多くの第14軍の兵士や外国の義勇兵が沿ドニエストル軍に加わった)。
紛失した大量の兵器や弾薬が確保された後、これらは新たに設立された沿ドニエストル共和国軍に引き継がれたか、在モルドバ共和国沿ドニエストル地域ロシア軍作戦集団の監督下でロシアに移送されて戻ったものの、沿ドニエストル由来の武器が限られた量ではあるが、依然として海外へ密輸されている。

ソ連が崩壊したとき、かつてソ連軍を構成していた人員や関連する兵器類の多くは、所在する地の新しく誕生した国に属することとなった。
このプロセスは、旧ソ連の外に駐留していた多くの民族的ロシア人の離脱(注・分離独立や脱走)によってしばしば問題となったが、これはモルドバが遭った唯一の問題ではなかった。
第14軍は実際にはウクライナ、モルドバ、そして分離独立国家であるトランスニストリア(沿ドニエストル)に属し、同軍の様々な部隊は、ウクライナ、モルドバ、ロシアのいずれかに属したり、新たに形成された沿ドニエストル共和国に合流した。
明らかに、これは非常に複雑で過敏なプロセスの下で行われたものである。

沿ドニエストル側は支配した領域に存在する武器保管庫ほとんどを引き継いだときに大量の高度な特殊車輌を受け継いだ一方で、IFVと自走砲はわずかな数しか保有し続けることができなかった。
実際、この地域に存在していたいくらかの2S1「グヴォズジーカ」122mm自走榴弾砲と2S3「アカーツィア」152mm自走榴弾砲(これらはロシアへ移送された可能性が極めて高い)のほか、沿ドニエストル軍の兵器保有リストに自走砲は無い。
その代わり、間接射撃の火力支援には武器庫にある牽引式対空砲・対戦車砲と122mm多連装ロケット砲(Pribor-1:下の画像)に依存している。
比較すると、モルドバはBM-27/220mm MRLとのBM-21/122mm MRL2A36「ギアツィント-B 152mm野砲、2S9「ノナ」120mm自走迫撃砲を大量に運用し続けている。
将来のモルドバとの紛争ではアウトレンジで打ち負かされてしまうことは必至と見られているが、沿ドニエストルはモルドバとの数的・技術的に不利な点を相殺する他の方法を検討している。



(沿ドニエストルは)1992年の戦争中には火力を増強するための「Alazan」として知られている粗雑な型のMRLの設計と製造を始めており、
沿ドニエストルの盛況している軍事産業は1990年代に他の型のMRL(の開発)を試みたが、特に成功したようには見えず、沿ドニエストル軍に配備されることはなかった。

沿ドニエストルの場合、最初の成功実話はZiL-131トラックとBM-21と似たような働きをする、独自の起立式発射システムを組み合わせたPribor-1という形で登場した。
しかし、最大の違いは1回の斉射で車両が発射できるロケット弾の総数が、BM-21の40発からPribor-1のわずか20発まで50%が低下したことだ。
実際の理由は不明のままだが、1台のBM-21を単純にカニバライジングして2台のPribor-1にすることで、保有リストのMRLの数を増加させようとする沿ドニエストル軍による試みだった可能性がある(注:性能を犠牲にしても発射車両を単純に増加させるために、BM-21をバラして半分の性能の車両2台にした可能性があるということ)。
しかし、Pribor-1は一般的なBM-21とは事実上すべての面で異なっているため、この説は今日では信じがたいと考えられている。
おそらく、沿ドニエストルが第14軍から数千発の122mmロケット弾を引き継いだが、それらを発射するMRLを引き継がなかったため、その後に発射器チューブ自体を入手したか、製造した可能性が高い。

Pribor-1の20基の発射器チューブとは対照的に、Pribor-2は1回の斉射で少なくとも48発の122mmロケット弾を発射することができる。
BM-21からのPribor-1への明らかなダウングレードを考慮すると、沿ドニエストルは実際に独自の発射器チューブの製造が可能なことを暗示しているかもしれない。
商用のKAMAZ-43114またはそれに近い派生型のトラックをベースにして、Pribor-2は他のMRLのデザインと比較すると、発射器を後ろ向きに搭載し、122mmロケット弾発射器チューブの12発x4という興味深い配置をしているという点で際立っている。
沿ドニエストルにおける現在使用可能なPribor-2の数は不明のままだが、継続的な生産は、最終的には(Pribor-2の)拡充や旧式で能力が劣っているPribor-1を置き換えることを可能にするかもしれない。



新型のMRLを導入して拡充することは別として、沿ドニエストルはMRLが対砲兵射撃の役割を担うことを可能にするべく、敵軍、特に砲兵の探知能力を向上させるための措置も講じている。
とりわけ、沿ドニエストルはいくつかの商用のDJI FC40ファントムを購入し、
さらに沿ドニエストル軍がPribor-1及びPribor-2 MRLの標的を特定する手助けとなる独自の無人機プログラムを始動した。
また、沿ドニエストル軍はいくつかの戦場監視レーダーも運用している。
その中には比較的現代的なCredo-M1携帯型戦場監視レーダーが含まれており、約30km離れたAFVや10km圏内の人員の移動を探知できる。



沿ドニエストルの規模・地位・経済にとって、新型のMRLを導入することは確かに見事な偉業であり、あらゆる手段を最大限に活用するという明確なケースの提示を意味している。
この件について、沿ドニエストルは独自の軍事産業の製品で、ごく僅かな観衆:外国人ウォッチャーを驚かせ続けるに違いない。
おそらくより重要なことは、沿ドニエストルは「共和国」が分離独立国家としての地位を維持するために必要な手段である武器と装備の生産において、更に自立してきていることを示している。

 ※ この翻訳元の記事は、2018年9月9日に投稿されたものです。
   当記事は意訳などにより、本来のものと意味や言い回しが異なる箇所があります。
   正確な表現などについては、元記事をご一読願います。  

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2018年8月15日水曜日

シリアのSPR-1機動電子妨害システム


著:スタイン・ミッツァー、ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao goo

シリアではよく知られているTシリーズの戦車とBMP歩兵戦闘車の他に、シリア内外の紛争で使用されるあまり知られていないさまざまな車両も運用している。その1つがSPR-1機動電子妨害システムだ。

今日の世界ではSPR-1の出現は非常に稀なので、このキャッチされにくい車両については殆ど知られていない。
チェコスロバキア、東ドイツ、ハンガリー、ロシアのみがSPR-1を運用していることが知られていたが、東ドイツはたった2両しか装備していなかった!

GT-MU多目的装甲車の車体をベースにしたSPR-1は、近接信管を電子信号によって妨害して迫撃砲弾と砲弾を無力化することを任務としている。          
電子妨害は2基の強力なアンテナによって行われる。そのアンテナから迫撃砲弾と野砲弾の近接信管の妨害を生成するパルスが送信され、砲弾が狙った標的に命中する直前に空中で爆発させる。









(画像の)両方の車両が典型的なシリア仕様の迷彩が施されていることが見える。
シリアはソ連・ロシアとの間に電子戦や電子妨害システムに関する特別な関係を常に有していたので、非常に少数ではあるが、これらの車両が80年代後半または90年代初頭に供与された可能性は極めて高いと思われる。

2両のSPR-1のうち1両はアンテナを展開している。おそらくこれらがシリア国内のSPR-1部隊の大部分を占めている可能性がある。
シリア内戦の初期には迫撃砲による照準射撃がたびたびあったため、ダマスカス近くのカシオン山の大統領宮殿の近くでいくつかの作戦行動が実施された可能性がある。
しかし、彼らの現在の展開する戦域は不明のままだ。

 ※ この翻訳元の記事は、2014年12月15日に投稿されたものです。
   当記事は意訳などにより、本来のものと意味や言い回しが異なる箇所があります。
   正確な表現などについては、元記事をご一読願います。 

2018年7月27日金曜日

改修されたシリアのSu-24(2)

著:スタイン・ミッツァー、ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao goo

シリアのSu-24ルジェフでアップグレードされたことを示す追加の証拠を得た。
皮肉なことに、その証拠は第514ARZ航空機修理工場自身のウェブサイトで公開された。
この工場は(Su-24を)MKからM2規格(MK2)へのアップグレードを担当している。
シリアのSu-24に施されたアップグレードのより詳細な情報についてはここで知ることができる。


上の写真は、Su-24「機体番号:3506」に対する作業に従事する第514ARZ工場の人々を映し出している。
Su-24「3506」はルジェフの修理工場によってアップグレードされた21機あるSu-24MKのうちの1機だ。

アップデート:514ARZ工場はウェブサイト上から上記の画像を削除した(2014年1月10日)。
また、同画像への直リンクも削除した(2014年1月13日)。







しかし、筆者は依然としてシリアのSu-24を示しているウェブページのスクリーンショットを保存している(注:証拠保全が済んでいるということ)。




 ※ この翻訳元の記事は、2014年1月5日に投稿されたものです。

2018年7月17日火曜日

その翼に用心せよ:シリア・アラブ空軍



著:スタイン・ミッツァー、ヨースト・オリーマンズ(編訳:Tarao goo

驚いたことに、頻繁に誤ってSAFやSAAFと略されるシリア・アラブ空軍(SyAAF)は、今や4年近く(注:執筆当時)にわたる長い内戦の下でペースの高い作戦を持続させることができた。
そもそもSyAAFはイスラエルとの激しいながらも短い戦争に従事させるものと想定されており、アサドが主導する政権側とその敵対者との間の消耗戦で戦うことは決して予想されていなかったので、試行錯誤で紛争での役割を見出してきた。
SyAAFの飛行機とヘリコプターの大部分は内戦の前後にロシアとウクライナで改修を受けた。そしてすべての機体が無事に戻されたため、SyAAFは「新鮮なスタート」を享受することができた。

内戦初期におけるわずかな戦闘任務を別とすると、SyAAFが反乱を鎮圧するのに積極的に関与したのは2012年7月の末だった。
これは主にアレッポとその郊外への爆撃にL-39ZAを展開させることによって行われた。
これらの出撃では主に病院や学校などの民間の標的が被弾し、当然ながら多数の民間人の死傷者を招いた。
続く数ヶ月の間にMiG-21MiG-23BNSu-22、少数のSu-24も戦闘に加わり、シリア各地への出撃数が大いに増加した。
しかし、L-39の出撃数は時間が経過するとともに徐々に減少し、2013年5月には完全に停止した。









最初の敗北は2012年11月25日に発生したマルジ・アル・スルタン基地の陥落であり、5機のMi-8/17の捕獲と破壊がもたらされた。
これに続いて2013年1月11日にタフタナズ空軍基地が制圧され、少なくとも15機のMi-8/17と1機のMi-25が捕獲されたか破壊された。
その次は(一般にジラーとして知られていた)Kshesh基地の番であり、2013年2月12日に制圧された。
50機以上の運用不能なMiG-15/17L-29を除けば少なくとも8機の無傷なL-39が捕獲されたので、この基地の陥落は反体制派に自身の空軍の設立に取り組む機会を与えた。
このチャンスは後にイスラーム軍によって活用された。
(一般にアル・クサイルとして知られていた)Dhab'ah基地は4月18日に捕獲されてそこで数機のMiG-21が発見されたが、すべてが運用不能であった。
ここで発見された空対空ミサイルのストックは、後に反体制によって間に合わせの対地ロケットとして使用された。
アブー・アル・ダッフール基地は2013年4月30日に襲撃されたが、守備隊はその攻撃を受け流した(注:後に陥落した)。
これがSyAAF基地に対する反政府軍の進撃の転換点となり、それ以降は全ての進撃が停止した。
既に包囲されたミナクのヘリポートのみが2013年8月6日に陥落し、数機のMi-8が捕獲されたか破壊された。
最も新しい空軍基地の陥落は2014年8月24日のタブカ基地陥落だった。
そこで運用可能なものからスクラップに至るまでの18機程度のMiG-21がイスラミック・ステート(IS)によって捕獲された

Ksheshとミナク基地はそれぞれが戦闘機パイロットとヘリコプターパイロットの訓練に使用されたので、それらが捕獲されたことは将来のパイロットの訓練を大いに妨げた。
SyAAFの主要な訓練基地であるクワイリス基地の完全な包囲は、SyAAFにとって問題をさらに悪化させた。













前述の拠点で捕獲や破壊されたいくらかの航空機を別とすると、包囲の間の損失はMiG-21が5機、MiG-23が2機、Su-24M2が1機、L-39が2機、Mi-8/17が6機に留まった。
これらの損害は時間の経過とともに次第に増加していったが、反体制派はまだSyAAFに苦痛を与えることができていない。

SyAAFをそれよりもはるかに心配させたのは、戦闘機や攻撃機が毎日実施しなければならなかった出撃の数の増加だった。
シリアにあるMiG-21の殆どは70年代初期のものだった。MiG-23BNはすべてが70年代後半に、Su-22M3 / M4は80年代から製造された。
Su-22M-4を別とすると全ての機体が寿命の終わりに近づいていて、この10年間で交代が予定されていた。
これらの機体は平穏な数年間を享受する代わりに、今や戦闘の最前線に立つようになった。











これはSyAAFの戦闘爆撃機部隊の中核を成す、SyAAFの誇りと考えられている(現時点で総勢20機強の)Su-24飛行隊にとってそれほど問題にはならなかった。
Su-24MK(輸出型)は1988年にソ連に発注して1990年には引き渡された。また、1990年代半ばにSu-24MKとSu-24MR(偵察型)が各1機ずつリビアから提供された。

(Su-24を)ちょうど内戦に投入できるタイミングである2010年から2013年の間に、ロシアのルジェフにある第514ARZ航空機修理工場で21機のSu-24MKがM2規格に改修された。
M2規格への改修はシリアのSu-24にSu-24M2と同じ規格をもたらした。
この改修では、機体の古い制御システムを新型に入れ替えることによって改良された照準能力、航法および火器管制システムがもたらされた。
そして、MK2はより新しい搭載装備であるKAB-500/1500(精密誘導爆弾、数字は爆弾の重量を示す)、Kh-31A/P、Kh-59R-73との互換性も得た。また、同機は上記の装備に加えてFAB(無誘導通常爆弾)、OFAB(破砕爆弾)、RBK(クラスター爆弾)、Kh-25Kh-29L/T、Kh-31Kh-58空対地ミサイル、KAB-500とKAB-1500誘導爆弾、S-24S-25無誘導空対地ロケット弾、ロケット弾ポッドとR-60空対空ミサイルを既に装備している。

この改修の範囲は「レーダー未満に留まる」と考えられていたが、第514ARZ工場にシリアのSu-24が存在していることを公に話す同工場の作業員、ルジェフで示されたシリアのSu-24の衛星画像と第514ARZ工場の公式ウェブサイト上に掲載された改修作業中のシリアのSu-24の画像はそのように有利な方向にはいかなかったことを示している(注:予想に反して大規模な改修を受けたということ)。










話題をボロボロになった戦闘爆撃機飛行隊に戻すと、運用可能な機体数が減少し続けている間に標的リストの増加が予想された。
しかし、SyAAFの戦闘爆撃機飛行隊の差し迫った崩壊は不思議なことにそれから少しも発生しなかったので、シリアはそれらの運用を維持するためにロシアからのスペアパーツを依然として当てにし続けることができるという結論に至った。
この説は、ロシアとウクライナのMiG-23MLDMiG-29SM、Su-24M2、Mi-25、Ka-28の改修(アフターサービスもこの取引に含まれている可能性が高い)した点、ロシア航空機会社であるMiGが(ダマスカスにある)メッゼ空軍基地の近くに事務所を開設した点、MiGの助けを借りて(SyAAFの)より現代的な整備システムへの移行した点、毎月シリアに到着するロシア製兵器の大規模な流入とロシアでのSyAAFのIL-76の頻繁な目撃によって補強されている。
IL-76(の所属)はシリア航空ではあるが、事実上空軍の指揮下にある。

SyAAFの人員は、シリア陸軍共和国防衛隊の多数の兵士や将校と共にロシアでの訓練を続けている。
ロシア軍のMiG-29の前にいるSyAAFのパイロットの姿を下で見ることができる。






(ロシアが)SyAAFへの武器の供給を継続している最初のケースは、Mi-25、MiG-29とSu-22がB-8ロケット弾ポッドを初めて使用した2013年10月に明らかになった。
B-8から発射されたS-8 80mmロケット弾は既に2013年6月にレバノンのアルサールにある村に着弾しており、これがSyAAFによるS-8の最初の使用として記録された。
SyAAFのMi-25と戦闘機爆撃機はそれまで依然としてS-5 57mmロケット弾を装填したUB-32ロケット弾ポッドで武装していたが、掩体や隠れた敵兵を撃破するための貫徹力と火力が不足していた。







B-8で武装したMiG-29の存在は、大抵は機体の運用を維持するために定期的にオーバーホールをする必要があった、酷使された大量のMiG-23BNやSu-22M3 / M4がいないことを示した。
(対地攻撃任務の主体を)戦闘機に置き換えて大量の戦闘爆撃機を一時的に駐機させることはSyAAF内では標準的な戦術となっており、一定の機体に本当に必要な休息を可能にする。
例えば、一時的に駐機しているものか完全に退役した機の数が増加するにつれてデュマイル空軍基地にあるSu-22の墓場[1]が大きくなるという事実が証明しているように、2014年11月の間には1機のSu-22もシリア上空で目撃されなかった。




この戦術によってSyAAFはMiG-23BN及びSu-22M3 / M4に全く負担をかけることなく多数の出撃数の維持を可能にしている。
MiG-29は2013年後半からたびたび戦闘爆撃機の一部を代行することに関与したが、現在では内戦に投入されることはめったにない(注:一時的に対地攻撃任務に転用されたということ)。
ほんの僅かなMiG-29がシリア各地で精密誘導弾を装備して使用されていると思われる。

その代わりに、SyAAFのMiG-23MFとそれよりも少ない規模のMiG-23MLとMiG-23MLDが対地攻撃任務での出撃を始めた。  
主に2基のUB-16と2基のUB-32ロケット弾ポッド、2基のB-8ロケット弾ポッドか無誘導爆弾で武装してシリアの空を飛ぶMiG-23BNとSu-22M3 / M4の列に加わった。
シリアはまだ豊富な数のMiG-23MF、MiG-23ML、MiG-23MLDを運用しているため、この戦術を今後数年も容易に継続することができる。








MiG-23MLおよびMiG-23MLD群の一部が2008年から2011年または2012年までにウクライナとロシアで改修され、すべての機体が同じ年に気付かれることなくシリアに戻った。
世界ではロシアでのオーバーホールから帰還した3機のMi-25を運送する貨物船を止めるために慌ただしかったが、同様のMiG-23、MiG-29、Su-24の複数のバッチがメディアから全く注目されることなくシリアに入った:視野が狭すぎることと偽善は見事である。
海外でオーバーホールされたMiG-23MLD(チャフ/フレア発射機が欠如している)の1つを以下に示す。





多くの人に知られていないが、シリアのMiG-23飛行隊は過去数年で約30機が増強された。

33機のMiG-23:30基前後のMiG-23MLDと数機のMiG-23UBが2008年にベラルーシからアレッポ国際空港/ナイラブ空軍基地に引き渡された。
当初はこの取引の意図が不明だったが、間もなくして全機がこの基地にあるSyAAFのオーバーホールとメンテナンス施設である「工廠」でオーバーホールされたと思われる。

そのうち4機が悪い状態であったことからオーバーホールに適さないと見なされてナイラブ基地に残され、そこで2機がTWO対戦車ミサイルによって襲われた[2]
しかし、これらの機体は決して再び空を飛ぶことはないので、この攻撃は全く役に立たなかった。

「工廠」はSyAAFの傘下の施設として知られており、SyAAFの戦闘機とヘリコプターのオーバーホールと整備を担当している。
Su-24を除き、シリアの全軍用機がここでオーバーホールされた。
また、「工廠」はSyAAFのMiG-21、MiG-23、Su-22用として独自に設計したチャフ/フレア発射機も製造した。
オーバーホールを完了した後の航空機やヘリコプターには「工廠」のロゴが施された。
ナイラブ基地が対戦車ミサイルの射程内にあるので、航空機の動きは今や制限されている。
最近になって2機のオーバーホールされたばかりのL-39がTOWミサイルによって破壊されており、再び基地の脆弱性を示している。
ナイラブ空軍基地は過去にMiG-29のオーバーホールに使用されていたが、この治安状況でSyAAFの最も高度な機体をここで整備することができないことは明らかだ。






それにもかかわらず、シリアはMiG-29を運用し続けるために以前から外国の援助に大きく依存してきた。
伝えられるところによれば、それには胴体と翼の亀裂を解消する援助も含まれていた。
多数のMiG-29はナイラブ空軍基地の「工廠」でのオーバーホール中に新しい迷彩塗装を施された。
1988年にシリアによって取得されたMiG-29の総数は依然として謎のままだ。
多くの報告が主張している48機という数は誇張されている可能性が高く、実際には22機から24機しか引き渡されていないと思われる。
この数は1つの飛行隊に装備させるには十分だったが、MiG-29を2飛行隊目にも配備させる計画は見送りしなければならなかった。
約15~20機のMiG-29は(サイカルとして知られている)スィーン空軍基地を拠点とする第697飛行隊で未だに運用されているはずだ。
数機のMiG-29は(T4として知られている)ティーヤース空軍基地へ恒久的に分遣されている。

ロシアの航空機会社であるMiGは、(顧客760として表された)シリアとの契約上での合意事項を積極的に履行している。
2010年8月には契約番号「776041110116」のもとで、4基の形式不明の飛行シミュレータをシリアに引き渡した。
2011年に履行された密約では4機の(SyAAFの)MiG-29BがMiG-29SM規格に改修され、シリアの空対地攻撃能力を増大させた。
MiG-29BはMiG-29SMの「製品9.13M(注:設計局の名称)」と異なって「製品9.12」の機体を使用しているため、ミコヤンはインドのMiG-29UPGのようにシリアのニーズに合った(ガルデニヤ電子妨害装置が搭載されていない可能性が高い)特別な派生型を開発した 。

この派生型の開発には、MiG-29UPGの開発に費やされた92億5700万ルーブルとは対照的に合計で53億1100万ルーブルを要した。
この改修に関する情報を含むMiGの2011年度の報告書は削除され、後にこの取引の発注先であるシリアに関する情報が削除されて再アップロードされたことがこの契約の秘密性を強調している。








MiG-29SMはMiG-29Bよりも多くの能力向上がされている点が特徴であり、アップグレードされたN-019MEレーダーや最大積載重量の増加だけでなく、操縦席のディスプレイや航法システム、通信システムのアップグレードといったさらに多くの小規模な改良が施されている。
今日におけるシリアでのMiG-29の使用を考慮すると、おそらく最も重要な改修はKh-29T(E)、Kh-31A / P空対地ミサイル、KAB-500-Kr / OD誘導爆弾といった空対地兵装
の運用能力がもたらされた点だ。
これらの兵装の引き渡しもMiG-29SMへの改修に関する契約に含まれていた。

そして、MiG-29SMは紛争に介入する外国の航空機に相当の脅威を突きつける、手強いR-77(AA-12 'アッダー)空対空ミサイルを運用可能だ。
シリアで目撃されたMiG-29には既にこのミサイルを装備するために使用されるAKU-170E発射レールが搭載されている(下の画像)。








さらに、別の2つの取引にはシリアのMiG-23MLDの修理とより現代的な整備・維持システムへの移行が含まれていた。
伝統的に、ソ連製の機体は一定の時間が経過した後に点検整備とオーバーホールを受けなければならない。
一定の時間だけ(の使用)に制限された特定の部品は、一般にオーバーホール中に取り外される。
近年ではより現代的な整備システムが使用されるようになり、一定の時間が経過しても正常に作動していると見なされた場合は特定のコンポーネントを引き続き使用することが可能になっている。
MiGは2009年にSyAAFをこの整備システムに移行させるための支援をした。
SyAAFは内戦でのこの新しい新しいシステムから多大な利益を得ているので、これは彼らにとって良いタイミングだった。

約30機のMiG-23MLDがベラルーシから引き渡されたことに加えて、この取引はSyAAFが依然としてこれらの航空機に大きく依存していることを証明している。
チャフ/フレア発射機を装備したオーバーホール済みのMiG-23MLD(元ベラルーシ機)の1機を下の画像で見ることができる。







ナイラブ空軍基地で2機のL-39が撃墜された後に少なくとも1機のL-39がデリゾールに配備され、ISに対する反撃に参加した。
L-39は運用や整備が容易なのでシリア各地へ簡単に展開できる。
下の画像のL-39はつい先日(注:2015年)に「工廠」でオーバーホールを受け、新しい塗装も施された。






いくつかのL-39も、本来はL-39で運用されていない兵装である、(最近引き渡された)B-8 80mmロケット弾ポッドを装備できるように改修された。
B-8を装備したL-39ZOはハマー空軍基地に配備された(下の画像)。





L-39はシリア内戦の初期段階で多くの行動を見せていたが、その拠点の一つであるKshesh基地が、同所で稼働状態にある少なくとも4機のL-39を入手しようと試みたイスラーム軍によって制圧された。
この計画(注:空軍機を捕獲する試み)はISが空軍基地を奪取した後も継続されていたと思われる。

アサド政権はこの報道を自己の利益のために巧妙に使用し、シリア陸軍が地上で2機を破壊したと次のように主張し続けた[3]

"テロリストがアレッポにあるアル・ジラー軍用空港で3機のジェット機を操縦している件に関して、(同所には)テロリストがテストしていた3機の古い飛行機があったが、
シリア陸軍は直ちに滑走路上に駐機していた2機を破壊した。"

シリア陸軍はKshesh近くのどこにも存在しないので、ISの航空機に対するいかなる作戦もSyAAFによって実施されたはずだ。
しかし、Ksheshには約60の飛行機の残骸が散らばっており、SyAAFがこれまでに殆ど耐爆格納庫に隠されていた航空機を発見したり破壊した可能性は極めて低い。
反政府軍が保有する2機の運用可能なL-39についての存在は2013年11月に既に知られていたが、それらはSyAAFに完全に無視された。
それから約1年後、ISが2機のL-39を再び稼動させることに取り組んでいたと伝えられたときになって、これらが急に優先目標になった。それでもなお、彼らの素晴らしいPR活動といえるシ(注:皮肉)。

問題の2機のL-39については、ISに捕獲された直後の姿を下で見ることができる。











シリアの最も象徴的な迎撃機であるMiG-25は、ここ数年で全く行動が見られなかった。
引き渡されたMiG-25の正確な数は不明のままであるが、約40機と思われる。
その中の派生型には、MiG-25P(後にMiG-25PDSに改修された)とMiG-25PD迎撃機、MiG-25R/RB偵察機、MiG-25PU練習機が含まれると考えられている。
強大なMiG-25飛行隊の多くは2011年までに段階的に廃止されたが、2013年11月にT4基地にて退役した28機のMiG-25が見られた。
その一部は砂漠に放置されており、その殆どが二度と飛行することはないと示唆している。
MiG-25が大量に退役した理由はイスラエルのジャミングに対する脆弱性にあるかもしれない。

それにもかかわらず、2012年8月8日に反政府勢力によって公開されたビデオは、一部のMiG-25がタドムル(パルミラ)で未だに運用されている可能性があることを裏付けた。

MiG-25が再び登場したのは2014年3月と4月の間で、MiG-25PD(S)がハマー県のAqaribat村で2発のR-40TD赤外線誘導型空対空ミサイルを発射した。
1発目のR-40は地面に着弾した後に起爆しなかったが、2発目のR-40は1発目の着弾地点から約5キロメートル離れた空中で爆発した。
1週間後に他のMiG-25が4発のR-40を発射し、それに続いて4発が同時期に発射された。
R-40空対空ミサイルを地上の目標に発射する試みは既に2013年の時点で伝えられていたが、発射される度に同じ結果:失敗が得られた。
SyAAFはここで何を達成することを期待していたのかは、いつまでも疑問に残り続けるだろう。







一方、SyAAFは最近になってMiG-25RB用のマルチ・エジェクター・ラック(MER)を導入したか、既に所有していた可能性が高まっている。
そのようなラックが装備された場合、(正確性に難があったとしても)MiG-25RBは爆撃任務用に最大8発のFAB-500Tを携行することが可能だ。
しかし、十分な数のMiG-25RBを保有しているのであれば、現在、精度が重視されているようには見えない対地攻撃任務に使用されているSu-24M2を精密爆撃のような任務に転換させることができる。

とある地上での目撃証言は、シリア内戦における新しい航空機の使用を既に報告している。
ここではSu-25と呼ばれているが、実際にはここでMiG-25を目撃した可能性が極めて高い(SyAAFはSu-25を保有していないため。また、時期的にロシア軍の介入前である)[4] :

"過去2日間、政府軍は非常に高い高度から攻撃する新しいSu-25らしきものを使用して数回の空襲を実施した。"

...

"
彼らはより長い時間を飛行し、高度5kmから攻撃するので、それらを空中標的とすることは殆ど不可能だ。"

...

"彼は、カーン・アル・シーの町を囲む検問所でシリア陸軍の兵士達が通過する女性達に"新しい飛行機はお好き?"と満足げに尋ねたことを付け加えた。"

要するに、いくつかのMiG-25PD(S)迎撃機、MiG-25RB偵察爆撃機、MiG-25PU練習機は、依然としてSyAAFで使用されている可能性が高いということだ。
内戦前に撮影された、2発のR-40を装備したMiG-25PD(S)の写真を下の画像で見ることができる。





固定翼機部隊とは対照的に、ヘリコプター部隊は異なる飛行隊や機体をローテーションするために彼らと同じ贅沢な立場を享受することができない(注:絶えず忙しいということ)。
残存しているMi-8とMi-17は包囲されたシリア陸軍守備隊に食料、武器の補給することから2012年8月に開始された町への樽爆弾の投下に至るまでの全ての任務をこなしている。

Mi-8とMi-17はもともと厳しい状況での運用を想定して設計されたものだが、過酷な消耗戦は残存するヘリコプターがさらに頑張って働かなければならないことを意味する。
下の一例では多用途の任務に時間を取られて再塗装するための時間が殆ど無いことがわかる。







Mi-25部隊は大部分が無傷で残存しており、シリア各地で散発的に使用される姿が見られる。
戦略的な空軍基地であるタブカの支配権を維持するべく2機のMi-25が同基地に派遣された。
Mi-25はIS戦闘員の陣地や輸送車両を攻撃することに大成功を収めたが、タブカは完全に包囲された時点で既に失われた(注:事実上制圧されたことを意味する)。
約20機のMi-25は依然として第767飛行隊と(一般的にマルージ・ルハイーリとして知られている)ブレイ空軍基地に拠点を置くもう一つの名称不明の飛行隊で運用可能な状態にあると考えられている。
また、いくつかのMi-25は恒久的に他の基地に分遣されている。







Mi-14とKa-28はこの紛争で全く役立っていない。
双方とも潜水艦の探知と攻撃や捜索救助任務を行うように設計されていたため、内戦での使用はこれまで制限されていた。

Mi-14は何度かシリア上空でSADAF-2機雷を投下したことがある。
おそらく、これらが着弾時に爆発するかどうかをテストする目的で行われたと思われる。[5] 
当然のことながら、この試みはR-40の失敗と同じ結果をもたらした。
最近、いくつかのMi-14は爆撃任務から徐々に離れていくMi-8/17部隊を部分的に補完する目的で、村を爆撃するMi-8/17の列に加わった。[6]

Mi-14は戦死したSyAAFパイロットを埋葬するために棺を輸送することにも使用された。
SyAAFのヘリコプターは戦死したSyAAFパイロットの追悼記念として彼らの家族が住む家の上空でのフライパスに定期的に参加しているが、これはSyAAFの基準からしても珍しいことだった。
6機のMi-14と4機のKa-28(このうち2機は最近、ウクライナでオーバーホールを受けている)は、フメイミム/バッシャール・アル・アサド国際空港に拠点を置く第618飛行隊で運用されていると考えられている。





タブカの防衛戦では、これまで限られた量の偵察任務でしか使用されていなかったSA-342「ガゼル」の戦闘デビューも見られた。
空軍基地を取り囲む開けた砂漠はこれらのヘリコプターに取って最適な戦闘環境であることを証明した。
HOTミサイルで武装したガゼルはISの車両に対して猛威を振るった。
およそ10機のSA-342はメッゼ空軍基地に拠点を置く第976飛行隊で運用されていると考えられており、いくつかのヘリコプターは他の基地に恒久的に分遣されている。
数機のSA-342が近くの砂漠でIS戦闘員と戦うスクーア・アル・サハラ(砂漠の鷹:政権側の精強な民兵組織)を支援するためにT4基地から運用されている可能性が高い。


シリアにある空軍基地の概要は下のとおり(地図製作:Luftwaffe A.S.)。





ほとんどの空軍基地には現時点で少なくとも1機か2機のMi-8/17が派遣されているため、ヘリコプター飛行隊の現在の構成を解明することは非常に困難だ。
現在、SyAAFの飛行隊のほぼすべてが各自の機体を他の基地に分遣している。
それにもかかわらず、SyAAFの戦闘序列(ORBAT)は以下のとおりとなっている(飛行機名をクリックするとシリアで運用されている機体の画像が開きます。空軍基地名をクリックすると当該基地を示すウィキマピアが開きます)。

航空基地及び滑走路の長さ
飛行隊
航空機の種類など(注:HAS=耐爆格納庫)
9.280 フィート
第767 飛行隊
第? 飛行隊
24x HAS, 26x ヘリコプター用舗装駐機場
11.800 フィート
第522 飛行隊
第565 飛行隊
第575 飛行隊
第585 飛行隊
- Il-76 及び An-26
Yak-40
16x HAS 
11.000 フィート
第8 飛行隊


MiG-21MFMiG-21bis 及び MiG-21UM
4x HAS 
数機のMi-8/17 及び 12機の運用不能状態にある MiG-21を観察可。 L-39や時にはMiG-23BNもここを拠点にしている
10.335 フィート
第54 飛行隊
第? 飛行隊
第? 飛行隊


MiG-23MLMiG-23MLD 及び MiG-23UB
MiG-23MLMiG-23MLD 及び MiG-23UB
42x HAS, 10x格納庫。 数機のMiG-25を格納。
9.232 フィート
679 飛行隊
飛行隊
飛行隊
MiG-21MFMiG-21bis 及び MiG-21UM
MiG-23MF 及び MiG-23UB
Mi-8/17
16x HAS. 数機のL-39が存在。 陸軍のBM-30もここを拠点にしている。
9,177 フィート618 飛行隊
Mi-14PSMi-14PL 及び Ka-28
9.925 フィート
945 飛行隊
956 飛行隊
MiG-21MFMiG-21bis 及び MiG-21UM
MiG-21MFMiG-21bis 及び MiG-21UM
30x HAS.
8.305 フィートBasic Flying School
Advanced Flying School
飛行隊
L-39ZO 及び L-39ZA
11x HAS.
8,258 フィート
909 飛行隊
976 飛行隊
? 飛行隊
Tu-143Mojaher 4Yasir 及び Shahed 129  
19x HAS. Mi-25が存在。
9.847 フィート

695 飛行隊
698 飛行隊
- MiG-23BN 及び MiG-23UB
- MiG-23BN 及び MiG-23UB
16x HAS
9.547 フィート
'工廠' メンテナンス・センター
- 数機の L-39s, Mi-8/17が残存する4機の MiG-23MLDと共に存在。
11.800 フィート-ハサカ県で戦う陸軍 及び NDF(民兵)への補給基地として使用。
9.820 フィート697 飛行隊
MiG-29SM 及び MiG-29UB
36x HAS, 10x 小型シェルター. 多数の遺棄されたMiG-21, MiG-23 及び Su-22が存在。
9.843 フィート
675 飛行隊
677 飛行隊
685 飛行隊
MiG-23MLMiG-23MLD 及び MiG-23UB
38x HAS. 数機の MiG-21s, Su-22M 及び MiG-25を格納。
10.410 フィート
飛行隊
飛行隊
819 飛行隊
827 飛行隊

MiG-25PD(S)MiG-25RB 及び MiG-25PU  
MiG-25PD(S)MiG-25RB 及び MiG-25PU 
58x HAS, 2x 大形ハンガー.殆どの MiG-25は退役。 数機の MiG-29が存在。
10,000 フィート
-放棄された基地。16x HAS. 4x シェルター 及び様々な舗装駐機場。 自由シリア軍によって捕獲された後にヒズボラが奪回。2009年から活動を停止。 遺棄された MiG-21 及び 農薬散布機が存在。
650 フィート
-
リーフ・ディマシュク地方への攻勢を踏まえて放棄。
かつてはMi-8/17を運用する第532 飛行隊が使用。遺棄された3機の Mi-8が存在。
9,868 フィート
-
放棄された基地。 16x HAS.。2004年にはヘリコプターが存在。















































































数多く報道されてきた、新品のロシア製航空機の引き渡しは近い将来に起こりそうもない。
2014年5月には、いくらかのメディアがロシアが2014年後半にシリアへYak-130の最初のバッチを送る準備が完了したとの報道[7] をしたが、これは単にロシアの武器輸出公社ロスオボロンエクスポルトに近い情報源によってなされた発言の誤訳にすぎなかった。

情報源が実際に発言した内容:

''Правда, по оценке источника "Ъ", близкого к ФСВТС, сверстанный план является "очень оптимистичным". "Он делался исходя из технологических возможностей производителя самолетов — Иркутского авиастроительного завода — и никаких политических аспектов не учитывает,— говорит собеседник "Ъ".— Сложно предсказать, каким образом будут развиваться события, но планировать свою работу мы все равно должны".''

[新聞の情報によると:]
"計画は非常に楽観的である - それはイルクート(イルクーツク)航空機工場の技術的力だけを考慮しており、政治的側面を考慮していない。
何が起こるかを予測するのは難しいが、とにかく計画を立てるべきだ。"

確かにイルクート(イルクーツク)航空機工場はシリア向けにYak-130を生産するかもしれないが、ロシア政府がそれをシリアに引き渡す保証は無い。
MiG-29M2の場合も全く同じ話で、そのうちの数機は既に生産されている(が、引き渡されていないままだ)。

この状況はSyAAFが現在保有している戦力で戦い続けなければならないことを意味するが、(彼らに)大きな問題を克服する能力があると仮定すると、それは大した問題にならないはずだ。
しかし、シリアの反政府勢力がISとバッシャール・アル・アサド体制の間に押しつぶされるにつれて革命を成し遂げることに成功するというかつての強い希望はこれまでよりも更に遠ざかり、世界はISと戦うために(シリアへの)航空機とヘリコプターの引き渡しを黙認するかもしれない。






シリアへの改良及び修理された機体の継続的な流れはアサド体制を支援するためのロシアの決意の規模を示し、内戦が近いうちに終わる可能性がないことを再び明確にしている。

特別協力:ACIG と Luftwaffe A.S.

 ※ この翻訳元の記事は、2015年1月15日に投稿されたものです。
   当記事は意訳などにより、本来とは意味や言い回しがやや異なる箇所があります。
   正確な表現などについては、元記事をご一読願います。